今回は自転車につけておくべき最低限のものとして前回ご説明した「鍵・ライト・空気入れ」と「工具・前かご(キャリー)」を紹介します。
【最低限の工具】
最低限の工具とはズバリ「パンク修理が出来る」ということです。
正直な話自転車のマシントラブルのほとんどは「予兆がある」ものです(速めに修理に行きましょう)、逆に言えばだましだまし走れるようなものです。
ギアが変速しなくなるとか(変速しすぎて、トップギアに入れるとギアから外れてしまうとか)、ハンドルのナットが緩んで止まらなくなっても即座に走らなくはなりません、もちろん危険ですが、時速7km程度で注意して乗れば問題は起こらないでしょう。
パンクだけは「その場で対応」する必要があるからです。
→どんな「パンク」があるかはこちらで。
で、そのパンク対応は大きく分けて二つあります。
まあ初めにとりあえず「虫ゴム」を交換(米式ならバルブの増し締め)してだめなら「修理キットで穴をふさぐ」のと「予備のチューブに変えてしまう」という二つの方法が考えられます。
必要なのはどちらでも
+ 「車輪を外せる道具」
+ 「タイヤをホイールから外せる道具」
+ 「パンク修理キット/予備のチューブ」
という3つの作業に対応できる道具です。なお今回は道具の紹介だけで作業自体はまた今度ということになります。
「車輪を外せる道具」
必要なもの:タイヤの固定ナットに合ったサイズのスパナ(多分14・15mm)、ブレーキを外すのに必要な六角レンチ(3-4-5-6大体6mm)(アーレンキー)
自分の自転車の車輪のナットと、ブレーキを外す(緩める)のに必要な工具を自分の自転車を見て決めましょう。
以下のようなツール類(モンキーは300円でショートも出るようになっています)は100均でそろいます。
あくまでも参考としてご覧ください。
まずはスパナ類、これはあなたの自転車が「クイックレリース」であれば必要ありません。
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) 万能レンチE-Value ショートワイドモンキレンチ 全長118mm 口幅24mm EWM
トップ工業 (TOP) ライナー スパナ ヤリ型 14×15㎜ 軽量 薄型 鍛造
クイックレリースでない場合は、「一度ナットを外してみて」ください、組み立てで「すげー固く入っていて、携帯工具・モンキーでは取れない」ケースもあります(モンキーは機械部があるのでやはりスパナよりは剛性が弱いケースがあります)。
あと「プライヤー・ワイヤーカッター」も一つあったほうが良いと思います、部品によっては「挟めるもの」が二つ無いと取れないような部品もあります(もちろんスパナかモンキーが二本あっても良いのですが)。
E-Value ミニクリッパー 切断能力4mm EMK-200Gワイヤーカッターはブレーキなどの「ワイヤー交換時」には必要(持ち歩きは通常不要)です。
エンジニア 六角レンチセット 8本組 TWH-04TOPEAK(トピーク) Mini 9
続いて六角レンチ(アーレンキー)、中央のツールを買って必要そうなものだけ選びだすほうが良いかもしれません。
なお、これらのツール類は100均でもそろえることが出来ます(薄い金属のレンチなんかだともっと軽くセットを作れるかもしれませんし、全部付いている『自転車用のツール』も置いてあることがあります)。
ですがこれらの「簡易工具(高い自転車用のツールも含む)」を使う場合は、一度そのツールで外したいネジやナットが回るかをテストしてください強くしまりすぎているとネジが外せない!!という悲劇を味わう事になります。
さて、で「パンク修理キット」でチューブを修理する場合は車輪を外す必要はありませんが、くそ暑い日差しのした野外でチューブ修理を一発でパシリと決めるのは意外と難しいので、初心者の方にはあまりお勧めしません予備のチューブに変える方向で考えましょう。
「ホイールを外す」
20K自転車(スポーツ車)のホイールを外すときはハブのナット(クイックレリース)を緩めて、タイヤを「前方下」方向にスライドさせれば取れます。
後輪については「チェーンのどこにギアがかかっていたか」を覚えておきましょう(変速の段は…チェーンを真ん中あたりにかければ勝手に変速されて正しいところに収まりますのでそこまでは必要ありません)。
この時タイヤがブレーキに引っかかってタイヤが抜けない(入れられない)ケースがあります、スポーツ車の標準であるVブレーキ(写真下先)はシンプルな造りでブレーキは上部で引っかかっているだけです。
ママチャリの前輪は似たような機構(ピポッドブレーキ:写真下後)ですが後輪は「ワイヤーブレーキ」と言われる機構が使われています。これは出先で外すのはほぼ不可能です(自転車屋さんがやっているように、自転車からタイヤを外さずにチューブだけ出してパンク個所を探す必要があります)
シマノ(SHIMANO) Vブレーキ BR-T4000 ALIVIO(アリビオ)#N/A ブレーキキャリパー自転車mseフロント、ニウム、耐久性
「タイヤをホイールから外すツール」
必要なもの:タイヤレバー(2本以上)
これは簡単、「タイヤレバー」というやつです。
なお、このレバーとこの次で紹介するパッチは100均でセットで売っています。
マコト 自転車のパンク修理セットIRC TIRE (アイ・アール・シー) 自転車 工具 iRCオリジナル タイヤ
100均で付いてくるのは金属性で、これは「取り付け寺にチューブに傷をつけることがある」として嫌う人も居ます(なのでここでは樹脂製のものだけを紹介します)。
「パンク修理パッチ/予備のチューブ」
必要なもの:パッチ(4~5枚本程度)、ゴム糊、(英式バルブなら)虫ゴム、サンドペーパー、ウェットティッシュ、ガムテープかテーピング、(+できれば『予備のチューブ』)
これも簡単で、100均で売っているパンク修理キットについてくる「パッチ+ゴム糊」を使っても良いでしょう。
ですが、まあゴム糊の扱いに慣れている人はあまり居ないでしょうから、「イージーパッチ」の類を使ったほうが良いのではないかと思います。
傷の周りをサンドペーパーで荒らしてウェットティッシュできれいにふき取り、貼り付けた後「目一杯」力をかけて貼り付ければOKです。
(ちなみに「ガラスなど」は結構タイヤに残ってるケースがありますので、特にスリックタイヤの場合はタイヤの内外をなでて、「異物」を取っておきましょう)
パナレーサー(Panaracer) 用品 パンク修理 イージーパッチ RK-EA#N/A ニチバン バトルウィンテーピングテープ 非伸縮タイプ 25mm幅 12m巻き 1
【まとめ買い】キレイキレイ 除菌ウェットシート アルコールタイプ 10枚×10個
ガムテープorテーピングはタイヤが裂けてしまった場合に必要です(裂けてしまった部分を空気を入れる前にテープで巻きましょう)。
チューブは破損が大きすぎる場合にも必要ですし、はじめにお話したとおり『野外で』パンク修理をいきなりして一発でパチっと決めるのは難しいと思いますのでとりあえずはチューブを変えて、家に帰ってからゆっくり修理しましょう。
→チューブはまあ「チューブ 自転車 26インチ 1.25」てな具合で検索してさがしてください。
チューブ(タイヤ)の種類はインチと各インチでさらに2種類の規格(HE=小数点1.50/WO=分数1 1/2)に分かれています(タイヤの側面に記載があるはずです)。
これについてはタイヤの話を参考に自分の自転車に合ったチューブを買いましょう(ですが、チューブの長さって大体ピッタリいかないのでうまい具合に入れてください)。
・・・と、まあ実際には「小さなポーチ」に入りきる内容ではありますが、説明したら長くなりました。
なので、今回はこれで切らせてもらって、キャリー(前かご、ボトルケージ、サドルバッグ)については『また次回!!』とさせてもらいます。
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