超初心者登山の持ち物【新三種の神器(2)トレッキングシューズ】

【2016年追加リンク具体的な 登山靴のカテゴリー解説 / 登山靴のフィッティング解説

 

HITECのトレッキングシューズ『HTオカラ』とウォーキングシューズ『HT TWM641(甲広の4E設計)』どちらも防水、価格もそれぞれ~5000円/~4000円。最後はミズノのマキシマイザー、これは運動靴なので防水はありません3000円前後。

     

 

Campsiteとしてははじめの頃の登山(立山の雄山や北アルプスの涸沢くらいまでの基本ルート)には「登山靴」ではなく「トレッキングシューズ(ウォーキングシューズ)」をおススメしています。
理由はいくつかありますが、登山靴のメリットが『超初心者登山』においては『ほとんどない』からです。

登山靴(重登山靴)のメリットをまず見ていきましょう。

登山靴は『ハードなしつらえで、足をがっちり固定、ソールはビブラム』というのが原則になっています、これらの登山靴が想定しているのは実は『道なき道』を進むような登山です。

ビブラム・・・Vibram社は世界的に定評のある靴底メーカー、ビブラム製のソールには黄色でVIBRAMと書いたロゴが入っているので靴底を見ればすぐにわかる、とりあえずビブラムロゴが入っていればそのソールがスリップしやすい「ダメソール」ではないことがすぐにわかる。

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ハードなしつらえで足をがっちり固定しているのも、よく言われる「歩きやすさ」のためではありません。

もちろん固定されていることで、足をひねったりしにくいのですが、それはどちらかというと不整地・・・・・・『道が整備されていないような場所を歩きやすくするため』です。

 

登山靴最大のメリットはつまり『海外の山で想定されるような、ハードな登山(クライミング)に耐える機能を持っている』事です。

重登山靴では、不整地の『避けようが無い石』や、『一面の腐葉土』の中を進む時に足首を固定してくれることで体力(足首を固定するための筋肉)の使用を防ぎ、また、崖を上がる時にほんのわずかな足場(つま先がやっと乗る程度)でも体重が支えることができます(極端な例を出せば、たとえば氷壁を上がる時に重登山靴であれば、アイゼンをつければ、氷壁のどこにでも立つことができます)。


12本爪アイゼン、フロントの2本爪が「刺されば」どこでも『重登山靴』は体を支えてくれる。

こちらのサイト(http://yamasanpo.blog106.fc2.com/blog-entry-127.html)での氷壁上りの写真、手にはダブルアックス、足にはもちろん重登山靴とアイゼン。

こちらのサイト(http://yamasanpo.blog106.fc2.com/blog-entry-127.html)での氷壁上りの写真、手にはダブルアックス、足には重登山靴とアイゼン。足元はつま先だけが氷壁を捕らえている。

しかし、皆さんご存知のように、運動靴で登山靴のように重くて硬いものはありません。

これは整備された道ではこれらの靴が『運動』に向いていない事を示唆しています。

 

また、これらの「硬い靴」は、足の形に合わせるのが難しいのです(友人はフィッティングをして購入したはずですが登山当日になって電車で移動中に足に激痛が走るようになり、僕の家のヘナヘナのウォーキングシューズに取り替える事になりました、やわらかい靴は確かに足の補正力、補助力は弱いのですが足に沿ってくれるので『歩けないほど痛い』という事態にはなりにくいのです)。

良い靴を買う、これは非常に大切なことなのですが、『良い靴はなにか?』を考える基準を持つのは実は非常に難しいのです

インソールの説明でも書きましたが、こういった靴の場合単に「サイズ」だけでなく、靴の内部の『形』がより重要になります(形はメーカーやそのブランドラインによって異なるのでいろいろな会社の靴を試すことになります)。

正直これは何度も試し履きをするだけで判断するのは困難で、実際に買って山を歩いてみて初めてわかるといっても過言ではありません(もちろん時間をかければ履けないようなものは避ける事が出来ますし、オーダーメイドという選択肢もあります)。

 

ですから、はじめはトレッキングシューズやウォーキングシューズを買いましょう、もしもあなたが近くの山にしか行かないのであれば運動靴でも大丈夫です(雨が降ったら中止してしまえばそれで良いのです)。

繰り返しになりますが『弱めの靴は、補助力も弱いですが、逆に履けないほどの強い痛みが出ることも少ない』のです、運動靴なら選び方もなんとなくはわかると思います。

【靴選びの原則】かかとをぴっちりとつけてつま先が1cmほど空きがあること、そして足全体を靴が適度に締め付ける事が出来ること(足の甲が広い人は3E~4Eのワイズ(足の甲の太さ、足囲)の靴を選ぶと合いやすいはずです)・・・・・・カカトの側面が足にぴったりと合って、隙間・ぐらつきが無いのが良い靴です(そしてこの原則は山靴にも当てはまります、しかし登山靴の場合は『さらに足の形と靴の形の相性』が重要になるのです)。→山靴のフィッティングとインソールについて紹介した雑記もどうぞ

 

僕自身は7年ほどモンベルのタイオガブーツ(トレッキングシューズです)を履いていますが今年補助としてHITECHのオークハーストを買いました。

僕自身は7年ほどモンベルのタイオガブーツ(トレッキングシューズです)を履いていますが今年補助としてHITECHのオークハーストを買いました。ソールはビブラム(Vibram)ではありません、あの例の黄色のロゴが無いでしょう?

 

登山靴を購入するのはトレーニングを積んで、足が出来てからのほうがおススメです。

経験の無い人がわずか30分ほどのフィッティングで買うというのはかなり乱暴な話です、もちろん山靴も長く履いていれば、徐々に足に馴染んでいきますが、やっぱり合わない靴に悩みながら歩くよりは、はじめはゆったりと歩ける場所を履きやすい靴で歩くのが良いと思います。

大阪近郊の低山ルートはこちらのカテゴリーで紹介しています運動靴で十分歩けるルートです。

高山でも立山くらいならトレッキングシューズで十分です(こういったルートは基本ルートのカテゴリーで紹介する予定です)、ただしこれらの山の場合雨が降ったら即中止というわけには行かないので運動靴はおススメしません。

     

靴関連のおススメ品はSHOPのこちらのページでご紹介しています

ただし、可能であれば近所の靴屋さんでフィッティングしてから買うほうが良いと思います重登山靴と違いほとんど問題は起こしませんが・・・・・・僕も甲細で足の甲が細く、普通の靴は大体グラつきますが(逆にヨーロッパ系の靴には合わせやすいです)、皆さんも特殊な足型をしている可能性がありますから可能ならお近くのasics「歩人館」とかで一度足の形を測ってもらったほうが良いかもしれません。

 

 


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