今年のノーベル賞(生理学医学賞)は「脳の中に『自分の平面上の位置』を認識する機能がある」というものでした。
脳は「自分の位置」を認識し、しかも「六角形のグリッド」で位置関係を把握するという研究結果です。
【ざっくりとした「脳内位置認識機能」解説】
「脳内GPS」と説明されているサイトが多いので錯覚しそうですが、あくまでも「ある平面状における位置」を把握する能力が脳にあったというだけで「電波をとって座標を同定しているという発見ではない」という事は認識しましょう。
・・・とはいえ、渡り鳥ができる以上人間にもできることが「発見」されるかもしれませんが。
この二つの機能と視覚などが組み合わさって「位置」を確認しているということです。
【『地図を読む力』だけではなく、位置把握力も違う】
登山者的には「読図能力」や「空間把握力」という力で認識されていた「ナビゲーション能力」が、さらに「位置把握力」とでも言える能力も活用して成立していることが明らかになったと言えると思います。
具体的に「どうやったら身につくのか?」と言われると困ってしまいますが、自分の位置を認識しながら行動するとこの能力は向上すると思います。
特に効果的と思われるのは「ウォーキング」や「サイクリング」でこの能力を使ってあげることです。
電車などで移動する場合は「東西南北」や「位置の連続性」が「ワープ(大きく変移)」してしまうのでわかんなくなってしまうので、「歩き始めたときから」「自転車に乗り始めたときから」の位置関係を「意識する」とよいと思います。
「わからない?」まあ脳が「目でどうやって物を見るか」「視界に入ったものを見分けるか」もよく考えたらわからないものなので、「わかるはずだ」と思いながら「果たして自分はどのあたりまで歩いてきただろう」と自問すれば十分だと思いますよ。
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