【ビバーグ演習兼4WAYブラケット試験】
花見の場所取りでのビバーグ演習および実験。
2013年 大阪城での花見場所取りにこの４WAYブラケット(資料では銀色シート)を使いその効果について確認をした。
これは独自プロダクト(?)、布団くらいの防寒力
■【体感気温】気温(風速)■湿度はおおむね45%前後4月5日21時【14.7度】17.0(0.4) 22時【12.7度】17.1(1.1) 23時【13.6度】17.2(0.8) 24時【12度】16.6(1.2)4月6日1時【10.8度】16.5(1.8) 2時【10度】15.5(1.7) 3時【10.5度】15.6(1.5)4時【12.2度】16.0(0.9) 5時【9.3度】16.1(2.6) 6時【4.2度】11.3(2.7)体感温度は気温から「気温と体温の差」「湿度」「風速」から算出できる数値を引いた(気温が非常に高い場合は足した)値になる。ざっくり言えば、「体温と気温の差が大きければより体感温度は下がる」「湿度が低ければより体感温度は下がる(汗が乾燥しやすいため)」「風速が早ければより体感温度は下がる」という事がある。正確な式や実際の算出をするサービスはこちら
装備は以下のように変遷した。
第一段階「4月5日 21時から2３時」 4WAYブラケットを二つ折りで下に引いて、ポンチョをかぶっている状態
→生活(調理などの活動)をしていると耐えられるが、じっとしていると耐えられないので第二段階へ変位した。
第二段階「4月5日 23時から24時」 4WAYブラケットをもう一枚四つ折で体の下に入れた
→じっとしていられるが、寝るには寒い(防寒力不足)ほぼ即座に第三段階へ変位
第三段階「4月6日 1時から3時」 4WAYブラケットをさらに体に巻いた
→眠ることが出来たが3時ごろに目が覚める、但しこれくらいは通常のキャンプでもある状況、今回は翌日の花見に備えて第四段階へ変位
第四段階「4月6日4時から6時」 第一段階の状態に戻って寝袋で眠った。
→気温が6時ごろに下がったので目が覚めたが、寒さは感じなかった。
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段階と装備の厚さ、『銀の保温シート』というのが4WAYブラケット
寝袋(第四段階)の感想は「そりゃあそうだよね」という話だ。重量も体積も3倍以上ある寝具とブラケットを比較することは本来無意味だが、逆に言えば持ち出せる形で寝袋を備えることが出来たならば絶大な効力があるということを示すため残した。
21時大阪城/23時クッキングタイム
今回の試験の結果を見ると、４WAYブラケットだけで眠るのは厳しいということがわかる。
問題はやはり『体全体を完全に包む』には長さが足りないという事であろう。
これをカバーするためには通常のエマージェンシーブラケットを併用するのが望ましい。
1時、寝る寸前の夜桜
今回は寝る場所も選べず(花見なので野原のほぼ真ん中で風除けもつけなかった)、「横になって寝る」事にこだわったので苦しい結果にはなったが、「座って」寝るような形であればもう少し有利な結果が出ただろう(この場合体の周囲は完全に包む事ができる)。
とはいえ、ブラケットだけで朝まで過ごすことは可能だった、という感じは受けた。
4月にブラケットだけでビバーグをするなら、場所を選んで(風の当たらない物影)、座布団(新聞紙など)か、シート(ブルーシートやエマージェンシーブラケットなど)を調達すれば十分に可能だ。
4WAYブラケットの良い点はやはり、クッション材のおかげで下敷きに出来ること、そして、単体の重量が軽いので、携帯性が高く、一人で複数枚を持つことが出来る事だろう。
緊急時に複数の人間で分けることもできるし、一人で様々な備えに使うことも出来る。
5時の桜/6時起床/6時半おでんを過熱
7時ごろの大阪城公園の桜(この後雨)
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