登山における計画作りで重要な指標は「リーダー・サブリーダーの体力」です。
体力の物差しになるのは「普段歩いている山」での行動時間です。
例えば六甲山を難なく歩いている人は(頂上まで3時間弱、往復4~5時間程度)上高地→涸沢は十分歩ききれます。
逆に普段往復2~3時間の山しか歩いていないのであれば「上高地→横尾」と「横尾→涸沢」は日を分けるべきです。
コースタイムは「ヤマタイム」などを活用すれば無料で確認する事ができます。
【手間を取れなくなったら判断力は落ちている】
登山で重要なのは「判断力」です。
遭難の原因は「ありえないような判断」の積み重ねにすぎません。
そしてなぜそんな判断をしてしまうかといえば「疲労」で『判断の省略』してしまうからです。
「…(なんとなくそれを選んでしまった)」「いちいちxxを取り出すのはメンドウだしな…」という判断が悪い結果を生むと『それすなわち遭難』です。
例えば、地図を見ずになんとなく道を選び(標識も無いか、キチンと確認していない)、その先が間違ってそう(例えば地図には無い沢沿いなどに下りてしまっている)なのにその先にあった踏み跡やマークを追いかけてしまう・・・。
そういうことになればこれが典型的な「道迷い遭難」です。
この「もっとも多い遭難」パターンは「疲労」と「判断の省略」で発生しているのです。
もっとも、運よく「適当に選んだ道が悪い結果を出さない」事も多いのですが、「目をつぶって歩く」ような危険は避けるべきでしょうし何よりも景色を見る余裕もない登山には何の楽しみもありません。
【事故を防ぐのは知識】
さて、翻って事故を防ぐのは「知識」です。
どういった場所に落石の危険性があるか?
どういう場面で、どういう歩き方が適切か?などで、これらについては知識が重要になります。
超初心者登山でオススメするルートはこれらのリスクの低い、よく整備された道です。
(記事はこちらから)
例えば北アルプス(上高地→涸沢)を歩くのは実は「近所の裏山」を歩くよりも知識が必要なく、より安全です。
ですからみなさんの最寄の山を選ぶ場合でも「近い山、低い山」よりも近隣の「メジャーな山、ルート」を選定する事をオススメします。
山を行き交う人間が膨大な手間をかけて危険要素を排除整備をしているからです。
(マイナーな山は危険な場所があってもそもそも誰も見ていませんし、当然整備や危険の排除も行われていません)
もちろん全ての危険を整備することはできませんが「見たらわかる」程度には整備されています。
(例えば崖の横に道がある場合は、下草などは排除され「草を踏んだら地面が無かった」みたいな事は排除されているわけです…裏山を歩く場合にはよく気をつけてください)
【学ぶためにも必要な判断力】
超初心者登山ではこれらのメジャールートを歩く事で知識と経験を積む事をおススメしています。
そして知識と経験を得る上でも十分な「注意力・判断力」を維持する事は重要です。
そこはなぜルートが避けているのか?
その道は自然なものとどう違うのか?
回りの人たちはなぜそういう行動を取っているのか?とフィールドは知識と経験の宝庫です。
山を十分に楽しみ、それらを十分に学ぶためにもまずは「体力的に無理のない計画を、安全なルートで」立案してください。
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