雲ノ平縦走‐4日目「薬師沢小屋から折立への晴れ道」

そういうわけで、まだ三日目の話(笑)
薬師沢小屋は雲ノ平のおひざ元、美しい流れのそばに立つ不思議な小屋です。

水が豊富で、入り口には飲み物を冷やす+手や顔が洗える賢い水場があります。

ここでは今回最後までもった赤ワインやウイスキー、同じく残り少なくなったニンジンなどを齧りながらアルプスらしい涼しい夏を楽しみました。

薬師沢小屋は「傾いた小屋」としても有名です、確かに小さくてやや傾きがあるのだとは思いますが、全体的にはしっかりしてきれいな小屋で、テラス席は涼しく、バルコニーも小屋の前と後ろにあるということで、気分に合わせて様々な場所で憩える良い小屋です、もちろん沢まで降りることもできます(ハシゴだけどね)。

食堂も小さいですが、食事はよく、煮物などがあるのは執筆やイラストレーションもされている、小屋主さんのセンスでしょうか……そういえば、日本酒も備えていて、菊水の原酒缶が一押し、2Lの銀盤の酒パックも備えていて「大人数の日本酒パーティーにも対応!!」という感じでした。

涼しい沢を見ながらなら日本酒というのはなかなか良いものです。
(そして日本酒向けのつまみも売店で多数備えていましたので、併せてどうぞ!!)

食事の後は食堂が解放されて談話室に、僕は隅っこで「じゃりン子チエ」を、富山、雲ノ平のおひざ元の薬師沢で高度成長期前の大阪西成のホルモン屋の話を読む……じゃりン子チエは良い話でした。

この後テンションの高いおにーさん達に煽られて、ふらふらと外へ、美しい星空をしばし眺めて小屋に戻ると、食堂もさすがにクローズ、小屋のスタッフの皆さんの団欒が始まっているのを横目に見ながら二階に上がり就寝となりました。

雲ノ平縦走最終日「薬師沢小屋から折立へ」

雲の平縦走‐最終日「薬師沢小屋から折立へ快晴の下山!!」 / Yosio_DMZさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ

そういうわけで、雲ノ平縦走も最終日、この日は朝から雨のぬめりを感じない日になりました。

いつもより少し早く4時スタートで一気に下界を目指します……いやー4日目だとさすがにシャバが恋しくなります(下りてからも移動もありますし)。

……と、同時に明るくなるにつれどんどんと景色が良くなっていきます、帰りたいような、帰りたくないような複雑な気持ちが高まっていきます(笑)

木道歩きが続きます、沢を渡るところは結構怖いですよ(笑)

ふと振り返れば、雲ノ平と祖父岳が堂々と姿を示しています。

……いやー、本当にね(笑)

とはいえ、「最後まで雨」よりは何倍も良いので空気感を楽しみながら薬師沢を進んでいきます。

お花を撮ってみたり(笑)

薬師岳、北ノ俣岳から始まり黒部五郎、三俣蓮華岳、祖父岳、雲ノ平など歩いてきた山々がすべて姿を現して見送ってくれています……。

太郎平までは短く感じる2.5時間でした。

木道の先には薬師岳も見えています。

太郎平小屋へ向かう道すがら、行きには真っ白だった北ノ俣岳へと向かう道を振り返ると多くの人たちが景色を撮りながら、楽しそうに進んでいく姿が見えました。

太郎平から折立へ、剱岳にもご挨拶

そういうわけで、太郎平小屋では薬師沢小屋でもらった弁当を食べたり。

「本当に、全部見えるよねー」と思いながら最後の雲ノ平を眺めたりして名残を惜しんでから下山を開始しました。

美しい景色の中を進んでいきます、左手には白山、右手には剱岳、そして振り返るとどこまでも薬師岳がついてきてくれるという豊かな道行です。

剱岳は大日岳や天狗平などもかなりはっきりと見えました。

三角点からの急降下

行きの急登は下りの急降下ということで、有峰湖を見下ろしながら落ちていきます。

行きはこの辺りの岩場も「水路」のようになっていましたが、変われば変わるものです。

道は行きと同じく荒れていて、大きく崩れている場所も少なくありません。

たまたまですが、道路の補修工事のチームの方々が空冷服+道具+白板をもって上がってくるのとすれ違ったりもしました、お疲れ様です。

この下りでは登ってきた登山者に「昨日から下はスゴイ晴れだったので上もそうだと思っていた」などと言われたので「僕たちの分も楽しんできてください」とお伝えしておきました。
(逆に金曜日、下が洪水だったときも薬師岳山荘はそれほどでもなかったわけですから、この辺り高度の違いは面白いものです)。

まあ、無事に折立に降りるとみんなやはりというか長い道を終えた人たちがほとんどでしたから登山口にある自動販売機でついジュースを買おうとしてみたり(……それでいて結構売り切れが多くて出鼻をくじかれたり)と、「山ではない場所」を楽しんでいたりしました。

この後私たちは近隣の温泉施設「グリーンパーク吉峰」に立ち寄り温泉を楽しんで帰路につきました。

広い施設、露天風呂なども広く登山帰りには向いている施設でした、地元の野菜なども売っているのでちょっとしたお土産も買え、宿泊宴会もOKのようです。

ま、今回は少し「重い記憶」が多い山行にはなりましたが、振り返ってみれば美しい山々が印象的な雲ノ平周回縦走になりました。

折立から三俣縦走、黒部源流を越えて雲ノ平へ / Yosio_DMZさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ

上のYAMAPのログは、1日目のポストにも上げていますが、全行程のログですルートやざっとした写真の確認にどうぞ!!


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