はい、そういうわけで第三ターン(エポック)の遊牧帝国「モンゴル帝国の出現」です。
このゲームの隠れたテーマ(ヒストリーとの最大のルール上の違い)は「歴史の転換点を作り出すプレイヤー」としての遊牧民族の扱いです。
特にモンゴル帝国という「遊牧民族にして、帝国の体制を持った国」は地中海世界、中東世界、東アジアという地域世界を結合し『世界』に統合されました。
「グローバル」交易はモンゴル帝国の構築した街道網を利用してこの時代に始まりました。
そしてそのルートをたどり交易と情報流通が起こりました。
「黄金の国ジパング」のような豊かな東方の国々への憧れが地中海世界を『世界』へと飛び出させる『大航海時代』への呼び水になりました。
【遊牧帝国】
- モンゴル帝国【+2/5/-】
- セルジューク【0/4/-】
- バイキング【-2/4/-】
- キプチャク【0/4/-】
■モンゴル帝国■
モンゴル帝国はモンゴル高原を制したチンギス・ハンによって打ち立てられた大帝国。
遊牧民を統一し、中国、ユーラシア、中東、東欧までを支配下におさめた。
騎兵戦力を活用し、戦術的戦略的に敵を翻弄した。
遊牧の民らしく後衛の輜重隊は遊牧をしながら前進し、軍は1日に70kmも進軍できた、これは当時のヨーロッパの軍隊の2~3倍にあたり、第二次大戦の軍隊と比較しても高速であった。
軍事強国として知られるが、統治システムにも優れており、駅伝制による情報伝達システムや、街道網の安全を確保(マルコポーロはこの街道を通りベネチアから中国まで旅をした)、信用をベースにした紙幣の発効などを行なっている。
ただし分割相続の伝統を持つため徐々に崩壊していった。
■セルジューク■
モンゴル平原よりも西(カザフ草原方面)を起源に持つ遊牧集団で、様々な民族と混合しながら中東にたどり着いた。
イスラーム帝国弱体化後、ペルシアを中心に一時は中東全域を支配した。
ただしイスラーム帝国アッバース朝のカリフに忠誠を誓いスルタン位を保持した形で支配の体制を確立している、最終的にはモンゴルの侵入によりアッバース朝共々滅ぼされた。
民族的にはトルコ人の上流の一つに位置する。
■バイキング■
ノルマン人の北海帝国がそのモデルとなることが多い。
11世紀ごろから猛威を古い、ヨーロッパ全土を襲撃した。
彼らの船(バイキングシップ)は頑丈な船で遠洋航海も可能だが、同時に河川を遡ることもでき、13世紀にはパリも河をさかのぼったバイキング達に襲撃を受けている。
手工業などでは世界でもトップレベルの技術を誇り、農耕漁業の民であったが気候が変化し養うことができない人口を養うために海外への征服を行うようになったとも考えられている(諸説ある)。
カナダの北部から、グリーンランド、スカンジナビア、シチリアなどに入植・征服し国家を作ることもあった。
■キプチャク■
キプチャクはロシア南方の草原地帯から出現した。東ヨーロッパに侵入し、東ローマ帝国とハンガリー王国、キエフ大公国に接した。
東ヨーロッパ各地をたびたび略奪したが、時には同盟なども行った。
モンゴルに制圧され、モンゴル帝国内では親衛隊などを組織した、後にモンゴル帝国内の主要な役割を果たすようになる。
なおモンゴルによる制圧を受けたときにモンゴルに抵抗した部族はイスラム圏の国々に奴隷として売られ”マムルーク”と呼ばれる白人奴隷出身の軍人となった。
マムルークは後にエジプト・シリアなどを逆支配しマムルーク朝の国を作った。
「世界の歴史が今動き出す」
このゲームでは「シュメール」から生まれた人類の帝国は、古代のアッシリア、ローマ、モンゴルと世界の地図を次々に、皆さんの手で塗り替えていく事になります。
世界史を扱うゲームの「究極の形」の一つがWorld Empiresなのです。
ベーシックルールとしてはこれで終了ですが、「エクステンションゲーム」ではさらに2エポックがプレイできます。
混乱の世紀を乗り越えると次に現れるのは「近代」ルネサンスと世界をヨーロッパが席巻する『大航海時代』へと時代は移り変わります!!
次回からは「海のルール」「商業支配」等まだ説明できていない部分を説明していきたいと思います。
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