そういうわけで超初心者登山の持ち物リストに追加された(忘れてた)アイゼンのつけ方と使い方の概略です(最後に軽アイゼンだけでなく類似でもっと便利なアイテムも含めて紹介します)。
つけ方は詳しくはアイゼンについている説明書を見てもらえばいいんですが、ポイントとしては「キッチリ土踏まずにはめる(カカトの出っ張りに掛ける)」という事です。

歩行については、基本的な歩行とほぼ同じなんですが。
より意識して、歩幅を小さく、体重移動を静かに行うのがポイントになります。

雪上での転倒は被害の幅が予想できません・・・・・・通常の転倒とは異なり、ほとんどが『滑落』につながります。

2013年7月末 槍平=南岳ルートの雪渓、このルート自体も初心者にオススメできないが・・・・・・一般ルート上に危険な雪渓があることもありますから……。
転倒すると止まらず滑り落ちると死にかねませんから「絶対転倒しない」という安全でスローモーな歩き方をしましょう。
夏山での雪の幅は大したことがありませんから、「ゆっくり」行動してもそこまで時間的な影響は出ないはずです。
時間短縮のためには「アイゼンの取り付け・取り外し」を時短(収納の工夫・トレーニング)したほうが効果があるはずです。
リスクを減らす判断と行動が登山の醍醐味です!!
軽アイゼンクラスのアイテム「スノーチェーンの進歩」(2023)
そういうわけで軽アイゼン、頑丈でタフという部分もあるのでいまだに人気がありますが、スノーチェーンの類がかなり発展していて、「軽アイゼンカテゴリ」はかなり多くの商品が出ていますのでざっと紹介します。
まずは軽アイゼン、これは爪が長く壊れるところもほぼないので昔は「軽アイゼン」が一番人気でした、問題は意外とかさばることですね。
次にスタンダードなスノーチェーン、靴の接地面全体をカバーしてくれて、取り付けも比較的楽ちんなので流行っています(値段も安い)、ただボツボツとチェーンが切れるのでそこが嫌な人には向きません(それでもすぐに使えなくなりません)、僕はそのまま歩いて、家に帰ってから針金で直して使っています、この四つだと一番かさばるのが欠点です。
スノーチェーンの「前足部のみ」バージョンも出ています、これでもそんなに問題は起こらないと思います(かかとで接地すると滑りますが)、小さくなるので「お守り」として持ち続けることができるのが良い点だと思います。
最後に「ビジネス向け」にも販売されている「ゴムがベースのスパイク」、これは意外と頑丈で(切れた事がありません)、安く、収納時には「ぺらっとした感じ」になるので収納がしやすいのが良いところです(さらに前足部のみのバージョンも、より小さくなります)。