超初心者登山の技術「山道での基本的な振る舞い-小グループ行動・挨拶・登り優先」

今日は山道での基本的な振る舞いについて考察してみようと思います。

どれもごく当たり前のことですが、一度触れておくことは有意義です。

【落石注意】見え難い危険に対処するためにも「基本」とある程度の「統制」は必要。

【落石注意】見え難い危険に対処するためにも「基本」とある程度の「統制」は必要。

 

 

【行動は10人以下で】

まず行動の人数、10人以下になるようにメンバーを区切るべきです。

もちろん、広くて安全な道であれば20人でも30人でもかまわないのですが、狭くて行き来が困難な道では人数が多すぎるのは厄介です(駅を占領する修学旅行の集団に山の中の鎖場で出会うというのはぞっとしません)。

【危機管理としても】緊急時に10人を超えた人間で意思疎通するのは難しい。

【危機管理としても】緊急時に10人を超えた人間で意思疎通するのは難しい。

各チームは一緒に歩いてもかまいませんが「隘路」などでは分かれて行動します。

チームにはリーダーとサブリーダーを決めて、リーダーが一番前を歩き、サブリーダーが最後尾を歩きます(逆でもかまいません)。

 

リーダー間で話し合って「チーム間の距離が離れたら、次の広い場所で待って合流する」「次の休憩所まではバラバラで歩く」など行動のポリシーで合意しておきましょう。

 

【登山道では「登り優先」】

これも小学校で習ったかもしれませんが基本的に「登り優先」です。

ただし優先というのは必ずしも「先に歩かせる」ことではありません。

【UpDown】登りと下りでは、視界の広さがかなり変わる。登りは負担も大きいので注意も足元に行きがちだ(道の見つけ方より)。

【UpDown】登りと下りでは、視界の広さがかなり変わる。登りは負担も大きいので注意も足元に行きがちだ(道の見つけ方より)

上からのほうが相手を先に発見することが多いですから「先に挨拶」をして、相手の状態を見極めましょう。

相手が疲れていそうなら「先に行っていいですか?」と聞くことが『優先』かもしれません。

 

【あいさつは「こんにちは」「どうぞ」「ありがとうございます」】

山中で行動するときは対向者に「あいさつ」をしましょう。

これはもちろん「気分よく進む」潤滑油の効果もありますが、「注意喚起」の意味もあります。

キツイ登りを登ってくる登山者は周りが見えていないこともありますので「こんにちは」で相手に自分の存在を知らしめます。

【こうべをたれて】キツイ登りではどうしても頭が下がる。

【こうべをたれて】キツイ登りではどうしても頭が下がる。

ボーイスカウトでは「先に気づいたほうが挨拶する」のが原則になっています、これは「先に挨拶できるほうがエライ」という事でもあります(相手より先に気づく「注意力」はスカウティングの基本です)。

 

「こんにちは」の後、道を譲るなら「どうぞ」と心をこめて伝えましょう。

難しいところを歩くときにはいろいろ言葉を増やすとお互いに大変なのでこの「どうぞ」の中に相手への感情(労い、もう少しですよ、がんばって)を込めて発します。

 

譲ってもらった場合は「ありがとう」と、これも感情を込めて挨拶をしましょう。

 

【道を譲るときは「ハッキリ」と】

【実は上り下りのルートがあるが】下からだと特に「見えない」ケースも多い

【実は上り下りのルートがあるが】下からだと特に「見えない」ケースも多い。

先にも書きましたが「上から見る」と「下から見る」のとでは『視界の広さ』がかなり違います。

 

そして、道を譲るのは(登り優先ですから)「上から見ている人(下り)」であることが多いでしょう。

 

そして、下から見る人(登り)は疲労も手伝って、どうしても「人間が立っているほうのルート」に注目します(下れそうでも、登れなさそうな道もあります)。

 

ですから、道を譲るときは「ハッキリ」とルートを譲りましょう。

「もう一ルート」あるように見えても、譲った相手はまず間違いなく「譲った人のいるルート」を先に見つけます、他のルートが見えなければそっちに進んで来ます。

「どうぞ」と譲るときに一歩下がるか、手でルートを示すような工夫が必要です。

【ルートが何個見える?】この道を見て「行き違いできる」と思うかは個人の「見え方」による。

【ルートが何個見える?】この道を見て「行き違いできる」と思うかは個人の「見え方」による。

逆に言えば、譲ってくれてる相手が「ルートの真ん中」に立っているときは実は「他のルート」があるはずなので心を落ち着けて見直してみるべきでしょう。

 

 


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