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雑記「ヤマハ新電動アシスト機構発表に寄せて電動アシストの『大きな可能性』【本当のユニバーサル自転車へ】」

ヤマハの電動アシスト機構は巣晴らしイノベーションでした。
自転車の「走る」をアシストし、脚力のあまりない人にも自由で快適な『行動』を提供しました。

先日の祖母とのポタリングでも感じましたが、自転車にはその力があります(「歩く」に比べると7倍も効率的で、はるかに体への負担が小さいのです)。

 

今回ヤマはからこの「システム」の正常進化型の新ドライブ「Green Core」が開発されました。

【快適】ユニットが小型軽量化され、快適さが高まった。

【快適】ユニットが小型軽量化され、快適さが高まった。

 

【”軽量化・低重心”が高めるのは、快適さと安全性】

軽量化だけでなく「低重心」も強調されていて、これが高めるのは「安全性」です。

電動アシスト車は実は高齢者から敬遠されがちなのは、発車時の「加速」が主婦をターゲットに作られているからで「シュ」っと加速するのは主婦にすると気持ちいいのだと思いますが、反射神経などが鈍っている高齢者からすると「怖い」という事になります。

【低重心化】軽くなっただけでなく、中心が下に下がった。

【低重心化】軽くなっただけでなく、中心が下に下がった。

軽くなったこと、そして重心が低くなったことでこの欠点はかなり軽減されるはずです。

 

その上で「加速モード」については現在の「強・弱」だけでなく「ユニバーサルモード」もあったほうが良いでしょう(アシストに気づかないくらいマイルドに後押しするモード)。

 

【「走る」だけでなく「止まる」をサポートしてほしい】

とはいえ、これだけでは万全ではありません。

私としては自転車の機構についてこうい「エンジン」が搭載されたわけですから自動車のような様々な安全機構を標準化してほしいと考えています。

特に重要なのは「エンジンブレーキ」だと思います。

 

「ハンドル式ブレーキ」はごく当たり前になっていて、疑問の余地もないように思います。

『握るだけ』というインターフェイスも簡単に思えますが、実際は違います。

【倍力機構】倍力機構を組み込んで「スカスカ」で効くくらいでないと引けない。

【倍力機構】倍力機構を組み込んで「スカスカ」で効くくらいでないと引けない。

「手指を動かす」というのは実際かなり高度な神経の働きを必要とします(大怪我をして麻痺がないかを見るときに指が動くかを見るのは複雑ゆえに一番初めに影響が出るからです)。

 

また、『握力』も低下しています。

 

ですから、ブレーキを「ハンドル」ではなく「ペダル」にするのが重要ではないかと思います。

いろいろ考えましたが「ペダルを回すのをやめたら自転車が減速する」という形が望ましいのではないかと思います。

そして、電気ブレーキを搭載すればフロントブレーキも自動で制御できるはずです。

 

【「曲がる」については難しいが・・・】

曲がるについては根本的な安定性が課題になると思います。

私としては「前二輪」のトライクが可能性があると思いますが、もう少し高度な油圧機構を備える必要があると思います。

【前三輪】ただし油圧が少し軽すぎる、スポーティーな仕様。

【前三輪】ただし油圧が少し軽すぎる、スポーティーな仕様。

これも最終的には「自動車の電気制御技術」を応用したものを搭載すればよいという話になるのではないかと思います。

 

最後は最近のトレンド的には「つながる」ですが、携帯電話程度の速度センサーとGPSと3G(携帯電話回線)で行動範囲と、転倒検知は可能でしょう。

 

「電気制御自転車」はおそらく驚くほど高額になるでしょう(少なくとも初期は)。

しかし、軽自動車よりも安くは収まるはずです。

そして、こんな自転車になぜ価値があるのか?そこまでして自転車に乗る理由があるのか?

 

経済的な意味では「アシストされれば自力で動ける」人たちを増やすことが医療費を大きく圧縮するでしょう『使わない能力は落ちる』というのは生物の原則ですし、『落ちた能力が戻らない』というのが「老いる」ということです。

 

また緊急時に即座に連絡できる機構があれば介護の必要性を減らすこともできるはずです。

【高齢化と医療費】表は信州大学より

【高齢化と医療費】表は信州大学より

そして何よりも「自由」、体が弱っている人にも自由が提供できるということには、家族から見ればほとんど「無限の価値」があります。

 

ヤマハの「新型の電動アシストシステム」に寄せて「新世代の電動アシストシステム開発」にぜひ進んでいただければと思います。

 

 

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