そういうわけで、ちょっと時間は過ぎてしまいましたが、三瀬谷(大杉谷コース)での大台ヶ原までの山行レポートの最終回(二日目)です!!
一日目はこちらからどうぞ!!
上の写真は大杉谷では「名前もついていない滝」です。
このルートは「滝と崖の殿堂」なのでほかの場所にあれば名所になっているような景色(滝)でもいちいち名前がついていません(笑)
紀伊半島東側、大杉谷から大台ヶ原縦走 / Yosio_DMZさんの日出ヶ岳の活動データ | YAMAP / ヤマップ
そういうわけで朝6時過ぎに準備をして桃ノ木小屋を出て、この日は6時間の山行です。
小屋の上流側を上がって、川沿いにちょっと下がって、またグイグイ上がっていくというルートです。
さらば、桃の木小屋!!
朝からリスキーなルートですね。
またすぐに崖道から通常の山道に戻って、初めに紹介した「名もなき滝」があったりします。
大杉谷コースは堂倉滝までは川につかず離れず
この後ルートは川沿いを例によって「河原に下りることもなく、かといえ尾根に上がることもなく」延々と続きます。
七つ釜滝は「入山の記念品」にも描かれている滝で、美しいスポットですがここではあえて写真は遠めのものにしておきます。
崖道を抜けると最後の写真のように比較的「川に近いルート」を歩いていくことになります。
この谷あいを進んでいくと「大岩の連なるガレ場」にたどりつきます。
ダイナミックなルートで景色も切り替わるので良いアクセントになっています。
ガレ場を抜けると広い河原に出ます。
このルートで唯一の河原です。
河原の奥のルートに入っていくとまた崖を上がっていくルートに戻ることになります。
対岸の谷あいに「光滝」がすぐに見えてきます。
(隠れている感じなのでこれが「隠れ滝」かと思いましたが違いました)
崖道を進んでいくと、次の吊り橋に本物の「隠れ滝」があります。
隠れ滝を超えるともう一息で堂倉滝です、最後の吊り橋を超えると左手にあります。
ようやくこの長い谷道を出ることができました~。
ここまで滝に満ちたルートは本当に珍しいですね。
大台ヶ原(日出ヶ岳)への雄大な尾根道
ここからは尾根道を登っていくことになります。
日之出岳までまっすぐなので斜度もそれなりにありますが、ここまでとは違い「落ちる!!死ぬ!!」というところはほぼないので安心感がありますが……こういう油断が危ないんですよね(笑)
ルートの後半では疲労も溜まり、油断しがちなのでしっかり休憩してから「再スタート」しましょう。
ちなみにこの辺りは上の写真に写っているようにシャクナゲが大量に群生しています。
(ルート上に「シャクナゲ坂」、ゴール寸前には「シャクナゲ平」があります)
尾根道を抜けると一度林道に出ます。
この林道をたどっていくと粟谷小屋があります(昨年から休業)で、SoftBankのアンテナはあるようですし、谷から取っている水のタンク(小屋のむかえの小さな崖の上、おそらく飲める)もあり、トイレ(下の写真の建物の奥から裏庭に入る)は使用することができます。
粟谷小屋は林道にそって尾根道から「クルリ」とすこし外れます。
これとは別に林道を横断してすぐ尾根道に戻るルートもありそちらには「営林小屋(避難小屋)」があります。
僕たちは粟谷小屋から尾根道までは戻らず粟谷小屋と尾根道の間にある「広い谷」を登っていくルートを上がっていきました、結構見えづらいルートですが、まあ間違ってもどこかで尾根道には合流できると思います。
(左側が尾根道方向、このルートでは谷を左に右にと歩くことになりますが、最後、尾根に上がるとにグッと左に曲がって尾根道に合流します)
「粟谷小屋」を指し示す看板などが小さくマメに設置されているのでそこまで悩むところは無いはずです。
ここからは再び尾根道です、歩きやすいですし適度に変化する(山頂も近いので景色もある)ので楽しんで歩けるでしょう。
……とはいいながら「天気も崩れそうだから早くつかないかなー」と、思った頃に、道の雰囲気が変わってきて「そろそろ山頂かー」と思うと、最後に大きな岩壁が迫ってきます!!
ま、ここまで歩いてきた崖道に比べればはるかに気楽な道です、むしろこれが見えたらあとはもうゴールまで一息!!と喜んで良いぐらいだと思います。
ここを登ればシャクナゲ平、そして日出ヶ岳まで一直線です!!
シャクナゲ平あたり、向こうに見えるのは……
「大台ヶ原~」という景色
なかなか盛沢山のコースでしょ?(笑)
「フルコース気味」なので超初心者にはおススメできないルートです……記事のカテゴリは「登山小隊報告」にしてあります(笑)
僕たちはこの辺りで雨にぶつかってしまいました、ああ「雨の大台」……などと思いながら急いで雨具を着込みます。
日出ヶ岳山頂にある展望台の前には「この先大杉谷 大台ヶ原はもどれ!」と警告がされています。
ゴーーーールです!!
いろいろ満足と疲れが押し寄せる感動的なゴール感がありました……感慨深い良いルートです!!
雨の中ですがほんのり景色も見えてトクした感じです……これが大台ヶ原「雨の大台」なのです!!
ここからは木道(木の階段)を下り、「公園内の道」みたいなところを40分ほど歩いて駐車場(バスターミナル)まで向かう事になります(この辺りの細かい時間とかルートを知りたければ上に示したYAMAPでどうぞ!!)。
……次回は「番外編」ということで、大台ヶ原のバスセンター周り(というか、主に上北山村物産店)の紹介を行いたいと思います、最後の難関はバス旅行だ!!
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