そういうわけでフロントギア(チェーンリング)にも変速機がついている自転車を持っているとたまにはしないといけなくなるのが「フロントギア変速機の調整」です。

僕は超初心者なら「そんなものはないほうが良い」と思いますが、ま、買った自転車についていればメンテナンスもしないといけないと思いますので一応ざっと説明していきましょう。
【フロントギア変速機って?】
ギアの使い方自体がわからない人はこっちを読んで欲しいのですが、フロントギアにも変速機がついているとかなり大きくギア比を変更することができます、「すごい上り坂(下り坂)」では「フロントとリアのギアを一番軽く(重く)」すれば楽に登れたり、あるいは下りでスゴクスピードを出せたりするわけです。

ギアの比率とタイヤの径で計算すれば具体的なトルクと速度感(ひと漕ぎでどれだけタイヤが回転するか?そしてタイヤが1回転すると進む距離…26インチタイヤなら大体2mとかけ合わせればペダルを一回転させたらどれくらいの距離が進むか?)も分かりますが、まあ簡単に「極限状態で使えるモードがついている」と考えればよいと思います。
基本はフロントギアは「真ん中のギア」に入れておいて(ギアが二段なら軽いほう)、リアのギアだけで変速していれば良いと思います「すごい登り坂」ではリアを一番軽くしてフロントギアも「軽いほう」に変えれば「もっと軽くこげる」わけです。
フロントギアの変速機(ディレイラー)は比較的簡単な仕組みなので調整もリアディレイラーと比べれば簡単です。
【フロントギアの構造と調整】
フロントギアの調整は以下のような感じです。
大事なのは「チェーンを動かすアームの振れ幅はネジで(簡単に)決まる」ということです、単にアームの片側が「ネジの先に接触する」という簡単ダイレクトな形で「ピシッと」決まります。
「アームを思いっきり上(下)に振ったときに、チェーンのガイドがギアの上を超えてしまわない位置にネジを調整」しましょう。

- ねじを調整し、アームの振れ幅を目視で合わせる。
(シフターで切り替えてもよいし、いったんケーブルを外してもよい) - 「一番重いギア」にシフターを変更して、ケーブルを張る。
- 変速を確認する。
(一番重いギアにギアが入らないケースが多い、この場合もう少しワイヤーを強く張る)
ポイントは特にないのですが、リアの変速機よりも大雑把な機械(上・下・真ん中のみ)なので「ケーブル張りには力が必要」という事くらいでしょう。

ちなみにこの自転車はケーブルが錆びていたのに無理してギアチェンジしていたので「グリップシフター(左:フロント)」もぶっ壊れたので交換しています。

「シマノ スモールパーツ」で探せば意外と細かい部品も自分で購入することができます(楽天だとこんな感じ)。
シフターやブレーキのワイヤーは100均でも売っていますが、錆びるとメンドクサイのでちょっといいステンレスのケーブルにしたほうが良いと思います。