登山を『競技』としてみると重要なのは『疲れない・痛めない事』です。
『疲れず、痛めず』で歩けば登山の間ずっと楽しめますし、様々な選択肢が広がりますし、緊急避難の技術のような派手さはないですが、常に使える技術です。
『疲れず、痛めず』を実現する方法の一つはずばり“軽量化”・・・ですが、これは”超初心者”にはおすすめできませんので今回は『それはあえてパスしてください!』とお願いします。
疲れないための『丁寧な「着脱ぎ」』
自転車の競技(ブルベなど)とは違って、同じ「自由な長距離スポーツ」とはいえ、『着脱ぎ』に対しての意識が薄い人も多いようです。
しかし、自転車競技では顕著なように体温調節を細かくする事は人間の『運動能力を保つ』ために必須の事です。
体温を一定に保つように『服装』を変えることで体の循環系で温度を調整するという『エネルギーロス・機能への負担』を小さく押さえるのは非常に重要な事です。自転車は登山と比較すると、カロリー消費が小さいため、特に『寒さ』対策が重要になります、自転車のウェアでは「各種各様の超軽量ウィンドブレーカー」が非常に存在感を持っているのが商店の棚などでも確認できるはずです。
暑さ対策はもちろん重要ですが(日射病・熱中症=帽子や脱衣で対策)。
寒さ対策も重要です、「少しの事だから」と「ガマン」する事はまったく無意味な事ですし(ウェアは着なくても徐々に劣化していきます)、その上『危険』でもあります。
体温が0.5度上昇しても人間は微熱を感じ、4度変われば(たとえば40度)朦朧状態になり、42度になると失神します(ちなみにこれがガマンできてもこれ以上の温度が継続すると熱で脳細胞のたんぱく質が変質してしまい致命的な損傷を受けるでしょう)。
同様に体温が4度低下して32度になれば体内の様々な酵素が働かなくなり、失神します。
意志の力が『たんぱく質の変質』や『酵素の働き』を左右できると思う人は皆無と思います。
また体温の低下や上昇は判断力の低下を招きます。
ですから、「寒いかな?」「暑いかな?」と思ったときにスバヤク対応する事がもっともすばらしい『技術』なのです(『ほっとけば慣れる』というのは街中ならば大きな問題には至りませんが、山中では単なる愚行にすぎません)。
『思考能力が低下する例』としては、昨年【北穂→奥穂】間の縦走で弁護士のパーティーが全滅した事件ではパーティーは『涸沢岳』で全滅しました、行った事のある人ならわかると思いますが涸沢岳と『穂高山荘』の距離はほんの15~20分です(好天なら見える距離にあります)。
もちろん山ではそれは『近い距離』とはいえませんが、おそらく防寒が万全であれば山荘まで問題なく到達していたはずです、原因は天候が大きいとは思いますが、それに伴う思考力の低下は非常に大きく影響したはずです。
『早く、無理の無い選択をする(着脱ぎ・下山)』というのがこういう『長距離競技』の鉄則で、それによって『疲れない・痛まない』快適な登山を実現してください!!
人生の楽しみをあなたのすぐそばのフィールドで!!
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