登山において特に大切な三種の神器(雨具・スポーツ用ウェア・ザック)についてはすでにお話しました。
今回は超初心者登山の装備のリストから次に説明が必要そうな装備3点を解説します。
新三種の神器は【通信器(携帯電話)、そして登山靴、コンプレッションタイツ】です。
まずは携帯電話から!!!なお近年の携帯電話やスマートフォンは「GPSがほぼ標準搭載」なので、これは必ず使えるようにしましょう!!
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<最長の射程を持つ近代登山装備 情報通信機器-携帯電話>
あなたの持つ道具の中で文句無く最長の距離を一瞬でうめてくれるツールが皆さんおなじみの携帯電話です!!!
一瞬で1000キロ離れた場所に自分の状況を伝えてくれます(見ているものや、聞いていること・・・・・・たとえば見えている山の角度から居る位置が概ねわかることもあります・・・・・・をリアルタイムに伝えることもテレビ電話機能を使えば可能です)。
携帯電話は単に「電話できる、メールできる、カメラになる」というだけでなく、「画像の保存や送信」また「地図の読み取り(読図)の補助」をしてくれる登山にはまさに最適なツールなのです。
携帯電話を使いこなすことが、あなたの山行における安全性を飛躍的に高め、緊急時においてもあなたを救うスーパースキルになります。
0)キャリアの問題
……ですが、ひとつだけ問題があります、それが回線の会社(キャリア)による電波の強弱の話です。
端的に言ってSoftBankは登山には向きません、時折「山と渓谷」などの特集で「どの山小屋で、どのキャリアの電波が届くか?」みたいな記事がありますが、docomoとauは「ややdocomo優勢」というレベルの競争なのですが、SoftBankは「届く山小屋はあるんですか?」という状態です。
→具体的なレポート「山と渓谷の「山でつながる携帯電話」の記事がすごい!!」も参照
ただしGPS機能などは搭載されていますのでアプリを使いこなせばGPSとしては使うことができます。
1)電池をセーブ
携帯電話最大にして最悪の欠点は「電池がなくなると全く動かない」ということです。
※あと、意外と見落としがちですが、電子機器には「動作保障温度」があります、冬山などでは保温を考えないと動作しない場合があります。
したがって携帯電話の操作に習熟し、電池の消耗を最低限に抑える必要があります。
昔の携帯電話なら「セルフモード」、今の携帯電話=スマートフォンなら「機内モード」というような名前のモードにすると、携帯電話は今の5倍ぐらい電池が持つようになります。
このモードは飛行機の中などで携帯電話から電波を出さなくするモードです、ですから当然通話やメールはできなくなります。
しかし、カメラやGPSとしては使えますし、通話やメールをしたい場合はモードを切り替えればよいだけです、ほんの2秒ほどですし、電源を入り切りするよりも電池を使いません。
そして、予備のバッテリーを持てばより安心できます。
【スマートフォンの機内モード】
i Phoneの場合は「設定」からモードを切り替えます(iOS8のあるバージョンからGPSは航空モードでも取得できるようになりました)。
それ以外のスマートフォン(Andoroid)の場合、電源ボタンをしばらく押すと「電源を切る」ボタンが画面に表示されますが、その上ぐらいに「機内モード」というボタンも表示されます。
モードの終了はオンにしたのと同じボタンを押せばオフになります。
【携帯電話のセルフモード】
設定がある場所は携帯電話によってまちまちですが基本的には「MENU>各種設定>***>セルフモード」という形で設定項目があります。
***はメーカーによって異なるようです、「ロック/セキュリティ」にある場合もあれば「通信設定」にある場合もあります、これはわからない場合はインターネットで検索するか、ショップに尋ねましょう、簡単に教えてくれるはずです。
少し手間はかかりますが、技術習得には自分の努力が欠かせません、ここはがんばりましょう!!!
ちなみに携帯の場合、操作にショートカットが設定されています。
これは、携帯の画面を見ていたら横に書いてあります、上の画像でいえばセルフモードのところは「4 セルフモード」と書いてあるのが見えると思います。
同じように「* Settings」「3 発着信/通話機能」のようにそれぞれの項目に数字の「1~9」か記号の「*#」が書かれています。
僕の携帯電話ではセルフモードに「menu>>3>4」と4つのボタンを押すだけでたどり着きます、最後に「設定しますか?」と聞かれるのでOKボタンを押します、つまり「menu>>3>4>OK」と押すとセルフモードをON/OFFができます、電話番号よりもはるかに短いので手で覚えましょう……少し手間はかかりますが、技術習得には(略)。
2)画像送信
皆さん携帯電話で写真を撮ることはできますよね?
次に必要なのは、写真をメールで送る技術です。
もちろん次の山に勧誘したい友達に送るというのも良い使い方ですが、道に迷ったときに、見える山や景色があると地元の人や警察の人は「これは、××の山で、この角度で見えてるから・・・・・・」という具合に送信者の大体の位置がわかることがあります。
メールを作成する画面でクリップのマークの欄にカーソルを運んでOKすると、添付する画像を選択する画面に進めます。
ただし、撮影した画像がどこに保存されるかは様々です、ショップか友達に聞いて、操作を覚えてください、日常訓練として頂上の写真を友達に送る癖をつけましょう、そうすれば山の友達も増えるかもしれないので一石二鳥です。
あ、ちなみにメールを送信するときは『機内モード(セルフモード)』をオフにしてください。
3)地図ソフトの導入
地図ソフトの詳しい使い方はまた別途記事を作成します。
a.Google MAP の利用法を身につけるのは非常に重要です。
Google MAPはGPSにも対応しており、たとえ道に迷っていても、自分がどの位置に立っているか概ねの位置を確認することができるからです。
※ただし前提として「電波の届く場所」でしか使う事ができません、これに対応するには下のBに進んで「アプリ」を導入しましょう。
ちなみに昔の携帯電話にも対応しています。(→googleの案内サイト)
(ちなみにGoogle Mapを利用するときは電波が必要なので、航空モードはOFFにしてください)
スマートフォンであれば地図アプリは標準で搭載されているはずです、家の周りなどでgoogle MAPの利用法を習得しておきましょう。
携帯電話だともっと操作はギコチナクなりますが、とりあえずは十分な機能があります。
b.専用のアプリを導入する「YAMAP」
専用のアプリを導入すれば地図をあらかじめスマートフォンの中に保存しておく事ができるので電波の無いところでもGPSとして使う事が出来ます。
また単に地図上の位置がわかるだけでなく「軌跡」と呼ばれる歩いたルートやその時間などを含んだデータと、そのスマートフォンで撮った写真が「どの地点から撮られたものか?」も記録として残す事ができます(この場合電池はかなり食うので予備バッテリーは必ず持ちましょう)!!
~携帯電話の結論~
航空モード(セルフモード)の設定については習得必須。
可能なら補助バッテリーも持ちましょう。
画像の送信について身につけて、「メールでデータを送る」事を習得しましょう。
Google Mapを使えるようになり、読図の補助に使いましょう(ただし電波が無い場所では使えません)。
山専用アプリYAMAPを使うと、電波の無い場所でも地図とGPSが使えます。さらに歩いたルートの記録が残って記念になります。
人生の楽しみをあなたのすぐそばのフィールドで!!
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