トレーニングに限らず『行動』には人間の脳を変える力があります。
そんな中でよく問題になるのが『トレーニング(運動)』の人間性への影響です。
A)スポーツ=攻撃的?という『伝説』
僕も最近まで信じていたのですが(笑)
よく知られる説明に『スポーツは攻撃性を高める』という物がありますね?
これは、『テストステロン』というホルモンの濃度と攻撃性の相関関係に根拠を置く説明です!!
しかし、テストステロンと攻撃性の関連は今をもって明確ではありません。
攻撃性の高い人間が、テストステロン濃度が高いのは事実なんですが、それは原因なのか、結果なのかは不明なままです、僕は今いろいろな事を調べた結果では「シロ」ではないかと思っています。
たとえばスポーツ選手は試合前にテストステロンが急増しますが、これは試合後に急速に低下します。
これがスポーツは人間の攻撃性を高めるという説の根拠になりがちです・・・・・・ですが、テストテロンの低下率は試合の結果(勝者になったか?敗者になったか?)でも変わります。
これはテストテロンがむしろ攻撃性を抑えるホルモンである可能性も示唆しています。
『試合前から高まり、試合後下がる』という事は、『過度の競争心=攻撃性』で『思考が乱れる事』を抑制しているのかもしれません。
よく示される『暴力犯罪者』の『テストステロン血中濃度の高さ』も単に高い攻撃性を抑え続けるために慢性的にホルモンが生成されているからかもしれません。
どちらにしろ、『テストステロン』が『暴力の原因』というのは根拠の無い話です。
むしろホルモンとしては『男性的な肉体を作る作用』と共に『鎮痛効果』がある事は実験で明らかになっています。
『鎮痛剤』が『興奮剤』としての効果も持っているか?といわれたら(これは僕の直感にすぎませんが)ノーではないでしょうか?
B)トレーニング(運動)=不安を抑える!!
『テストステロン』の『伝説』とは異なり、スポーツ(トレーニング)が人間のストレスを解消したり、精神的安定を与えることは様々な実験で明らかになりつつあります。
プリンストン大学の研究によると(by Wired)マウスを使った実験でトレーニングを行ったマウスは、『運動不足』のマウスに比較してストレス耐性が高い事が証明されました!!
実験の結果によると、『トレーニングマウス』はストレスを和らげる脳内物質『GABA』がより早く、より多く放出されるため、より不安やストレスに速やかに対応する事が出来る事が確認されたのです。
もちろん『マウスの実験結果=人間も同じ』とはならないのですが、ストレスの解消などの運動が効果的なのは既に立証されています、更にビジネスや日常生活につき物の様々な『ストレス環境下での思考力を保つ効果もある』とすれば・・・・・・どうでしょう?
スポーツマンでなくても、『トレーニング』をするモチベーションが上がってきませんか?(笑)
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