日本の誇るアウトドアブランド”スノーピーク”最近ビジネス系のサイトへの露出なども始まっていましたが、なんと!東証マザーズに上場決定!!
『質実剛健』のモンベルに次ぐ日本のアウトドアブランドとして、『流麗軽美』のスノーピークが勃興するというのはいろんな意味で良い気がします。
世代交代というか、新しい夜明けみたいなものを感じる「ポジティブ・サプライズ」です。
今回はせっかくなのでスノーピークの説明でもざっくりするかーという企画です。
【スノーピークのポジション】
スノーピークといわれてはじめに思いつく商品群は「食器(クッカー)」です。
登山では、非常用途もコミで「一人用の食器兼調理具(クッカー=まあざっくりいえば鍋)」を持ち歩く通例があります。
【ソロクッカー】個人用食器、中に業界標準のガスや自社のガスストーブが入るサイズになっている。
スノーピーク(スノピ)はこの「クッカー類」つまり、『衣食住』の『食』に強いメーカーです。
さらに僕のイメージで言えば「焚き火」や「バーベキュー」に使うツールの「ハイエンドメーカー」です。
クッカー類は「登山」にも最適化されていますが、ほかに人気の高い『タープ(屋根だけのテント)』や『焚き火台』、あるいは「お膳」などの『焚き火を囲む食生活』に特化した商品が多くリリースされている点からもこれは裏づけされます。
【遊び心】スタッキング(積み重ね)マグはみんなで何かを飲むのに必要な商品、人気の高いタープ類
【焚き火】焚き火台(直火は、地面を傷めるので禁止という場所が多い)という実用品と共に、「囲炉裏端」を実現するツールもリリースしている。
(ちなみにこのジャンルには『キャプテンスタッグ』という「ローエンドメーカー」がありますが、完全に住み分けされています)
シンプルで飽きの来ないデザインはファンが多く(あるいは、自分のスタイルに入れやすく)、ほぼすべてのアウトドア関係の人がクッカーや食器で何かひとつは持っているという「初期のユニクロ」のようなイメージがあります。
日本のアウトドアメーカー・ブランドの盟主といえる「モンベル」はスノピとは異なり「衣」に強いメーカー。
例えば「高性能レインウェア」「登山靴」あるいは「サイクルウェア」や「ウォーターシューズ」など『アウトドアスポーツ向けの高機能ツール』をリリースしています。
モンベルには「競技性の高いブランド」という印象があり、スノーピークがモンベルとは被らない「良いポジション」を取っているのがわかると思います。
【コミュニティ運営を強調】
スノピの特徴は「ユーザーとの距離が近い」ということで、ユーザーの声がよく商品に反映されるという印象があります。
自社サイトのSNSのみならず「スノーピークウェイ」という「キャンプイベント」でも積極的にユーザーと交わることを良しとしています。
モンベルなども、直営店ベースのコミュニティがありますがやや「山岳会」的な重いところがあります(どうしても『登山を引率する』というイベントが印象として「勝ってしまう」ので)。
【コミュニティ】ガス台やちゃぶ台など「みんなで集まる」時に使えるツールが多い。
テントも「5人用の家」といえる、山岳テントの「2kg弱2名」というミニマムテントとは『違う方向』。メッシュの『台』は食器棚やゴミ袋スタンドを兼ねる「生活ツール」だ。
スノーピークは良いメーカーというだけでなく、日本国内ではポジションも良いので「アウトドア」という比較的小さな枠ではありますが、成長余地は十分にある『ハイポット』な企業であると言えます(しかもモンベルは競合してくるような会社じゃありません)。
野山を「遊ぶ」ブランド”スノーピーク”の上場と発展、それによるアウトドア産業のますますの発展を祈ります!!イヤサカ!!!
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