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超初心者登山のトレーニング「自分で『運転』しないと道は覚えない」学習効果を高めるためには自分でも計画を「ドライブ」しよう。

自分で運転といっても、必ずしも「自動車」の話ではなく、登山や自転車でも『ついて行くだけ』と『自分で計画を立ててみる』ではまったく違います。

【隊列】着いていくだけではなく、事前に計画について「一考」しておくと遥かに多くのものを『感じる』事ができるようになる。

【隊列】着いていくだけではなく、事前に計画について「一考」しておくと遥かに多くのものを『感じる』事ができるようになる。

とはいえ、いきなり「計画を立てる」のは難しいでしょう。
第一誰でもはじめは「誰かについていく」のが普通です。

 

ですから、今回は「誰かについていく」場合にやれることをお話します。

 

【計画を見る「地図で見る」】

まずはじめにできる簡単な方法は「地図を見る」事です。

【宮園登山隊の場合】隊長からコピーした地図に蛍光ペンでメモを入れたものが提供されます。

【宮園登山隊の場合】隊長からコピーした地図に蛍光ペンでメモを入れたものが提供されます。

ルートがすでに公開されているなら、「なぜそのルートが選ばれたのか」を地図から推測します。

このとき、「コースタイム」の入った「登山地図」があれば想像は容易になりますが、無くても等高線の密度から「平均斜度」が想像できるはずです。

 

例えば「初めての登山」というコンセプトの『計画』であれば、ルートはできるだけ短く作られているはずです、ある山の頂点に到達するのに、「その登山口から行く理由」が何か発見できるはずです(通常一つの山で分岐がほとんど無くても、登山口は2~3あるはずです)。

【等高線と斜度】上の写真のルートはオーレン小屋から根石小屋にのぼる左側の直線ルート、地図どおり緩やかで穏やかな道だったが、実際には「路面が粗く(浮石だらけ)疲れる道」というのもある。

【等高線と斜度】上の写真のルートはオーレン小屋から根石小屋にのぼる左側の直線ルート、地図どおり緩やかで穏やかな道だったが、実際には「路面が粗く(浮石だらけ)疲れる道」というのもある。

 

「短く」というのは単に「短い」というだけでなく「容易」という意味もあります。

『最短のルート』と見える道が選ばれていない場合は「等高線の間隔」を注視します。
等高線的にも「広い(ゆるい)」場合は、道路の整備状況や危険箇所が存在するのかもしれません。

 

この程度の「そうなんじゃないの?」というような他愛の無いことであっても「自分で一度考えておく」事が重要で、現実がそれと「合致しているか?」それとも「していなかったか?」を『体感する』のが大切です。

 

それは自分が「地図」を見て考えることと現実との『誤差』や、逆に『観察点の良さ』を示すものだからです。

 

【計画を見る「質疑応答」】

上のように「近いのになぜこのルートを通らないのだろうか?」という疑問が生まれた場合、時間があればこれについて計画者に「質問」をしましょう。

【僕の自習例】北八ヶ岳の山行で地図を見た結果のルート、二日目の根石岳への直登ルートは「じゃあ行って見るか」という事になって実際歩いた。

【僕の自習例】北八ヶ岳の山行で地図を見た結果のルート、二日目の根石岳への直登ルートは「じゃあ行って見るか」という事になって実際歩いた。

計画で大切なのはこういう「自分の知らないこと(で判断に大切なこと)」を把握して調べるというところに有ります。

 

ちなみにこれは質問ではなくて「調査」でもかまいません(あなたが計画者になれば調査しかありません)。

ルートガイドなどの文献調査も良いですが、Googleを活用すれば速やかに、安く情報が入手できます。

例えばほとんど等距離で、同高度まで上がるコース「北岳 右俣コース」と「北岳 左俣コース」を検索すればその「違い」について記述したページが出てきます。

【登りを楽チンルート】前の記事で書いたこのルートは、ルート選択について調査した結果「右俣ルートが良いだろう(初心者も居るし)」と提案したルートだった。実際はそうは行かなかったが。

【登りを楽チンルート】先日の記事で書いたこのルートは、ルート選択について調査した結果「右俣ルートが良いだろう(初心者も居るし)」と提案したルートだった。実際はそうは行かなかったが。

右俣コースは「斜度はキツイが危険箇所が少ない」、左俣コースは「斜度はゆるいが八本歯のコルなどの難所がある」という事がわかります。

あなたはあなた自身の「目算」との「誤差(ギャップ)」に気づいた(ショックを受けた)ときに「学べます」し、そういうことは『なかなか忘れられない』はずです!!