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超初心者登山のはじめのポイント1【気候の違い】

「超初心者登山の最初のポイント」は超初心者登山をする上で必要な「最低限の知識」「心の準備」をお伝えするコーナーです。

 

超初心者登山は『山道から離れない』『しかも日本の超メジャールートを歩く登山』です。

 

例えば、「上高地←→涸沢」「新穂高ロープウェイ←→西穂高独標」「乗鞍バスターミナル←→乗鞍」「千畳敷ロープウェイ←→木曾駒ケ岳」などのルートで、高地ですが、歩行時間も短く、有名ゆえによく整備され危険度の低い、そしてすばらしく美しいルートを歩くのがこのサイトで考える超初心者登山です。

燕山荘を望む景色

天気が良ければ3000mも散歩道みたいなもの、でも注意は必要

 

【季節】

少し細かい話になりますが、季節つまり『季候』については……みなさんご存知の”遭難”というものが山にはありますので……少し詳しく、はじめにお話しておきましょう。

 

山の気候は地上とは大きく違います。

山の特徴は(1)高い(2)空に向けて大きく広がっているという2つがあります。

 

<山は高い!!!>

まず「高い」ですが、みなさん理科の授業で一度は聞いていると思いますがここでおさらいしておきますと、気温は一般に高度150mで1度下がります。

仮に1500mの場所から(上高地)、2500mまで登る(涸沢)なら、地上の気温に比べて、スタートの1500mの段階で-10度、ゴールの2500mでは-16度になります

これを2007年の8月10日の大阪の最高、最低気温から予想してみると、スタート地点(1500m)の気温最高気温25度、最低気温17度という事になります(基準は便宜上僕の住んでいる大阪にしました)。

 

実際の測定値は最高気温25度、最低気温11度となっています。
(頂上付近ではさらに-6度で最高19度、最低5度になります)

 

これは、もちろん歩いているときは超快適です。

25度といえばクーラーの中で歩いているようなもので、非常に清清しいものです。
……しかし8月でも最低気温は11度、これはちょっと寒いと思います。

 

このような高山の季候は簡単に言えば「夏が無い」のです。
一年を春夏秋冬式にあらわすと以下のような感じになると思います。

『冬→春秋→冬→厳冬』

雪の六甲山、このとき地上の温度は9度、地上ではちらりと雪がふったが…

 

『冬→春秋→冬→厳冬』

山行(山へ行くことをこう表現します)の時期を選ぶ上でも、持って行く服を選ぶ上でもこのことは『必ず』『必ず』心にとめてください。

(冬山は旅行保険は適用できない、完全に自己責任の世界です。そして冬山かどうかの判断は雪があるかがポイントで、『何月だから』という基準ではありません)。

 

ある程度以上の山に行くときは『春秋(一般的にいえば夏)』だけを選んでください。
ただし、1000m以下の低山であれば、春や秋も大丈夫だと思います。

 

<午後は雨>

また、山はなぜかはわかりませんが、必ず午後になると天気が崩れるという特徴があります。

朝は晴れていても、夕方には雲が出て(しかも、高山だと『雲』がちょうど自分たちと同じ高さに来る事になります、これが有名な『ガス』といわれる山の濃い霧です)、景色も何も見えない(それどころか友達の姿さえ見えない)事が良くあります。

 

これはつまらない上に危険でもあるので、昼過ぎまでで、下山してビールを飲みにいけるようにするか、山小屋などでビールが飲めるようにしましょう、山まできて暗くなるまで働いたらダメですよ!!!

次の【山は広い】で心得編は終わりです!!


人生の楽しみをあなたのすぐそばのフィールドで!!


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