野外生活では一般的な会社と違い「定款(ていかん=会社の業務範囲や役割を定めた書面)」はありません。
究極の目的は「より楽しく生きること」。
それを達成できるなら「何で」「どれだけ」という事はまあ小さなことです。
【必要がリーダーシップの母】
野外生活におけるリーダーシップというのはつまり「もっとも純化したリーダーシップ」と言う事ができると思います。
(より良い生活のために)達成するべきなのは「衣食住」で特に「食」は毎日やってくるわけです。
リーダーシップ(とリーダーシップを理解するメンバー)を作るために重要なのはこの「食」というテーマで「働く」事が最良のフィールドになります。
そして「リーダーシップ」を作るコツは『必要とされる』ということ、裏に返せば『多忙』ということです。
今が「戦後」のような状況ならそれを作るのは難しいことではありません、大人も子供も食べるために日々『協働』していたはずです。
【現代では「大きな目標」が必要】
現代では幸せなことに食べるものに事欠くことはありません。
市場に行けば食料品も安価に買えてしまいます(実際はそれ自体が大きな意味での「相互協力・役割分担」ですが)。
経験豊富な人(多くはお母さん)が頑張れば1人で10人分くらいの食事は用意できてしまいます。
レトルト食品などを多用すれば100人でも行けるかもしれません。
実際家庭ではそういうことが行われているはずです。
もちろん日常的にはこれもやむ得ないでしょう、しかしこれだけでは「食べる事」の価値は低いままになってしまいます、引いてみれば「生きる」という事が「当たり前のこと」になってしまいます。
みんなを動かすには「みんなで協力せざるを得ないような大きな目標」を掲げる必要があります。
【割り算は最悪のリーダーシップ】
現代でも「10人で100人分のディナーを用意しよう」となれば協力せざるを得ないでしょう。
食料の購買、調理はもちろん、サーブまで含めれば10人居ても完璧には行きません。
大切なのはこの「協力をせざるを得ない」という本当の「必要性」です。
逆にダメダメなのは「必要ないけど教育のために一人二枚ずつ皿を洗わせよう」というような事です。
これが単にダメなだけでなく『ダメダメ』なのはまず第一に「必要が無い」という事です、お願いするときにあなたの声のトーンや振る舞いは本当に必要な時とはまったく違うはずです。
第二に自分が嫌な事を「これくらいしかできないだろう」と勝手に決め付けてやらせようとしているからです。
これを強要されて学ぶことは何でしょう?
「『食事』は面倒だ!」という事ではないでしょうか?
伝えるべきなのは常に「面白さ」です!!
協力してやるなら「食事の支度の面白さ」を最大限に伝えることが最良のリーダーシップ教育になります!!!!!
さて、では次回は具体的な「バーベキューパーティ」でリーダーシップを引き出していく方法について考えてみましょう。
人生の楽しみをあなたのすぐそばのフィールドで!!
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