そういうわけで「アウトドアの装備をモレなく用意するための4+1分野」、前回は「情報と衣」をやりましたので、今回は「食住+特殊装備」を説明します!!
これで「情報・衣食住+特殊装備」で全て網羅することになります。
(これを僕風に具体的なアイテム一覧にしたものがこちらのリストになります)
【食:人間を動かし、形作る”栄養”】
食料と水は非常に重要です。
特に水は無くなれば天気によっては半日持ちません。
水は「補給ポイント=補給ポイント」の時間の分+12時間分=1リットルは持ちましょう(低山でもペットボトル一本は最後の予備の水にすべきでしょう)、ですからどんな小さな山でもペットボトルを2+1本(1.5リットル)は持つべきです。
食料は好みですが(火器を持つか?そもそも自炊するか?)、非常食をがんばれば3日くらいに食い延ばせるようなものを持ちましょう(まあチョコレートとかですね)。
後はクスリ・サプリメントとテーピングなどの『AIDキット』も考えましょう。
[後始末]食器の洗浄にウェットティッシュやトイレットペーパーが必要です。あとトイレも検討が必要です、もちろん基本的には補給ポイントですますのですが…。
『食の技術』
これは考え方次第ですね。全て乾物にして、補給ポイントで煮炊きしながら食べれば「軽量」という意味では「ハイスキル」と言えますが、「スキヤキもって山宴会」という人も居ています。
あとは『心の栄養』としてお酒をどれくらい持つかとか・・・。
保管容器の選択はいろんな意味で大切です。食料はジップロックとして、どんな水筒を選ぶか?は課題になります。
あ、あと包装紙は出来るだけ下界で捨ててきましょう。
【住:人間は外界と切り離されることで癒される】
テントを張るのと、張らないではこんな違いがあります『外気に比べるとテント内は気温が5度は上げることができ、空気の動きが静かになり、湿度も上がることですごしやすくなります。』
たった化学繊維一枚のシートで外界との間を遮断するだけでかなり大きな効果があるのがわかると思います。
特に、悪条件下ではこれは大きなものです。
『体の周りの空気が36度(室温?24~26度で風が少ない状態)』に維持できれば人間は『快適』ですし、『体の回りの温度が30度(室温が18度で…)』であればどんどん消耗していきます。
ですから、なにか1枚の体を完全に覆える『シート』を持ちましょう。
それが「テント」でも「フライシート・ツェルト」でも「レスキューシート」あるいは「ゴミ袋」でもかまいませんが(ブルーシートは重いのでおススメしませんけど)何らかのシートを持つべきでしょう、でもまあ一番簡単なのはレスキューシートでしょう(100均でも「保温シート」だとかそういう名前で売っています)。
あと地面に「座る・寝る」時の事を考えて何らかのマットを持ったほうが良いでしょう。
「銀マット」や「エアマット」など選択肢はありますが、とりあえず「座布団」くらいのものを備えておけばよいと思います。
最後は『寝袋』、それなりの山に入るならせめて『シェラフカバー』くらいは持ったほうが良いでしょう。
【寝袋のクラス】化繊(水濡れ○圧縮×)、ダウン(水濡れ×圧縮○)、中綿の量(対応気温の違い)など様々なクラスがある、左端は夏用、中央は冬用。右端(下)の二つはシェラフカバー、値段によって素材グレードが違うが「テントの代わり」と考えるとゴアが無難。
『住の技術』
まあこれは「いかに現場のモノを生かすか?」でしょう。テント(ツェルト)にしても立てるときに必ずしも「ポール」が必要ではないのと同じように(ストックで代用するのは代表的なアイデアです)、座布団も、『着替え』を活用すれば減らすことは出来るかもしれません(その上でレスキューシートなどの「軽量・高性能」なアイテムは必ず備えるべきです)。
無理に平地にテントを張るよりも、岩のくぼみなどに身を横たえたほうが良い事もあるでしょう。
なんにせよ野外における『住』では「工夫」が最大限求められます。
【特殊装備:ルートの『危険』に対応する】
一般的には「アイゼン」と「ストック」くらいでしょう。
そしてアイゼンは夏であっても「必ず持つべき」装備です。
もちろんルートによって「ヘルメット」や「シュリンゲ」と「カラビナ」くらいで作るセルフビレイのキットくらいは必要かもしれません。
あとは・・・・・・まあ初心者で必要なことは無いと思いますが、ザイルやハーケン、ハーネス、アックス、足袋とワラジ、ライフジャケットだって必要な『山行』もあります。
『特殊装備の技術』
まあ、率直に言ってその装備の使い方を知っておくということですね。アイゼンであれば、雪面に「平行に足を置く」のが基本というようなこと、カラビナなら「(セルフ)ビレイ用にはロック付を使わないと角度で取れる」とか、シュリンゲなら「ザイルと違って伸びないので、ちょっとした弛みでも危ない」というような事です。
まあ、さらに専門的なことであればこれは「正式なトレーニングを一度受ける(リンク先は石井スポーツ登山学校)」というのが必要になってくるでしょう。
正しい道具を持っていて、それを正しく使える人のことを「プロフェッショナル」と言います。
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