そういうわけで、いまのどうしようもない世界はなぜこうなのか?
そこについてお話をしましょう、これらの話のソースは僕の中にいろいろとあると思いますが……一つは先日紹介したボードゲーム(とSG)の世界で聞いたオーラルヒストリー(とそこで受けた手痛い経験……オーラルという事は原典があるか僕にはわからないものもあるのでそこはご容赦を)、そして救国シンクタンクさんみなさんの有意義な解説(YouTube)で、その混合物が以下のような物語(ナラティブ)になるのだと思います。
「第二次大戦の結果と約束」
世界は様々な道徳的な交錯と混乱を乗り越えて、第一次大戦を何とか超えて(この時日本は勝ち組だった)、次の第二次大戦も何とか乗り越えた(この時日本は負け組だった)。
不幸の始まりはこの第二次大戦の終結と、その状況を「未来永劫続く世界秩序」として守ろうという約束、つまり「国連(連合軍)」体制である。
「アメリカとソ連が入っていたUN(連合軍)」
第二次大戦に勝利したのはAXIS(枢軸国)「ドイツ-日本-イタリア」に対する、UnitedNations(連合国)「ソ-米-英」であった事は明らかだった(そこに中華民国やフランスが含まれていることには疑問の余地はあるが)。
「日本、そしてウクライナの問題と国連体制」
そもそも米ソ冷戦時代にすでに国連体制はフリーズしていた。
ソ連の持つ本質的な性質(革命の輸出)が世界にとって有害であることは明らかで、それらを抑えるためにジョージ=ケナンの提言に象徴される「危険な病魔に侵されたソ連を封じ込める」政策へと舵が切られた。
国連がまともに機能したことは、その歴史の始まりからない。
米ソが対立する以上、安保理決議は米側の利益になるならソ連が、ソ連側の利益になるなら米国が「拒否権」という大権を振るうので機能しない。
湾岸戦争、コソボ紛争、対テロ戦争でさえ「国連軍」は編成されなかった(唯一の例外「朝鮮戦争」ではソ連はなぜか安保理をボイコットして拒否権を発動しなかった)。
これは「NATOの正義」から考えた場合で、逆に言えば「グルジア紛争」や「ウイグル紛争」でも同様である(そしてワルシャワ条約機構が衰えて、東側の主体が「上海条約機構」になったとしても国連の機能不全は変わらずというか、むしろ混迷を深めている)。
「国連体制ではウクライナは東側」
そもそもでいえば「力による現状変更を認めない」第二次大戦後の体制(国連体制)は「不幸の固定」とも言える。
なぜならば「旧東側諸国」はどこまでいっても「ソ連(その継承国家ロシア)」の陣営にあり、その権利は保全されるからである。
(一見すればこれに引っかからないように思える「ソフトパワーでの現状変更」は否定されている、はじめは「革命の輸出」を西側が否定し、今は「文化(豊かさ)の輸出」を東側が否定している、そしてイデオロギー闘争(を含む情報戦)は現代では「ハイブリッド戦争」の一部とされている)
戦争はなくなるかもしれないが、紛争や一党独裁体制は永遠に維持されるからだ。
この論理でいえばウクライナ、いやそれどころか今NATO加盟しているバルト三国……それどころか東ドイツでさえロシアの陣営にある(ソ連崩壊の混乱が過ぎ去れば、ロシアに返還しそれをロシアがさらに固辞するくらいのことがなければそれが「力による現状変更ではない」とは言えまい)。
ロシアが「民意による一部地域の独立承認」というのは、むしろ控えめな主張とさえ言える。
(そしてウクライナはロシアの介入まで常に新ロシア対新ヨーロッパ派でシーソーゲームを演じていた、2014年は新ロシア派の大統領を新ヨーロッパ派が暴力デモで失脚させたことが発端となっている)
「国連はオワコン」
(上に出した例を読むまでもなく)みんなよくわかっているように国連はオワコンである。
このまま「第二次大戦の戦勝国」に「世界秩序への優越権(安保理拒否権)」を認めることには歴史的必然も(たかだか一回の戦争の結果に過ぎない)、そして合理性もない。
ややこしい話だが、我々は新しい世界秩序へと進まなくてはならない。
→このあたりは是非救国シンクタンクの動画で
ロシア軍がキエフを攻略する気があったとすれば、「空挺の輸送機二機撃墜」などの情報もあり電撃攻略の作戦は失敗したように見える「このウクライナ情勢2022の図類はデイリーメールから、翻訳を書ければ普通に読めますよ、機甲師団が鎧とかの誤訳は出ますけど」
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