【山道具のケア】オフシーズンにウェア、シューズのお手入れを【後編:シューズのケア&リペア】

前回は、ウェアで「洗いにくい系」の『雨具、ウール系ウェア』の洗濯と機能性タイツの修理について説明しました。

今回は「靴」についてです、登山靴のクリーニングと修理について少し説明します。

【各種撥水(防水)スプレー】撥水防水のスプレーならゴアテックスの「通気性」を損なうことはない。
【各種撥水(防水)スプレー】いろいろあるが、基本的には撥水防水のスプレーならゴアテックスの「通気性」を損なうことはない。

【登山靴のクリーニング】

登山靴についてもいろいろありますが、簡単に言えば「洗えば良い」という事になります。

(日常的なメンテナンスはブラシ、塗れ雑巾で汚れを取り、インソールを外して、ちゃんと陰干しすることです)

ポイントは雨具と同じで「しっかりススギをすること」

例によって「アルカリ(洗剤の主成分の脂肪酸のアルカリ塩とか)」が残ると素材や、ゴアテックスブーティーの場合はゴアテックス、そして何よりもソールを張り付けている「接着剤」が傷んでしまいます。

これは皮の靴も同様です、水にしばらく(30分~)つけておくだけでも匂いや汚れ(汗の老廃物や塩)は溶け出して行きます。

洗剤は中性洗剤・・・またもやウタマロですが、一応専用品も出ています。

非イオン系洗剤(まあ、食器洗いなんかに使えるソフトな洗剤)というだけでなく、「栄養」も与えてくれるので固くならないという触れ込みです。

水で洗うと皮は固くなりますが、これは後で「オイル」を入れてなじませることで柔らかく戻ります。

野球のグローブなんかもそうですが、革の登山靴をオーダーで作ったりした場合も初めは「脱脂してカチカチ」な状態にオイルを入れるところから始まりますからまあ普通の事です(「普通」なのですが履き心地の「ニュアンス」みたいなものまで守りたいなら洗うべきではないかもしれません)。

【靴のアフターケアはしっかりと】

靴は陰干しにしますが、これだけ『ごつい』構造物を乾かすには相当時間がかかります。

冬はそういう意味では「登山靴洗浄」にピッタリの時期で、数日間陰干しをしても「カビない(涼しい)」気候が最適です。

乾かした後にはオイルを入れましょう。

いくら丁寧に洗っても「完全に脱脂」してしまうことはないでしょうから、市販のオイルかジェルを塗り込めばOKです。

僕は『革の達人』という製品を使っています(カビにくく、結構持つ良い製品で、僕は靴から財布まで何にでも使っています)、ですがモンベルは例によって「リバイベックス」の製品を薦めていますので→なくなってる?

最後は防水スプレーです、「起毛処理をした皮」の場合はオイルは塗れませんので、このスプレーに「皮に栄養を入れれるモノ(油入り)」を選択しましょう、モンベルのSR皮用が良くできていると思います。

なお、いまどき本当の「防水スプレー」はほとんどなく「撥水防水スプレー」がほとんどではありますが、靴やゴアテックスなどに「本当の防水スプレー」を吹くと当然ながら通気性がなくなってしまうので避けてください。

「撥水防水スプレー」

前回は3Mスコッチガードを紹介したので、今回はライバルのヘンケル「ロックタイト」を。

「皮用撥水防水スプレー」

ちなみにニクワックスも撥水防水スプレー製品をリリースしていますが「霧吹き」的なモノなので、均等に吹き付けるのが難しいという欠点があります。

「全体を水でほんのり濡らしてからスプレーする」と説明がありますが、やっぱりテクニックが必要なので今回はリンクのみの紹介とします。

ただし「細微な霧」にならないことで「吸い込むことはない」ですから、スプレーの有毒性が気になる方にはおすすめできます。

【靴の修理はメーカーで】

簡単な修理、例えば「ソールのほんの剥がれている」くらいであれば、ホームセンターなどで置いてある接着剤で止めましょう。

ポイントは「接着面を綺麗にする(ただしゴムなどは、綺麗にする前に粗目のヤスリで表面を荒くする)」「テープなどでキッチリ固定して48時間程度置く」事です。

修理の定番「ウルトラ」僕はコニシのノーマルを使っていますが、新しく出たソフトは期待大です。

はがれの防止剤なんてものもありますね。

ただ、山靴のように「大きな力が加わる世界」ではやはり限界があります、ビジネス用のシューズとかだと結構もつんですが、登山靴はまあ1‐2回でまた禿げたりします。

ホツレややぶれはメーカーに依頼しましょう。

【モンベルは偉い】いつのとも知れない製品でも、きちんとできることはしてくれる。
【モンベルは偉い】いつのとも知れない製品でも、きちんとできることはしてくれる(ここまでいってしまっていると効果は限定的だけど)料金も3000円程度

ソールもいくら接着が上手くいっても結局「靴底のパターンが摩耗してしまう」ので、数年に一度は張替えをしましょう。

相場は15000円前後でしょう。

無事にシーズンを終えれた事に感謝の意を持って、ウェアとシューズには十分なオーバーホールをしてあげてくださいね‼


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