そういうわけで、白馬に続いて第二回!!
ただし今回は残念ながら天候に恵まれず「マッシロ」な景色の中を歩いてきました……2008年とは大違いです。
……天候はあれですが山はかわりません(強がり)。
【ルート概要】
前回も書きましたが、今回このルート全体も、この日歩いた部分もまったく初心者向けではありません!!すいません!!
序盤は「天空の空道」というような見晴らしが良くてなだらかな稜線歩きで天気がよければ感動します!!
天狗山荘(雪害で営業停止中)までは「死にそうな」危険なところはありません!!
天狗山荘から先は「天狗の大下り」が始まり岩場が連続します、特に「不帰嶮(かえらずのけん)」の「1峰」と「2峰」の間は危険部分が多く気が抜けません。
危険に見えないところでも白馬の山は「西側がなだらかでも、東側はガケ」という山の連続です、ふとした隙間からでも崖に落ちるという箇所があるので注意しましょう。
【白馬岳から天狗山荘】
白馬岳(には今回行っていませんが)から天狗山荘へは基本的には危険のないルートですが「たまーにある」ガケへの切れ目には気をつけてください。
これは六甲山なんかでもガケが「たまーにある」のと同じで、低い山でもガケや危険箇所はあります「低いから高いから」ではなくリラックスしたり楽しんだりするのは周囲を観察し、危険のない事を確認してからにしましょう。
白馬岳から天狗山荘までには2つのピークがあります。
一つ目は大雪渓からも見えている「杓子岳」そして「白馬鑓ヶ岳(ヤリガタケ)」です。
杓子岳山頂は上がってもタイムロスも知れたもの(10分差)なので上がっても上がらなくても良いと思います……天気も悪かったので今回はパスしてます!!
道は見てもらったとおり「なだらかで広い」ところがほとんどですので落石もほとんど心配はないと思います。
天気が良ければ最高の稜線歩きが楽しめます!!(2008年の感想)
白馬鑓(ハクバヤリ)は今回のルートでは随一の高高度になるので登るところはややシンドイと思いますがそれも稜線歩きですから大したことはないでしょう(2600→2900mほぼまっすぐ上がっていけるので時間も30分ぐらいのものです)。
白馬鑓から下っていくと「白馬鑓温泉」方向へと下山できる分岐があります、前回は泊まった温泉のある山小屋です。
「温泉がある」のでなにか暖かい感じがすると思いますがルート的にはかなり厳しく「リアル秘湯」です。
2008年はここからの下山時に土砂崩れが起き、音と振動だけでしたがハリウッド映画並みの演出効果(?)に恐れおののいた事があります。
……と、今回はまっすぐに「天狗山荘」へと進んでいきます、分岐の看板「天狗山荘営業中」には張り紙がされていて「休業中」に書き換えられていました。
天狗山荘の手前には雪渓があります、アイゼンをつけましょう(特に山荘側は傾斜が急なのでケガをしかねません)。
天狗山荘の状況は、写真(右下)のような感じです、この雪渓が天狗山荘を「押した」のでしょう、発電機の音がしていましたから村の職員の方が状況調査をされているのかもしれません。
ここに山小屋があるのと無いのでは不帰キレット(嶮)に挑戦する難易度が大きく変わりますので何とか早期に再開して欲しいものですが……。
【天狗の大下り→不帰キレット(嶮)】
キレット(切戸)は山の尾根にあるキツイV字のへこみ(谷)を指します、「天狗の大下り」はこのV字の最下点に向かって落ちていく岩場です。
「南岳山荘から大キレットへと入っていくところ」くらいの斜度で鎖場が多く、落石もおきやすい(おこしやすい)ところです、ご注意を!!
ガスの中ですが数名のパーティーとこのあたりですれ違いました、ちょうど唐松山荘との「時間的な」中間地点でもあります。
一ヶ所非常に長い鎖場がありここが天狗の大下りの山場でしょう(下りだけど)。
「ガケへの切れ目」も多数開いていますので、写真をとるにしろ、休むにしろきっちり意識して姿勢を作って実行しましょう!!
リーダーは早くこまめに安全な場所での休憩を提案するべきです。
鞍部(キレットの最下部)には「ゴミは家まで」という冗談みたいな看板もあったりしますが、それを横目に進むとついに登りが始まります。
これが不帰嶮「一峰」です。
この登りは淡々と登ることが出来ます、そしてこれを超えると「一峰と二峰の間(二峰の北側)」危険な岩場の連続が始まります、ここで十分にリラックスしてから挑みましょう。
【不帰嶮「一峰と二峰の間」】
このエリア(一峰と二峰の間の「二峰側」)はミスすると死ぬような場所が連続しています。
ここで細心の注意が必要なのはもちろんなのですが、「事故は難所を越えたところで起こる」というのもあります、前後では意識して「早めの休憩」で緊張感を仕切りなおしましょう……「家に帰るまでが遠足」です!!
えーと難所の難しさについて細かく書きませんが、見てもらった通り(写真の下には数メートルから数十メートルのガケが続いています)の感じです。
ただし、必要な鎖(一ヶ所鉄ハシゴの橋をわたるところは、スースーします)などはついていますから、「勢いでアクション」せずに良く考えて丁寧に三点支持を守って行動すれば越えていくことが出来ます。
二峰の登り始めから鎖場が続きますが、二峰(北)の頂点近くは本当に怖いところがありますので最後まで丁寧に!!繊細に!!動きましょう!!
不帰嶮(かえらずのけん)危険箇所【基本】まあ、大体はこんな感じ。左右は切れていて危険だがまだ「歩ける」感じもある。
不帰嶮(かえらずのけん)危険箇所【基本】まあ、大体はこんな感じ。左右は切れていて危険だがまだ「歩ける」感じもある。 #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA
不帰嶮(かえらずのけん)危険箇所【超危険部分】これは2峰(北)の真下。周囲は崖でスパッと落ちていて落ちたら引っかかるところはなさそう。歩くというよりジャングルジムのように上がったり回ったりする。最後まで気持ちを切らさず丁寧に動こう!!
不帰嶮(かえらずのけん)危険箇所【超危険部分】これは2峰(北)の真下。周囲は崖でスパッと落ちていて落ちたら引っかかるところはなさそう。歩くというよりジャングルジムのように上がったり回ったりする。最後まで気持ちを切らさず丁寧に動こう!! #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA
【不帰嶮後、唐松山荘へ】
不帰嶮二峰(南)を越えたところからしばらくはまだ岩場ですが徐々に「緩やかな稜線歩き」に道が戻っていきます。
八峰の残りは登山道では迂回路になっていて「横を歩くだけ」ですから最後の登りは「唐松岳」になります。
道は穏やかなものですが最後のピークを心を新たに登りましょう……これを越えてしまうとあっという間に唐松山荘に到着してしまいます!!
全体的な感想で言えば、まー、やっぱり白かった!!
途中ホンの少し景色が見えた(空が見えた)ところは良かったんですが本来なら見えるであろう立山連峰、剱岳などが全く見えなかったのは残念でした(上の難所では岩場と組み合うのが大変で景色を見ている余裕はありませんが)。
機会があればはもう少し良い天気の中で唐松岳(再訪)、五竜岳と回りたいなー……と願望しています。
……さて次回は、唐松山荘と下山ルートについてのご紹介をしようと思います!!
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