山での食事と野外料理には大きな違いがあります。
それは山での食事は「移動のため」で、野外生活における料理ではそれ自体が「メインイベント」である事です。
山での食事は「いかに自由な登山といえど」時間について配慮する必要があります。
まあ、椎名誠の昔のエッセイには…
「『山へ朝日を見に行った』という映画を撮ろうと山に入ったが毎日の深酒がたたって朝日なんて結局一度も見れず『山へ夕日を見に行った』という映画になったのだ」
…なんて話も紹介されていたのでこれくらい自由であればもちろん「怖いもの無し」だとは思いますけど、実際にはここまで思い切った「自由」を行使するガッツのある人は少ないでしょう?
ま、そういうわけで凡人たる僕達はどうしても「時間」を配慮して食事を計画せざるを得ません。
先日紹介した「野外料理の始末」もある意味ではそういうスジから生まれる発想です(短時間で様々な料理を、汚れ物一つで作っていき、拭けば収納できるという形です)。
【超初心者への配慮】
と、同時にそれがいかに速やかで合理的であっても行動食で歩きとおす登山は、玄人(自らのモチベーションとして登山をする人)にとっては苦にもならないのですが、超初心者には大きな苦痛になります。
『正しい、間違っている』で言えば、キャンプ(野外生活)と登山(たとえそれがトレッキングであっても)を混同して認識しているのですから「超初心者が悪い」に決まっているのですが、「大きな苦痛」を生み出すのはリーダー失敗と言えます。
さて、どうするか?
私としては「それぐらいの矛盾は受け入れてやれ!!」と思います。
つまり「キャンプのランチを用意する」わけです。
【三種の神器】
さて、ランチといってもそんな複雑なものではありません。
正直な話食べるのは行動食でも結構(ただし、少し見栄えのするものを選びましょう)。
考えるべきポイントは「超初心者の持っている幻想に応える」事です、きちっとした「場」・・・アウトドアっぽい・・・で食事ができたら良いのです。
そして大体の人のアウトドアの食事のイメージは「ランチボックスにテーブルウェアセット」みたいな(昔CMがありましたが)ものです。
必要なのは「机、カップ、暖かいもの」の三つです。
可能であれば100均折りたたみイスなんかもあれば良いでしょう。
(100均のイスは各自のザックに入れてもらえば思います)
机は軽量なもの、「お盆」などでも良いと思います。
机などがあることが確認できているなら「ランチョンマット(テーブルクロス)」でもOKでしょう。
カップは小型なものが良いと思います(大型だとどうしても机に置けません)
シェラカップは万能ですが、「小型」という意味では100均などで売られている「スタックできるステンレスカップ」が使い手がよいと思います。
暖かいものは、上は「鍋」や「BBQ」から、お茶、コーヒー、スープやカップヌードルまで何でも良いと思います。
ガスストーブをメインに、固形燃料などをサブに
【簡単なのは「お茶とお菓子」】
一番簡単なのはコーヒー、紅茶、そして茶菓子を用意する事です。
人間は一緒に卓を囲んで食事をするとそれだけで親しくなれますし、一息を区切る事でリフレッシュして登山に勤しむことができるというメリットもあります。
ぜひランチ(というかお茶くらい)は用意しましょう!!
人生の楽しみをあなたのすぐそばのフィールドで!!
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