ううむ、今年の『冬山』の初めのビッグニュースになったのが『立山』というのは少し複雑な気持ちです。
立山というと今年『立山CIRCUS』として、夏のキャンプに行った土地、僕自身も強くおススメする『リゾートキャンプ地』でもあります。
『安全』と強調しているところの事故があるのは「おかしい」と思われるかもしれませんが、二つの意味でご紹介します、一つには「絶対安全な山というのはない」ということ、もう一つは「雪山は別世界」という意味です。
絶対安全な山はない
山は安全基準に則って整備される「アミューズメント施設」とは違います。
どんな低い山でも、そこから落ちたら死ぬかもしれない・・・・・・でも手すりはない。
・・・・・・と、いうようなところが必ずあります。
まず、前提として「山は遊園地ではない」ということを再度確認してください。
自分が何年間無事故でも、何回無事故でも、「自然の尺度」から見ればそれはあまりにも短い幸運に過ぎないのかもしれないのです。
あなたを救うものはもちろん『危機に対応する経験』も大切ですが、もっと大切なのは『危険を避ける知性・判断』です。
雪山は別世界
上の写真を見てもらえば『大走り』は緩やかに削れているのがわかると思います、右側斜面はこのように緩やかに『崩れて』いて木も生えていません。
これは、このエリアが(春の雪解け期などに)「雪崩と土砂崩れが起こった」事を示唆しています。
しかし夏場には(記録的な大雨があっても)簡単に崩れるような場所ではありません。
「ゆるい傾斜」なため、転落しても「痛いくらいかな?」というくらいの感じです。
メッシュ上の岩に抑えられた「地下(岩の下)」を水が流れていくので、小規模な崩落はあっても「大崩落」は起こりにくいからです、ほとんどの沢筋の山小屋(岳沢ヒュッテや涸沢ヒュッテなど)が「洪水被害」にあったという話は聞いたことがありません。
これが雪のシーズンとなるとガラリと変わります。
数年前槍ヶ岳のふもとの槍沢ロッジ近郊の「緩斜面での雪崩」なども記憶に新しいのですが、条件さえ整えば雪はどんなところでも「スルリ」と滑り出します。
寒暖の差が大きければ「暖かい時に溶けた面」が氷結し『その上に乗った雪を滑らせるなど』、多彩な技術を駆使して雪崩れは発生します、岳沢ヒュッテも雪崩れで一度流されています。
『雪崩が起こったことがない』といわれるようなところでも雪崩れは突如として起こります、『大走り』のように『必ず起こる場所』がいつ崩れるか?それを知るには専門的な知識と経験が必要です。
・・・・・・まあ、ですからたとえ「雪原の中、晴れた日に飲むコーヒーがどんなに旨かろうが」、自分で判断できないうちは『雪山はやめておきましょう』。
【図表類-補足】
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