実は変化の少ない戦略・戦術と陰謀の現実主義「世界に不幸をもたらす意識高い系の活動」

そういうわけで、僕は陰謀論を支持するものではないですが(トランプ大統領落選後のドタバタでは「その可能性は低いよね」と別の人を止めたくらいです)。

同時に「その可能性は(絶対に)無い!!」と言い切ったり、「そんなことを信じるのはXXXXだ~!!」という大袈裟な歌舞伎を繰り返す態度には疑問を感じます。

(経済分野では妥当な主張をするJさんなどのイデオロギー分野での煽りの酷さはいつも苦笑してしまいます)。

まあ、陰謀論的な事は「基本的には可能性は低い」し、それをいきなり主張してもトンデモあるいは病気扱いをされるだけでメリットはありません。

(12モンキーズという映画を思い出せばいいでしょう、ブルース=ウィルスはタイムトラベルさせられる毎に精神病院やソーシャルワーカーに捕縛されます……それが正しい預言であっても、特に破滅の預言は受け入れられることは無いのです、これは「カサンドラ(トロイア戦争のヒロイン)の呪い」といったりします)。

しかし、だからと言って「陰謀は無いのか?」というとそうではありません。

【コミンテルンは「意識高い系の会合」】世界に不幸をもたらす意識高い系の活動

まあ、例えば現在では「世界の半分を共産主義に塗り替えた悪魔の組織」として名高いコミンテルンは元々は「意識高い系の会合(第一インターナショナル~)」でした。

彼らの多くは理想主義に燃えて『「社会」という大きな枠では、資本家や王族(世襲の政治家)の搾取で不幸が増大する、資本主義の打倒し「社会から共同体へ!!(ソーシャルからコミュニティへ!!)」世界を巻き戻せば世界平和だ!!』……という「今でもよくある」理想主義活動に多くの善男善女がまい進していたのです‼︎(彼らはコミュニストと呼ばれるのはこういう主張があったからです)

【「世はまさに大秘密結社時代」】

ちなみに秘密結社活動は当時は結構一般的で、「現代から見ればあの恐ろしい巨大秘密結社が……」となりますが、当時からすると多すぎて何が何やらわからなかったろうと思います。

第一インターナショナルはマルクスなどが1864年設立(1874年に分裂)、第二インターナショナルは1889年設立(1914第一次世界大戦で分裂)、そんな「世はまさに大秘密結社時代」19世紀です。

政治系結社は各国に民主主義の確立を目指すものや、それらに対抗する王党派やビジネス優先のブルジョワグループなどが多数ありました、混乱と発展の時代に共産主義も誕生したわけです。

面白いのは当時は「野蛮なフランス民主政治」のせいで、民主主義者は結構ヤバい人だと思われていたはずです、なんせロベス=ピエールなどは断頭台を使った「恐怖政治」を自称していたりしていたのが1793年頃70年ほど前です……2023年現在からみた「第二次世界大戦」で、中年以降であれば、祖父母の世代は当事者という時代だからです。

……まあ、時代的にもまだ「国家による武力行使は正当」な時代ですから、「暴力革命」みたいな旗印も必ずしも異常な時代ではなかったのではないかと思います。

……違法ではあったと思いますが、アメリカの奴隷解放は1865年、東アジアではアヘン戦争や薩英戦争が起きていて「文明国にあらずんば国にあらず」という、まだまだ現代からすると二時代は「野蛮」な時代だったのです。

神秘系の結社も花盛りで、フリーメイソンなどは古代から続いていますが(とはいえこのフリーメイソンがアメリカ独立関係者のネットワークとして機能した可能性は高く、1ドル札にもプロビデンスの目が書かれています)、この時代は「黄金の夜明け団」が1875年設立、世界一有名な神秘主義者というか怪しい呪い師かもしれませんが、アレイスター・クロウリーも1875年に生まれています。

「この目」大流行で、フランス人権宣言にも書かれてあるんだけど、まあ当時の民主主義者(急進的進歩主義者)は「王権神授説」みたいなバックボーンがなかったのでフリーメイソンのシンボル(もともと築城技師が王様の技術独占(処刑)を免れるための結社が始まり)でそれに対抗したくらいが真相なのではと思うけど……本気で世界を支配するつもりなら絵や紙幣に描いても、存在がばれるだけで意味ないもんね。

先ほど紹介したクロウリーも「神秘性の違い」などで結社飛び出して、別の結社を作るなど分裂活動を盛んにしていることが知られていますが、他の結社も似たようなものだったはずです。

まあ、立派な紳士淑女(意識高い系)が真顔で何らかのロジック(それが科学であれ、伝統であれ、神秘主義であれ)を信じる結社に入る(そして分裂する)のが普通だった時代にあってはカオスな状況だったでしょう。

※ちなみに神秘系の結社がコスプレしていて「たまたま変な人なんじゃ?」と疑いたくなると思いますが山田先生の絵画解説などでも「コスプレしているとラブラブ」とあるように当時はコスプレは結構ポップな(非)日常的な遊びだったようです(カラオケみたいなものかな?)

(閑話休題……この辺りも現在様々なNPOが乱立していて何が何やら……というのと同じだと思います、僕もボードゲームの啓もうNPOの設立から関わっていたこともありますが、話題の「女性支援」などの政治活動NPO(NGO)の一部が公金チューチューや、国連でのジャパンパッシング活動などをしているのも明らかになりつつありますが、氷山の一角でしょう)

……「コミンテルン(と前身の「第一、第二インターナショナル」含む)」は現代に連なる『結社活動の森の中に隠れて、自分たちの主張を広めてインテリなどをオルグしていく』という戦術(?そんなに考えていたかは不明)をとっていました。

彼らが秘密結社をやっていたのは、それが自然だったからで、現代ならNPO(NGO)などを装っているでしょう。

ですので、現代に「何らかの破滅的な結社活動をやっている人たちがいる」こと自体はむしろ「必然的だ」と考えるべきです。
(もちろん、最後に述べるように彼らのほとんどは「最終目的」のようなものを持っていない可能性は高いのですが)

【戦術や戦略は古代から変わらないもの】陰謀の現実主義

ちなみに私たちは「そんな古い手が、科学万能の現代に使えるはずがない」と考えがちですがそんなことは全くありません。

現在ハマスが弱者の戦略としてトンネルや自爆を戦術として採用していますが、これは日本の(近代国家として恥ずかしい部分もありますが)神風特攻や、硫黄島でのトンネル戦術など第二次大戦の日本の防御戦術の戦訓がテロ界ではまだ利用されています。

(テロは養護できませんが、あるフェイズではテロリストも「逆から見ればフリーダムファイターだ」とは湾岸戦争当時の参謀総長でパウエル元国務長官の発言です、経済侵略などにも一定の国際法(ここはややこしそうなので明確な国際条約)を定めなければ、「合法的な侵略」に憤るテロを抑えることはできないかもしれません……が、まあどっちにしろ弱い側は納得してくれないかもしれませんが)

湾岸戦争といえば、そもそもいまだに古代ローマ時代の「包囲戦術の事例」は米軍の教材にもなっていて、湾岸戦争などでもほぼこれと同じ戦術を大きく拡大したもの(エアランドバトルで空軍力で敵軍をほぼ全面で一気に分割包囲して無力化する)をとりました。

【問題は陰謀がどの程度すすんでいるか】陰謀の現実主義

さて「戦術は古くてもOK」というのは上のように明らかです(時代の変化で現れる新技術を活かすのにさらなる工夫、戦術が必要なだけです)。

……相手にしている人間も、その注意力も古代からさほど変わらないのですから、もっと歴史の教訓などを即座に示してくれるようなAIなどが人類の知性と判断力を拡大してくれない限り『古い手』は有効であり続けるでしょう。

問題は陰謀は結構数もあるだろうという事と、その「進捗」がどの程度かわからないことです。

共産主義宣言が出たのが1848年ですから、コミンテルンはそこから16年1864年(第三なら1919年)、ソ連が成立したのが74年後の1922年、さて「致命的な陰謀」は現代はどこらあたりまで進んでいるのでしょうか……

この世界に『破滅的致命的陰謀』があるのは明らか

「陰謀論」とは言いますが、世の中で流布しているような「スーパーパワー型」陰謀(世界の支配者会議とか、なんでもできるユダヤの財閥とか)はおそらくないでしょう。

しかし、この世界に『破滅的致命的陰謀』があるのはほぼ明らかでしょう。

そして、それがどの程度の状況かわからない以上は大騒ぎするべきでもないですが、「そんなものあり得るはずがない!!」と言い切ったり、それを妄信するのは、それはそれで『情報弱者への道』でしょう。

現在「意識高い系の集まり」が何となく(スイスのジュネーブで行われる会議とかで)同じような考えにコントロールされていて、僕たちの生活にかかわる様々な規定やルールを変更させることで世界を破綻に持ち込もうとしている……という主張はむしろ事実なのではないかと思っています。

ただ、関わっているほとんどの人はなんとなく良さそうだと考えて「良かれ」と考えて行動していると思いますが。

12モンキーズで最後に世界を破滅させたのは、地味だが確信犯だった研究者

12モンキーズで世界を滅ぼしたのは地味な研究者です。

彼は空港の手荷物検査で「これは?」「開けて飲んでもらえますか?」という時に、フッと笑って「大したものでは無いですよ」と破滅的なウイルスの入ったボトルを開けてから飛行機に乗り込みました、世界を滅ぼすことは決めていたので、(おそらく)偶然ですがそこで開けてやや引きつった冷笑を浮かべながら飛行機に乗り込んでいきます(うろ覚え)。

共産主義でも(その後の賛美活動含め)様々な有名人などが参加しましたが、実現したのは当時スイスのチューリッヒに亡命していた、レーニンというむしろ無名の男でした。

その後を継いだのはそのレーニンが「こいつはやめておけ」と語っていたスターリンでした。

スターリンは党書記長の権力を見出して一党独裁(ファシズム)を超え個人独裁を実行し、第二次大戦で自国民1450万人を死なせる意思決定をして戦勝国になり、その後の世界での広がった様々な虐殺の地ならしをした結果となります。

意外で無名な男が世界を壊す(事もある)陰謀の現実主義

「意識高い系の集団が作った空気の中で生まれる、地味でおかしな男」が世界に巨大な不幸をもたらすパターンは珍しいものでは無いのではないかと思います。

……私は学者ではないのでそれを「歴史の法則」とまでは言えませんが、中世イタリアの怪僧ジロラモ・サヴォナローラのような例もあり決して珍しいものでは無いように感じます……共産主義(レーニン→スターリン)のように連続するのは珍しいですが、運悪く続けば世界を二色(西・東)に塗り分けることもあるのだという事は忘れるべきではないと思います。

あ、ちなみに12モンキーズを見ても現実に直接役立つってことはないと思いますが、「そういう陰謀は嘘だ、荒唐無稽だ」と言い切る(思い込む)危険性は教えてくれます。

細川さんが無名な政治家から総理になるまでは1年でした、「流れ」ができた時にそこに立っているのが危険な人物であれば世界的な悲劇につながる事もある(そして、それはちょっとした偶然が手助けすればポロリと実現してしまうようなことかも……)ってのがこのポストで書きたかったことです。


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