雑記「黒い太陽-ウクライナ情勢と戦後の状況について」(3/24追記)

そういうわけで、ここまでいろいろと書いてきましたが、これが最後のアップデートになるでしょう。

今回は状況の説明?と紹介したYoutubeチャンネルで良い動画が出たのでその紹介で閉じたいと思います。

→(3/18追記)自衛隊元将官による情勢分析はこちらの動画 一部意訳「南部・東部侵攻は『平和維持活動』の要件を備えていて、そこだけをやられたら口出しのしようがなかった」

相変わらず取りまとめた状況はWikipediaでどうぞ!!

【3/11状況】Viewsridge – 投稿者自身による作品, derivate of Russo-Ukraine Conflict (2014-present).svg by Rr016Missile attacks source: BNO NewsTerritorial control source: ISW & Template:Russo-Ukrainian War detailed map, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=115506141による
【3/20状況】Viewsridge – 投稿者自身による作品, derivate of Russo-Ukraine Conflict (2014-present).svg by Rr016Missile attacks source: BNO NewsTerritorial control source: ISW & Template:Russo-Ukrainian War detailed map, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=115506141による

ロシア軍は南部、特に南東部に集中しているように見えます。
(3/24追記:南部と東部はおそらくはあまり良いシナリオではないですがロシア側の意図は達成しつつあるように見えます。そして北部は想定外の大火傷となっていると思われます)

北部は「交渉上、撤退は出来ない」と思われますがこれ以上の前進は不可能でしょう(北西部の進撃は陽動だと思われます→3/24追記:ほぼ想定通りですが、ロシア軍は空白地域を押さえて戦線を整理できているように見えます、キエフ東部の突出部(突出しすぎで補給が届けられるかは微妙な状況)、北部の「穴埋め」をした部隊が南進して、突出部と連絡(穴埋め)を狙って来ると思います、チェルニー(州都)攻防戦の状況次第ですが、ここが連絡するとロシア軍の補給状況は改善して撤退も可能になるはずです)。

地図上で見ると、ロシア側は東部ドネツク・ルガンスク、南部のへルソン州と(話題になったサポロジェ原発)を抑えた形に見えます。

By Karte: NordNordWest, Lizenz: Creative Commons by-sa-3.0 de, CC BY-SA 3.0 de, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=35204181

へルソン州から出た突起部はルガンスクにタッチしないまま北進していますからパブログラードあたりを目指しているのではないでしょうか?(航空エンジンなどの工場があるようです→3/24追記:この攻勢は諦められたようです、南東部でもロシアはベストシナリオには進めなかったと見て良いでしょう)

ここ(州都・交通の要衝)を落とされると東部のウクライナ軍は補給切れでほぼほぼ負けになってしまいます(近代戦では膨大な補給がなければ部隊は移動さえできなくなります、モンゴル軍の行軍記録がドイツ軍に破られなかった理由の一つです)。

そういう意味では和平交渉終了時には「東部二州全域+隣の州半分x2(ドニプロペトロウシク・ハリコフ州半分)」「南部二州(へルソン・サポリージャ)」を取得した形になるのではないかと思います。

【ウクライナ情勢・紛争が継続?】

ドネツク・ルガンスクではウクライナ・ロシア勢力の紛争が2014年から継続していました。

ロシア側の主張する「ジェノサイド」は親ロシア勢力の分離独立派を「過激派」とみなしたウクライナ側との間の紛争状態が長らくあった事に端を発します。

これに参戦させていた準軍事(民兵)組織の中にネオナチ系の「アゾフ大隊」があったのです。

この結果ロシアの主張に一定の正当性を与えてしまっています(アゾフ大隊はユダヤ人大富豪肝いりというややこしい準軍事組織)。

NewsWeekより】ウクライナの準軍事組織「アゾフ大隊」所属と思われる女性民兵、胸元にはナチス(ヒムラー)が使った「黒い太陽」が見える。

交渉の結果次第ではありますが、ロシア側は突出部など「不利な部分」を除けば「実効支配」している領域から退くとは思えないので、この争いは(2014年からの紛争同様に忘れられた形で)さらに長引く可能性が高いでしょう。

……さて、動画の紹介です、ゼレンスキー大統領と最新の戦況紹介です。

【正義は勝者が決める】

「どちらが良いかは歴史が決める、どちらが正義かは勝者が決める、国際政治においては正当性は双方が持ち合わせているのだから……」テレビのチームを連れて政権入りしたゼレンスキー大統領は勇気を示し英雄となった……というこの紹介動画では語らずに示されているこの「チャーチル」という指摘には若干の示唆を感じます。

ゼレンスキー大統領が示した勇気でロシアの一方的な征服をとどめられたことは良かったと思います、最後まで粘り強く力を前提とした交渉を勝ち切って欲しいと思います。

ウクライナの国民に早く平和が訪れますように。

【3/18追記「自衛隊元陸海空将による情勢解説」】非常に重要な指摘に満ちた動画です。

一部意訳「南部・東部侵攻は『平和維持活動』の要件を備えていて、そこだけをやられたら口出しのしようがなかった」→まあ自身の思う大義で軍事介入という事自体はNATOもアメリカもやっています、国際法というのはこういう程度のもので、日本もその黒々とした危機に隣しているのです。


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