2時間30分で3000mの世界へ
雷鳥沢→一の越(1時間30分)、一の越→雄山(1時間)
わずか2時間30分で私たちは3000mの世界へとたどりつきました。
・・・が、ここで一つ問題がありました。
それは『天候の悪化』です。
それ自体は想定された事態でした、幸いな事に天候といってもガス(雲)が山頂部にかかっていることと、風だけで、雨は少なくとも数時間は心配なさそうです。
問題は『どちらを下るのが正解か?』です。
Plan1「雄山をこのまま下山する」
Plan2「予定通り『大走り』までまわって下る」
正直どちらも嫌な部分が残りました、雄山を下る選択で恐ろしいのは『人為落石』です、今日も悪天候とはいえ、幾人ものグループが往来していました。
「このまま下山」のリスクはこの部分に集中しています。
逆に『大走りまわり』で不安なのは、山域での行動距離の長さ、往来する人間の少なさです。
今回は『大走りまわり』を選択しました。
とはいえこれは僕が道を実際に歩いた事があるからの選択です。
チームは霧と風の中を進んでゆきます(14:20)。
【道迷い】
視界の悪い中道を進みます、途中二人ほどとすれ違いながら立山縦走という塩梅です。
こういう「雲と同じ高さを歩ける」というのは高山の稜線歩きの醍醐味ではあるのですが、『雲の中』では景色も何もあったものではありません。
『せめて、視界だけでも開けてくれれば』というのは引率者としてつい考えてしまう欲のようなものです。
とはいえ、晴れるときは晴れる、駄目なときは駄目なのが『天気』・・・・・・とは思いながら進みます。
そして『富士の折立』へと差し掛かったときに、道を見失います。
そしてそこにあったのは・・・・・・。
遭難の碑
え、マジでなにこれ、なんの冗談?このサイトって『しゃれこわ』の企画やってたっけ?っていう展開です(僕は思わず写真は取らなかったのですが、チームのサブリーダーが撮影していました)。
富士の折立の頂上付近、道から少し外れたところですが、踏み跡も若干ありこういう天候の時にはこの場所にいざなわれてしまうのでしょうか・・・・・・。
・・・・・・さて、そんな感傷はここまでだ!
少し先に行くと道がこの先には無い事が確信されたので懐から取り出されたスマートフォンのGPSソフト(リンク先の記事最後で紹介している山旅ロガー)で道を確認し元のルートへと復帰したのです(14:50)。
標高もここからは徐々に下がっていきます。
そして、『大走り』に到達、標高が2500m前後まで下がったところで雲の下へと出ることが出来ました。
この段階で時間がかなり押していたので、家に現状を連絡しています(山頂付近ではこのように携帯電話が通じる事が多いのです)。
この後時間はかかりましたが17時ごろに無事サイトに到着できました。
本来の予定(15時帰着)よりもかなり遅くなりましたが、理由は2つあります。
一つ目、キャンプ場で出発までに手間取った事。
朝食を摂ったり、写真を撮ったりで一時間ほどロスしています。
二つ目、雄山の頂上で一時間ほど状況を注視していたこと。
天候は良くも悪くもならず、特に得る物は無かったと思います。
15時の戻り予定で17時到着。やはり悪天候は怖いですね。
・・・・・・ま、ともかくも後は風呂とメシです!!
【Campsite超初心者登山イベント「立山Circus」番外編へ続く】
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