アルコールストーブの世界はアウトドアの世界では一つのカテゴリで、自作やら改造やらで深い考察を行っている方がたくさんいますが、僕はそういう能力はないので「Amazonで色々買ってみたアルコールストーブセット」の比較になります。
【基礎講座:アルコールストーブの使い所】
「登山の熱源としては有力な候補」
さて、そもそもアルコールストーブとは?
こんな感じのストーブです、「金属製の小皿」のような外見で「ボトル」のように蓋が付いているものもあります。
構造がカンタンで壊れる余地がないのが強みです「故障」するメカ部分はなくあるとすれば「破壊」です(踏み潰すとか?)。
着火はライターやマッチ(メタルマッチの火花でもつきます)でやります。
※ただし、非常に気化しやすく・火が付きやすいアルコールはガソリン的な特性も持っており、年に何回も「燃料の継ぎ足しをして、アルコールタンクの中まで引火して爆発」という事故も起きています、燃料の継ぎ足しはスプーンなどに出して行うなどの注意が必要です。
「小皿の中のアルコール」に火を着けるだけで着火し(当たり前ですね)、その熱が「うまい感じで燃料のアルコールを加熱」することで中央に強い火力が集中するような燃え方をします。
「アルコールに火を付ける」着火スタイルなのでガスのように「温度が低いとガスが出なくなり使えなくなる」ような状況は発生しずらい特性があります。
燃料が「燃料用アルコール」なのでどこでも入手できる(薬局でも売ってます)特徴があります。
飛行機に乗るときは、このアルコールストーブを持っていき、現地の薬局でアルコールを買えるというのはメリットです。
注意点としては「ぼうはつ」することがあることです、野外ならほぼ起きないのですが、暖房の効いた屋内などで使うとアルコールが沸騰して飛び出してくる事があります。
「キャンプ」など頻繁に火を使うシチュエーションではガス(や焚き火)のほうが良いと思いますが、登山などでは「頑丈さとそれなりの火力」を誇るアルコールストーブは選択肢に上がってきます。
(僕も登山用リュックの緊急セットの中にアルコールの入ったトランギアのストーブが入っています)
簡単な紹介になりますが、アルコールストーブはアウトドア全体で見ればこういう「シンプル・頑丈でやや使いにくい熱源」という位置づけになると思います。
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元祖トランギア、クローンのほうが安くてサービスも良い。
健栄製薬 燃料用アルコール 500mLx2個セットヒロバ・ゼロ ECO FRIENDLY(バイオエタノール) 発酵アルコール88%
燃料用はメタノールが含まれていて毒性があるので、子供などがいるならエタノール(消毒用アルコールと一部のエタノール燃料)を選んだほうが無難(量を買えば高くないしね)
【ゴトクが悩み】
……でこのアルコールストーブは「ゴトク(鍋やヤカンを置く枠)が悩みどころ」なのです。
シンプルで、せいぜいフタが付いている程度の構造のものがほとんどなので、ゴトクは各人で考える必要があるのです。
(まあこのシンプルさ、ミニマリズムが魅力というところでもあるので、ゴトクつき商品は見ません)
今回はですので「ゴトクとセット」のアルコールストーブ商品を紹介していきます。
ちなみに上の動画で示している100均のアルコールストーブは、同じく100均のゴトクとセットで使っています。
この「100円セット」は結構ミニマムで便利な組み合わせだと思います……ストーブ本体がアルミで軽量で、蓋付きでアルコールを入れて持ち運べるという点でも「かなり良い」商品で、ゴトクもこれと組み合わせるために作ったのでしょうから、カンタンで安価な製品です。
ちなみに火口は「タバコを吸わない、ライターを持っていない」ため忘れがち、なので「最後の武器」として常に「エマージェンシーペン(自動車からの脱出用ガラスブレーカーにメタルマッチが付いたもの)」を持っています(この商品アマゾンで出てこないので楽天紹介しています)。
まあ、メタルマッチで火を着けるのはそれなりに時間がかかるのでライターをもつほうが楽ですけどね。
(木とかに火を付けるなら、ポケットの奥にある糸くずを集める→メタルマッチの粉をかける、火花をちらして着火→落ち葉などを乗せて火を大きくする→小さく割った木や割り箸などに火を移す……と結構面倒です、まあこのあたりは焚き火のガイドブックで)
【ウッドストーブ兼用】
さて、「ゴトク」に使えるアイテムは色々ありますが、一つにはウッドストーブ系のものがあります。
ウッドストーブ系の小型のものは大体「アルコールストーブ対応!」と銘打たれています。
(サイズ的に丁度いいので)
iBasingo 超軽量 チタニウムアルコールストーブ 五徳 折りたたみ式 チタ
LIXADA ウッドストーブ 折りたたみ 焚火台 折りたたみ 薪 ウッドストーブ
バーゴ チタニウム ヘキサゴンウッドストーブT-415
ウッドストーブ系のもののメリットは「いざとなったら木でもできる」事、そして「風防としての機能がしっかりしている」事です。
特に風の強い状況では加熱効率(エネルギーロス)にかなりの大きな違いが出ます。
僕が山に持っていくザックに入れているのは「アルコールストーブ(トランギア)」と、Lixadaの薪ストーブのセットです。
【アルコールストーブ専用(ミニマム!)】
はい、続いて「アルコールストーブ専用」の商品です、ミニマムなものは「十字の金属板」です。
小型軽量という意味ではこれ以上のものはありません。
ただ、アルコールストーブ自体が高音になるので「地面から離したほうが良いか…」……とか「多少風防効果が欲しい…」とかのニーズに答える様々な製品もあります(セットで買うほうが安いので、まあ一つ買ってみるか〜というのは悪くないと思います)。
単体の風防を買うという選択もありますが「アルコールストーブだけ」を考えれば「ならウッドストーブ系のものを買えば?」となると思います。
(風防はどちらかというと、普通のカセットコンロを野外で使うケースなどで使うほうが良いと思います→最近100均でも取り扱いあるので探してみてください)
YOGOGOshop 軽量! 「折りたたみ五徳+収納ソフトケース付属」ポータブル
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【ノーブランド品】 ウインドスクリーン 135mm×650mm
アウトドアでは「自然のチカラ」を感じる場面は多いと思います、小さな熱源をうまく使う工夫が必要なのがアルコールストーブの運用のポイントであり、面白さでもあります。
「頑健で非常時に使えるタフなストーブ」という実用性とともに、「非常にアウトドアらしい」美しいツールがアルコールストーブです。
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