それでは今日は昨日の続きで「食事でリーダーシップを育てる」です。
本日は具体的なパーティーの計画立案、運営について考えてみます。
【大きな目標にする方法】
昨日話したとおり現代では「市場やコンビニが便利すぎる」ので無理をすればリーダー一人(多くは優秀なお母様方)で何でもできてしまいます。
それを避けないとバーベキューパーティーと言えど「大きな目標」になりません。
そのためには二つのアプローチがあります。
1)マジで大きな計画を立てる
「焚き火で豚の丸焼き」などの計画を立て、リーダーがそれを担当すれば間違いなくほかの事は周りの人がやるしかありません。
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2)レギュレーションで縛る
もちろん、大きな計画にはリスクがつきものです、それなりに何とかなってしまうものですが「初めて」では恐ろしいと思います。
この場合「大仰に見えるプロジェクト」を実施しつつ(たとえばダッジオーブンを使ったローストチキン)「だから他の事は任せた」と宣言してしまうことです。
炭を起こし、ダッジを加熱、食材(チキンと野菜)を入れて、蓋を閉め上にも炭を置いて後は待つだけですが初めてやる事ならあなたも退屈しないでしょう(あなた自身が放棄したくないような良い計画を立てるのが重要です、嘘っぱちではすぐに見抜かれてしまいます)。
これなら『本当の緊急時』には計画を放棄して全体を立て直すこともできます、ちなみに僕はこのやり方を選びますが計画を完全に放棄した事はありません。
【バーベキューをプロジェクトする】
この「プロジェクト」を成功させる上で大事なのは、計画(来週バーベキューをしよう!)を話して、買い物から連れて行くことです。
買い物でも「単純なルールで」計画を進めていけるようにしましょう(小学生くらいで机上で計画を立てるのは無理なので実地計画という事になります)。
たとえば「一人の買い入れる商品は合計は2000円まで」というようなルールです(5人ならこれで10000円ということになります)。
「10000円を一人2000円で割り当てるのはただの割り算じゃないか?」ですって?
あなたは食事について子供に2000円の決定権を与えたことがありますか?(笑)
もちろん大人になら「君には肉類を5000円で頼む人数が10人で一人200gと考えると2kg前後は必要だ」くらいの指示で後は放り出しましょう。
「割り算は最悪のリーダーシップ」と言いましたがそれは「頭を使わずに、無理やりメンバーを納得させる一番簡単なり理由」だからです。
そして「本当は必要ないけれど『教育として』やらせようとする」から『ダメ+ダメ』なのです、決定権を与える理由としてはまったく問題ありません。
そしてこういう「目に見える力関係、バランス」を『感じる』事は非常に重要な学びになります。
途中で子供の「決断」に意見を言いたくなったら「ダメだ」というのはルール違反です(ルールを守らなくてもよいのだと考えるならその人は文明人ではありません)、キチンと「交渉」しましょう。
「バーベキューなのにお菓子ばかり買ったらお肉が食べられないよ」と言えば何割かの予算は肉関連にも割いてくれるでしょう・・・まあその判断が不十分で結果『子供が(ちなみに大人でも)深く反省する事態』になればそれが一番の勉強です。
リーダーは多少大目の予算権を持ち、最後に「最低限の」バランスをとりましょう。
【役割分担『専門分野を作る』】
役割分担は「必要性に応じたもの」つまり「均等割り算」ではなく「機能分業」されたものになるでしょう。
炭起こし、テーブルメイク、食材の皮むき、カット、調理などそれぞれの専門性を重視します。
ただし、子供相手のことですから「一段は」簡単にできる用意をしましょう(・・・ま、大人相手でも必要なケースは少なくないはずです)。
たとえばテーブルメイクなら、食器、テーブルクロス、ナプキン、花などを詰めたボックスを用意してそれを並べさせます。
食材の皮むきはピーラー、カットは調理ハサミなどを用意します。
もちろん包丁も用意しますが、これは使っているときに監視が必要です。
(ちなみにパーティーが終わった後に、このセットの追加を買いに100円ショップに行きましょう、彼らは経験に基づいて様々な思考をめぐらせるはずです)
大事なのは本当のレストランのようにそれぞれの「専門」を作ることです、本当に必要で仕事を割り振っているんですから当然こういう形になりますが。
そして、特に子供には「面白がる事から」割り当てることです。
子供にも個性があり「何を好む」かはバラバラです。
リーダーはこの「個性を見抜く仕事」と「残された仕事を何とか割り振る」という二つの仕事をする必要があります。
後片付けは勢いで何とかなります、これも役割分担して「最短で終わらせよう」という空気でいきましょう。
食器の回収、テーブル拭き
食器の洗浄
食器のふき取りと、格納
ごみ拾いとごみの焼却処理など役割を分担して「ワーッと」完成させるのが大切です。
「あまった食材をひたすら食べる役割」というのもありますね・・・とにかく「仕事」を狭く定義せず「何か貢献していたらいいや」ぐらいの感じで進めましょう。
まあ、多少サボっている人も居ると思いますが一回目は「大小はあってもみんなが貢献した」という事でOKです。
仕事のムラは3回目くらいで「役割交換(ジョブローテーション)」をすれば防ぐ事ができます。
自分の「専門分野」からの視点でほかの仕事もチラチラ見ていますので意外とちゃんとできるはずです。
さてこういう「社会のサイクル」を『実感として理解している』事がリーダーシップには不可欠な事です。
それぞれの役割があり、『連携して機能しているのが社会』そしてそれによって大きな恩恵を受けているという事を体感している事が重要なのです。
レビュー(振り返り)では上にも書いたように「セットの見直し」をやりますがオリがあれば『みんなで分業した事でできたすごい事』について話をしましょう。
ご存知のとおり「社会で行われている事」も同じで、たとえば『コンビニ・スーパー』という商店から、家電製品を作る大企業、公的機関まで社会と言うのは『分業と信頼』で大きな恩恵を生み出し、結果誰一人自分だけでは作れない「クーラーや冷蔵庫、いつでも買えるお菓子」が当たり前の豊かな社会を実現しているのです。
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