さて、それでは続いてジャンダルム攻略の中編になります。
前回、西穂高岳のピークまで到達しました、次は間ノ岳へと向かいます。
そう、ここからが本番、なんせ一時間行動して地図上では700mしか移動しません。
激しいアップダウンと、危険度の高いルートが安易な前進を許してはくれないのです。
ええと、あまり多くのことは説明できません。
とにかく、ひたすらに『岩・岩・岩』なのです。
今回の写真は特徴的なものを選んでいますが、決して『あえて危険そうなところを選んでいるわけではない』という事を注意してください。
ともかくもここで一息です。
ここで今回のルート地図をはさんでおきましょう。
次の天狗岳へと進みます。
このあたりからは「そこかしこ」が『危険』地域で、『歩ける』場所が貴重です。
逆層スラブは、岩が「流れ落ちるように」配されている岩場です。
そのおかげで、あまり”ザレ(砂や小石などが載っている状態)”が無いので、雨が無ければ『歩きやすい』場所です。
まあ、ここまで写真を見ていただいたらわかると思いますが『高いところが怖い』人にはまったくおススメできませんし、体力に不安がある人も『ちょっとした冒険』というわけにはいきません(当たり前ですけど)。
キレットにしろ、ジャンダルムにしろ落ちる人は『難所・名所』で映画のように落ちていく事はあまりありません。
大体『ふとしたところで』突然落ちてしまうケースが多いのです、おそらくは『体力の不足(移動による疲労も含め)による集中力の低下』と『高山病の影響による判断力の低下』が組み合わさってそういう結果になるのだと思います、『折角来たから』とトライするには、こういった岩稜の稜線登山は危険すぎるのです、こういった場所では『一回の立ちくらみ』が文字通りの命取りになります。
ジャンダルムでは、大キレットのように『通過不可能と思える』ような場所はそこまで多くないのですが、長い緊張とそれに耐える体力が要求されます。
さて、では中編『天狗岳へ』もこれで終了になります。
とりあえず『言える事はあまり無い』ので写真紹介みたいになっていますが、普通の山でもたまにある『怖いな』という岩場が『延々とつづく』様、『クドさ』が見て取れたらこの記事は成功だと思います。
ちなみに写真の中の僕たちも実は相当疲れています。
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