【人生で活きるゲーム】なぜ将棋をすすめないのか?【権威あるゲームとの距離感】

ちなみに将棋のようなゲームを『アブストラクトゲーム』と言っています。

つげ 上彫りの将棋駒 プライスレス

アブストラクトとは『抽象的な』という意味でほとんどの『伝統的ゲーム』はこのカテゴリーに入っています。

アブストラクトゲームにはそのほかにも隠れた定義があり『すべての情報が公開されている(例えば将棋では相互にもっている駒の数がわかっている)』そして『偶然の余地があまり無い(人生ゲームのようにルーレット(仕返しマス)が無い)』という条件もあります。

 

【将棋の問題(ポピュラーな伝統ゲームの問題)】

将棋といえば羽生さん。神の一手などの伝説を持つ英雄です。

将棋といえば羽生さん。神の一手などの伝説を持つ英雄です。

ちなみに個人的に将棋は嫌いではありません、小学生の時には例の9×9のボックスをノートに書き、必死に戦ったものです。
おそらく一般の女性よりは僕は強いでしょうw

 

・・・・・・そしてこれが一つ目の問題です。
将棋では『知識』が結構な『重み』をもっています。

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3枚のカードを選ぶだけのゲームもあれば・・・

『詳しくなるまで時間がかかる』『詳しくならないと勝てない(遊べない)』というのは、前回『知識ゲームは必要ない』というテーマで書いたとおり・・・・・・僕は『ゲームの知識』というものを否定しませんが(ゲームをプレイする事でさまざまな知識を立体的に理解していけるというのは大きなメリットなのですが)、それがゲームの最大の効用という見方をしていません。

 

ゲームには『互角なルールの中で』『公正に』『知恵を比べる』という要素があり。
この『知恵比べの経験』『トレーニング』こそがゲーム初心者にとって最大の果実であり、刺激だと考えています。

 

僕はボードゲームがそのポテンシャルほどに一般に受け入れられないのはゲーマー(ゲーオタ)が・・・・・・おそらく『無意識』に『知識に比重のある』ゲームを選んで人に勧めるからです。

 

誤解しないでください!!!
世の中のゲームはごく簡単なルールの組あわせで出来ています。
法律も『個々の条文』は、数学や物理と違いちょっと説明されたらわかるような知識の集合に過ぎません(将棋のルールを考えればわかるでしょう)

【将棋よりもはるかに少ないマスの数、コマの種類】ごく単純な仕組みで外交問題の『ゲーム』を扱うようなゲームもある

ですが、現実の世界で『六法全書』を把握している人間が高給を取っているように、ルールが膨大であれば『ルール知識自体が力』という事になります。

 

そのゲームはそれがいかに公平公正な『互角なルール』でも、それを『把握しているかどうか?』で勝敗が決してしまいます。

 

『なぜそんなゲームを紹介するのか!!』・・・・・・いえ、紹介者を責めるのは止めてあげてください、日本では『持ち主がそのゲームで初心者に負ける』というのは一種の『恥』とされているのです。

 

私は『互角なルール』で『知恵比べ』をする事の価値が初心者にとってまず第一と思いますので、ルール自体が『知識』になるようなゲームは避けるべきと思っています。

伝統的なゲームは『経験者がぼちぼちといて』しかも『偶然の余地が無い(知識の比重が高い)』ところから避けるべきという結論になります。

 

【多人数プレイの利点】

将棋のような伝統ゲームのもう一つの特徴は「1対1」である事です。

しかし、私がご紹介するゲームは大体が『多人数プレイ』です。

バトルロイヤル

バトルロイヤル

一見するとほんの1フレーズの違いですが、『1vs1』と『多人数』の間には『空想』と『現実』ぐらいの違いがあります。

皆さんご存知のように「現実では」一人の思惑で物事が動く事はありません。

 

『互角な知恵比べ』をするにしても、多人数のほうがより現実的で、より人間的な力を発揮する事が必要になります。
人数が多ければ『単にそのゲームに精通していれば勝つ』とは限らないのです。

 

楽しみながら、教養のような『基礎知力』を身につけるのにゲームは最適な方法の一つです。

 

……最後に、ボードゲームを好きな人がよく引き合いに出す逸話を紹介しましょう。

 

まあ大体のジャンルであることですが「あの有名人も!!!」というヤツです。

 

ボードゲームがアメリカで生まれた直後に、世界でも有数の有名なゲーム”ディプロマシー”も生まれました、このゲームの愛好家に有名な”ヘンリー”という人がいます。

 

ディプロマシーは上の写真で紹介した、『国際政治のゲーム』(アメリカでは学校の教育に教材として採用された事もあったようです)です。

 

この”ヘンリー”はこのゲームの熱烈な愛好者で、彼はこのゲームをどうしてももっと遊びたかったので、ゲームをプレイするときに、単に”遊ぶ”というだけではなく、“必ず二番になる”という事を自らに課していたそうです。

なぜか?なぜなら同時に”誰を一番にするか”も自分の中で決めてプレイする事で、常に自分以外の(おそらくコミュニティのキーマンを)ゲームのファンにする事で、何度もプレイできる環境を作るためだったそうです。

 

この”ヘンリー”はあの有名な“ヘンリー・キッシンジャー”、ベトナム戦争からの撤退とソ連との現実的バランス戦略を構築し、通常戦力の削減を実現した、世界でもっとも有名な”外交官”でしょう。

ディプロマシーとは英語で”外交”の意味、第一次大戦前の各国の緊張関係と大戦終結までを扱うゲームだが、戦争自体の扱いは軽い(コマに種類の無い将棋のようなルール)。

 

 

 

 


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