コラム「立山の雪崩と思うところ、雪山は別世界であるという事」

 

ううむ、今年の『冬山』の初めのビッグニュースになったのが『立山』というのは少し複雑な気持ちです。

 

立山というと今年『立山CIRCUS』として、夏のキャンプに行った土地、僕自身も強くおススメする『リゾートキャンプ地』でもあります。

夏の「立山CIRCUS」の様子、奥に見えるのが雷鳥沢キャンプ場でその奥に見えるのが「大走り」付近の「涸れ沢」

夏の「立山CIRCUS」の様子、奥に見えるのが雷鳥沢キャンプ場でその奥に見えるのが「大走り」付近の「涸れ沢」

『安全』と強調しているところの事故があるのは「おかしい」と思われるかもしれませんが、二つの意味でご紹介します、一つには「絶対安全な山というのはない」ということ、もう一つは「雪山は別世界」という意味です。

今回の事故の模式図、「大走り」付近で雪崩が起きてパーティーが飲み込まれた。

今回の事故の模式図、「大走り」付近で雪崩が起きてパーティーが飲み込まれた。

 

絶対安全な山はない

山は安全基準に則って整備される「アミューズメント施設」とは違います。

 

どんな低い山でも、そこから落ちたら死ぬかもしれない・・・・・・でも手すりはない。

・・・・・・と、いうようなところが必ずあります。

 

まず、前提として「山は遊園地ではない」ということを再度確認してください。

自分が何年間無事故でも、何回無事故でも、「自然の尺度」から見ればそれはあまりにも短い幸運に過ぎないのかもしれないのです。

 

あなたを救うものはもちろん『危機に対応する経験』も大切ですが、もっと大切なのは『危険を避ける知性・判断』です。

 

雪山は別世界

夏場(もう8月末)の『大走り』右にまだ見える『雪渓』付近が雪崩が起こった場所だ、夏の末まで雪が残る「雪の溜まり場」であることがわかる。

夏場(もう8月末)の『大走り』右にまだ見える『雪渓』付近が雪崩が起こった場所だ、夏の末まで雪が残る「雪の溜まり場」であることがわかる。

上の写真を見てもらえば『大走り』は緩やかに削れているのがわかると思います、右側斜面はこのように緩やかに『崩れて』いて木も生えていません。

 

これは、このエリアが(春の雪解け期などに)「雪崩と土砂崩れが起こった」事を示唆しています。

 

しかし夏場には(記録的な大雨があっても)簡単に崩れるような場所ではありません。

「ゆるい傾斜」なため、転落しても「痛いくらいかな?」というくらいの感じです。

 

メッシュ上の岩に抑えられた「地下(岩の下)」を水が流れていくので、小規模な崩落はあっても「大崩落」は起こりにくいからです、ほとんどの沢筋の山小屋(岳沢ヒュッテや涸沢ヒュッテなど)が「洪水被害」にあったという話は聞いたことがありません。

『大走り』雪崩れた直後の画像

『大走り』雪崩れた直後の画像

これが雪のシーズンとなるとガラリと変わります。

数年前槍ヶ岳のふもとの槍沢ロッジ近郊の「緩斜面での雪崩」なども記憶に新しいのですが、条件さえ整えば雪はどんなところでも「スルリ」と滑り出します。

 

寒暖の差が大きければ「暖かい時に溶けた面」が氷結し『その上に乗った雪を滑らせるなど』、多彩な技術を駆使して雪崩れは発生します、岳沢ヒュッテも雪崩れで一度流されています。

夏の立山

夏の立山

『雪崩が起こったことがない』といわれるようなところでも雪崩れは突如として起こります、『大走り』のように『必ず起こる場所』がいつ崩れるか?それを知るには専門的な知識と経験が必要です。

 

・・・・・・まあ、ですからたとえ「雪原の中、晴れた日に飲むコーヒーがどんなに旨かろうが」、自分で判断できないうちは『雪山はやめておきましょう』。

 

【図表類-補足】

崩落したエリアの解説付き写真、観光地である『室堂』近辺からは大きく離れたエリアであることがわかる。

崩落したエリアの解説付き写真、観光地である『室堂』近辺からは大きく離れたエリアであることがわかる。

夏の立山計画時地図、上部の右上が『大走り』の部分。地図中央の「盆地」とは反対側(上側)が崩れた。

夏の立山計画時地図、上部の右上が『大走り』の部分。地図中央の「盆地」とは反対側(上側)が崩れた。

 

 

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