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「滝と崖の殿堂」大台ヶ原への美しい1泊登山ルート、大杉谷コース(前編:桃の木小屋まで)

そういうわけで、2014年に再開通した大台ヶ原への「1泊登山ルート」大杉谷コースを歩いてきました。

「滝と崖の殿堂」大杉谷コース

紀伊水道側に位置する大台町を貫通するコースになっています。

紀伊半島東側、大杉谷から大台ヶ原縦走 / Yosio_DMZさんの日出ヶ岳の活動データ | YAMAP / ヤマップ

速報でも書きましたが「しがみついていないと、危ない落ちる!!」というところはありませんが、コースのかなりの範囲が「足を滑らせたら滑落するかも」という道なので(まあ、こういう箇所は六甲山でもぽつぽつあります)……普通の山とは違って「集中力を切らさず4時間程度は歩ける」必要があります。

1泊目の「桃の木小屋」までも4時間、翌日桃の木小屋から谷道の終わり「堂倉滝」までもだいたい4時間程度で、そこを超えると尾根道を大台ヶ原の「日の出岳」まで歩いていくというコース取りになっています。

谷を離れると、あとは歩きやすい尾根道を進んでいくことになります。

大台ヶ原への美しい1泊登山ルート

コース全体は10時間程度で歩けるのですが、電車、バスの都合で1日目のスタートは昼12時頃になるので、「桃ノ木小屋」に一泊するのが基本になります(もう一軒「粟谷小屋」がありますが、今週は休業していました)。

1日目の電車旅「松坂→三瀬谷へ」

そういうわけで、今回の旅程全体では大きな要素を締めるのが電車旅でした。

(大阪6時ごろ発)8:40松坂→9:45三瀬谷→10:30バスで大杉谷の登山口(三瀬谷10:30発→12時着)

→この辺り詳しくは大台町観光協会のガイドをどうぞ!!

松坂では乗り換えに30分ほどがありましたので、一度改札を出て、切符を買ったら、(ここまではICカードで行けますが、この先はICカード不可)再度改札内に戻ります、JRと近鉄の駅が統合されているので「出て入る」感じです。

駅の外にはVIE FRANCEとかいうチェーンのカフェもありますが、バスロータリーとタクシーロータリーがドーンとあってほかのお店まで行くのは少しきついかなと思います。

ホームの連絡通路にファミマがありますのでここでお買い物ができます、僕たちは有名なあら竹で駅弁を買いました(到着から次の列車が発車するまでの間にオープンしました、弁当は駅の中からでも外からでも買えます)。

JRの優雅な旅になりました!!

三瀬谷放浪【最終補給地!!】

三瀬谷に着くとここでも30分ほど時間がありますので、買い出しなどを行いましょう。

かなり充実した補給地です!!

駅の改札と、バスに乗れる道の駅は反対側になります。

駅を出たら南に進んで踏切を渡ってイオン(マックスバリュ)方面に向かいましょう。

観光案内所の横でバスの受付をしています、登山届などももらえますので、書いてなければ書いて登山口で出しましょう。

道の駅

地元の農産品などが購入でき、レストランもあります。

地元の役所の人の弁当などを買う場所にもなっているようで総菜や弁当類も充実していました。

僕たちはここで地元のトマトを購入しました、美味しかったです!!

マックスバリュ

マックスバリュもあります、充実したスーパーで大阪とも見劣りしません、冷凍食品などが買えるのがうれしいですね。

ここでは冷凍枝豆を買って保冷剤代わりに使っています、もちろん酒類や総菜類も購入できます。

登山バス

そういうわけで時間になるとバスへの案内がかかります(観光案内所の横の受付に戻ってください)

ここから1時間半ほどのバスの旅です。

途中の大杉谷登山センターでトイレ休憩と軽い説明がありました「滑落事件が発生したので、写真はきちんと立ち止まってから撮影してください!!」と実用的な解説です。

スタート地点も含めて、スタッフ、警察官が手を振って送り出してくれます。

最後の登山口は「かなり小さな駐車場」で第一第二合わせて10台停めれるかな?という感じです。

登山バス推奨なのがわかりますね。

入山協力金を今回は大杉谷登山センターで支払い済みでしたが、ちょっと進むとトイレと車返しのゲート?があり、ここの自販機で支払う事もできます、木製のタグがピンバッチ、お好みの方を選びましょう。

「滝と崖道の殿堂」大杉谷ルート

舗装道路を進んでいくと、やがて発電所が見えてここからが大杉谷ルートが始まります。

ルート写真は……繰り返しも多いので典型的なものを以下のように紹介します、道を間違えそうなところは少なく、間違えても大きく外れようがないのであまり写真で「ここを見てください」というのがありません。

基本的には「河原に下りることはない」「(鎖なしで)崖をよじ登るところもない」という事を理解していれば道に迷う事はないと思います。

まずは、崖道、入り口からすぐにあります!!

岩壁をくりぬいたような鎖付きの道がこのコースの特徴で、しかもこれが全体の2割ほどを占めます(あとは、通常の山道的な場所も半分くらいはあると思います)。

次に、吊り橋!!

非常につり橋の多いルートです、川を渡るところはすべて吊り橋になっています(飛び石渡りは無し)。

最後、「河原の堤防の上」です、これよりも川に下りるところはありません。

……1日目は特に京都の「愛宕さん」の清滝沿いを歩いている気持ちになるコースで、新緑が美しく非常にいい感じのルートでした。

大杉谷の滝滝滝!!

そして、滝が非常に多いコースです、名前のついていない滝でも「ほかの地域なら名物だろうなー」という滝が非常に多いのが特徴です(全員がスラッガー、巨人軍のような滝のラインナップです)。

初めにあるのが「千尋の滝」です(スタートから1.5時間地点)

この滝、下の方にも小さな滝がたくさんあってそれが「おーこれかー!」と思ったくらいなのですが(下の写真)、圧巻なのは上の写真のようにこれらの滝が「山頂から」連なっているところです。

写真では1枚にできませんでした(笑)

本当は上にも台地があってそこから滝が落ちているのだと思いますが……日本にこんな滝があるんだ!!というような景色です。

正直なところ「ここまでで往復する」というようなお遊びも超初心者向けにありではないかと思います。

コースが奥に入ってくると、崩れたガレ谷を横切る部分が多く出てきます、こういったところは少し水が出ていたので天候によっては水が流れているケースもあると思いますが、「川を飛び石で渡る」ところは無いコースですし、こういった「崖を登る」ところもありません。

最強のビューポイント「シシ淵」(スタートから2.5時間地点)

川沿いを延々と詰めていくと徐々に谷が深くなっていきますが、千尋の滝からさらに一時間の距離にこのコースで最強のビューポイント「シシ淵」が現れます。

淵に入るところに「トンネル(ゲート)岩」がありそこをくぐるところでは少し濡れると思います(ぱたぱたと水が落ちてきています)

いろんな写真を撮ったのですが、ここは写真では伝わらない系の場所ですね。

巨大な岩場にぽっかりと開かれた空間の美しさの一端をお楽しみください(笑)

……

さて。ここから桃ノ木小屋まで1.5時間、スタートが昼なのですでに15時前で谷も深まり、ひたひたと夕闇の足音を感じながら進む感じになりました(道では悩まないので淡々と進む感じになります)。

シシ淵の後のルート

シシ淵からがグッとルートは高度を上げていきます。

見上げていたシシ淵の上を歩く形になっていきます。

ニコニコ滝を横目に初めの吊り橋を渡ろうとするとそこに巨大な岩壁が見えます、これも驚きの景色です!!

最後まで崖道!!釣り橋!!

16:00過ぎにようやく桃の木小屋に到着です!!

全般的によく整備されたルートで道迷いの心配はないので、ゆっくり落ち着いて歩くことができますので、写真撮影ではご注意を!!

立ち止まってから撮影(ポジション修正での足の踏みかえも注意)お願いします!!


人生の楽しみをあなたのすぐそばのフィールドで!!


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