阪神大震災には思うところも多く、複雑です。
まだ学生であったので、ボーイスカウトの団でボランティアとして現地に入ったりもしました。
電車は復旧していましたが、川を超えるたびに被害が大きくなっていく景色が印象に残っています。
まあ、しかしそういう思い出話は現地の人たちのほうがより深く、より広く語るべきでしょう。
阪神大震災の話が出るといつも思い出すのが「関西に大地震は起きない」という通説です。
僕が中学生の頃からよくこの『通説』とは戦っていました。
【気付き、認める事から始まる】
まあ、中学生が「関西にも大地震が起こる」と説明したところで、実際的になんのインパクトもなかったのでしょう。
ただし、それよりも記憶に残っているのは、歴史的な事実…例えば1936年の河内大和地震、そしてこれは古い話ですが、今にして思えば阪神大震災と同じパターンの地震1596年の慶長伏見地震について説明しても「目をぱちくり」させて終わりという姿勢です。
人間には変えられない「思想信条」があるというよりも、一度思い込んだ「安易な説明」から抜け出すことは難しいだけでは?ということを僕に学ばせた経験ではあります。
【強さとは『柔軟さ』】
ライオンの「強さ」とは『筋力や牙』によるものでしょう。
では、人間の「強さ」とはなんでしょう?
このサイトでも暗示している(つもり)のですが、人間の「強さ」はつまるところ「知性」と「相互信頼=社会性」です。
「知性」とは柔軟さです。
『記憶力』が知性の象徴のように(テストなんかで)扱われることもありますが、記憶力自体は殆どの生物が持っているのですからこれは人間の強みとは言えません(猫だって記憶抜群で痛い目にあったことは二度としません)。
「社会性」とは、『二人(あるいはそれ以上)で何事かを達成できる』という事です。
例えばある人が武器を作り、ある人が編みを作り、そして数名でチームを組むことで人間はライオンを捕らえることもできました。
私達は「強大ななにか」に立ち向かうことができます。
生物の中でずば抜けて柔軟な『知性』を持っているからです。
【人間性を駆使して】
安易さ、安易な思い込みを肯定することを「現実主義」と考える人もいますがそれは間違いです。
人間が行うことは『完璧にはならない』ことは事実ですが、だからといって『完璧にならない(理想にならない)』事を目指してはいけないでしょう。
現実は踏まえながらも、完璧(理想)を追求する事で初めて「神ならぬ人間が」現実的な結果にたどり着くことが出来るのです。
もちろん一人の人間がすべてを配慮することはできないでしょう(ビールの営業マンが隕石への対策まで考えるのは無理があります)、ただし幸いなことに人間は『社会性』という武器を持っています。
大切なのは他者が行っていること、話していることの意義を理解しようとすることです。
『関西では大地震は起こらない』というような思い込みでそれを否定する事は、自らの知性を萎縮させることですし、その代償がどれくらいになるかは誰にもわかりません。
『ほんとうの意味での最善』を目指すために、自由な視点と柔軟性を、そして社会性を最大限に発揮することが、社会を良くしますし…良い登山の計画をたてるためにも必要な事ですよ。
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