そういうわけで、トレーニング内容は「ハーネスの取り扱い(セルフビレイ)の作り方」「アンザイレン(相互確保)の注意点」「岩場の歩き方」の3点です、少しまどろっこしくなりますが分けてやります。
ビレイとは『確保』のことで、安全なところに体をロープなどで固定する事を言います、セルフビレイなら『自力確保』という感じで、自分ひとりでどこかに体を固定している事を意味します。
ハーネスはその時に体側に付ける器具です。
今回は「セルフビレイツールの扱い」をやります。
ハーネスと乗り扱いと言いましたが、超初心者がハーネスを持っていることはありえませんから、ここでは教えてもらったシュリンゲでの「簡易ハーネス」の作り方がメインです。
この『簡易ハーネス』と『セルフビレイツール』は『超初心者』でも持っている(身につける)べき技術です。
セルフビレイや簡易ハーネスは単に「岩場での行動中」だけでなく、『細い道での行き違い』や『増水時に丸木橋を渡る』といった場面でも活用するべき『イノチヅナ』を作り出す技術です。
こまかい作り方は上の画像を拡大してください。
シュリンゲ2本とカラビナ1~2個を『すごく簡単な工作(結び)』でセルフビレイのツールに出来るという事がこの技術の最大の美点です。
シュリンゲもカラビナも大体の物は2000ニュートン(静荷重でおよそ2000kg)に耐えるものがほとんどですので、一般的な登山者の滑落ならこのツールが破断する可能性は限りなく低いと言えます(むしろ、ビレイを取る先が十分な強度を持っているかを確認しましょう)。
シュリンゲとカラビナの例、シュリンゲは大体材質や太さにかかわらず強度は変わらない(ナイロンよりもダイニーマのほうが軽い100g→50g)、簡易ハーネスなどで体につけるものは太めのほうが適している(痛くない)、紹介品では左が18mm、右が8mm。
カラビナはオープンゲートの長さに気をつけよう、小型だと太い鎖などにかからない可能性があります。カラビナの寿命は良く使うと2年ほど、劣化したカラビナだと、岩場に当たった時に『割れる』事もあるそうです。そして、どちらにしろ登攀器具は『強度』の表記のあるものを買いましょう。例)22kN=2200ニュートン=およそ2200kgまで耐える。
カラビナは金属で劣化もあるため、二重にするべきかもしれません。
なお今回のジャンダルムの山行ではこの図で言えば『二本目』にあたるハーネス側にカラビナを付けましたが、ここはカラビナを二重にしてザイル(山岳登攀用のロープ)に付けました、まあこのあたりは詳しくは次回以降に!!
ビレイの『取り先』は、鎖場の鎖やなどです(ロープなどで相互につながる方法は次回の「アンザイレン」の注意点で紹介します)。
このとき、『一本目』のシュリンゲが長すぎるようなら、先端のカラビナを、手前に作った結び目『にも』かけて、長さを調整します。
使わない時は『長すぎる』場合と同様に、手前に作った結び目にもカラビナをかけて『短く』した状態でザックの肩ベルトの下のほうにでもかけておきましょう。
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