そういうわけで、1日目は笹ヶ峰ルートで高谷池ヒュッテ(火打山)へと上がり。
2日目は妙高山を通過して燕温泉までの道のりです。
【ルート概要】
全体の概要は1日目を参考にしてください(妙高は全般的に中級者以上向けの山です)。
この日のルート歩き始めは「黒沢池ヒュッテ」への尾根歩きですが、ここからすでにけっこうなアップダウンがあります。
この後「大倉乗越(のっこし)」を越えて、外輪山の内側に入りその後ご本尊の「妙高山」へと上がります、全体的に道が「岩・泥・笹」でカバーされていて一歩一歩神経を使う道です。
全体的にそうなのですが特に妙高山以降は上りも下りも『高斜度』で転倒事故には注意が必要です。
この日はおよそ7時間の道のり!!……ですが今回9時間かかっています!!!
【高谷池ヒュッテから黒沢池ヒュッテ】
高谷池ヒュッテから黒沢池もかなりのアップダウンが続きます。
この日は雨「泥」の影響も有り結構タフな道のりです。
本来なら景色が良さそうなポイントでも「ガス」が景色をさえぎります。
黒沢池ヒュッテはけっこう「秘境感」のある山小屋で、本館にはドームが乗っている特徴的な山小屋です……ちなみにこちらもトイレが水洗!!
外国人オーナー(?)が話してくれたところによるとこのあたりは山スキーのメッカでもあり冬季はドームの上部まで雪が積もるそうです。
黒沢池ヒュッテの後ろに備える「大倉山」の峠「大倉乗越」へと上がっていきます。
(現在、大倉山へ上がらず燕温泉に抜けるための「三峰分岐」は道が崩落しているという情報があります)
【外輪山の内側へ】
外輪山の内側へと入っていくと道はさらに厳しくなります。
「かなり大きな段差」が連続し、数箇所土砂崩れのある斜面を妙高山に向かって進む事になります。
路面が斜め(斜面ですから)なのでこれもなかなか疲れる道ですし、ちょっとした転倒で大きな段差を滑落すれば骨折などの重大な事態につながりかねません、ご注意を。
この道を進んでいくと最終的に「妙高山」「燕温泉(妙高山を避けるコース)」の分岐に辿り着きます。
分岐は「谷の底」にあたる場所で、谷を登っていくと「妙高山」、下っていくと「燕温泉」へと向かうことになります。
僕たちは妙高山へと向かいます。
【妙高山】
「谷のような道」だからなのか道にはかなり大きな岩がごろごろしています。
「泥と笹」は少なくなるため歩きやすい「路面」にはなりますが、かなりの斜度で「這い上がるように」登っていく事になります(ちなみに足だけではなく手も使えるのでラクとも言えます)。
「妙高の裏の登り」はこの岩の道を淡々と登りつめることになります。
「妙高のオモテ」は上部の9合目までは奇岩奇石、そして開けた視界のある「高山」の美しさがあります。
有名な鎖場もここ(9合目)にあります。
ここはよく整備されていますのであわてて動かなければ事故になる事はないと思います(三点支持を丁寧に!!)。
ちょうど鎖場を過ぎたあたりから「泥と岩」の道へと戻っていきます。
……ツライ!!
【燕温泉までの道】
さて、妙高を下ってくると「天狗堂」という分岐点へとたどり着きます。
ここを赤倉方面に下りれば「大谷ヒュッテ」そして「妙高高原スカイケーブル」へ進む事になります。
僕たちは燕温泉へ向かうため妙高山の下の沢(北地獄谷の底!!)へと下りていきます。
登りなら「これが最後の難関(とはいってもこの上に妙高がありますが)」の『胸突き八丁』を下りますが、ここもけっこうな急斜面です僕達と同じルートで歩けば疲労が溜まっているタイミングですから足元に注意しましょう。
沢沿いに降りると傾斜も緩くなります「ひとときのやすらぎ」を楽しみましょう(まあマシというだけで足元には注意を!!)。
さて、ここを進んでいくと最後に「湯元分岐」という分岐にぶち当たります(川の中に温泉が湧いています)。
今回は「天気も悪いし尾根道のほうが良かろう」と私達は左(麻平)方向へと進みました(沢は大した水量ではなかったので渡渉はできました)。
……これがなかなかの悪路で、「沢から尾根へ」上がるところが非常に厳しい!!
最後に最強の「岩・泥・笹」の難路です(道が細い!!)。
残念ながら僕らは逆のルートを知らなかったのでこの選択が正しかったかどうかはわかりませんがこのルートはかなり苦しかったです!!
最後の川には立派な橋が架かっています(雨があっても大丈夫!!)、これを越えて10分ほど歩くと燕温泉にようやっと到着しました。
【全体的な感想】
今回は天候が悪かった事もあり相当苦しい登山になりました、とはいえ「こういうルート」は大峰山系などの低山ルートでは珍しくありません。
「深い森、豊かな大地」は概ね歩行を難しくする要素(今回で言えば『泥・笹(植物)』)なのです。
焼岳→西穂高山荘のルートも笹の刈残しと斜めの道で同じように苦しい道でした……ただ毎年ぐんぐん伸びる笹を刈っているだけでも相当な努力ですから文句は言えませんけどね。
様々な点から妙高山は「本格的な山」と言えるでしょう、中級者以上で挑戦することをおススメします!!
(火打山はこれよりももう少しやさしい山ですが、超初心者向けではありません)
天候が良ければもう少し楽な山行になったかもしれませんが、まあ山の天気はわかりませんし……今年はどうしようもないですね。
天候に応じてスタート時間を変えたのは悪くなかったと思いますが、結果論でいえば2日目のスタートは「4時」くらいに早発ちするべきだったと思います。
妙高を登っている途中に他の登山者から「さっき妙高山頂は晴れていて白馬まで見えた」という話を聞きました、早朝は大気も安定していますから「どうせ行くなら早く行くべき」というのは真理でしょう。
まあしかし、久しぶりにドッシリした山歩きをしました!!
人生の楽しみをあなたのすぐそばのフィールドで!!
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