【書評】「国境のインテリジェンス」と沖縄の動揺

そういうわけで昨日速報したとおり今日の正午までは「電子書籍50%還元セール」(現在は終了)でした。

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そこで沢山の本を衝動買い(というか時間も限られていたので駆け足で)したので、これらの書評をしていこうと思います。

・・・で、本来なら「自転車か登山だろう」というところなのですが、タイムリーなので佐藤優氏の「国境のインテリジェンス」を扱おうと思います、少し話が大きすぎますが今日はお付き合いいただければと思います(口調も固くなりますが「だ、である調」になります)。

 

【元”スパイマスター”佐藤優の沖縄への思い入れ】

「佐藤優氏の動向は注目に値する。氏の動きには複雑な理解をする必要がある・・・ただしいかなる経緯にせよ氏を『彼らの側に送り込んでしまった事態』の発生は深刻で、憂慮すべき状況だ。」

【アイデンティティ】「日本系沖縄人」の想い

【アイデンティティ】「日本系沖縄人」の想い

佐藤氏はかつて「外務省のラスプーチン」という名で呼ばれた「ロシアの専門家」だ。

本来「神学者」でもある氏はヨーロッパ文明への造詣が深く、その能力を発揮してロシア中枢へと浸透し様々な外交の一翼を-特にインテリジェンスの分野で-担った。

 

外務省は実質的にこの複雑で危険な「ロシア方面の外交」を実質的に放棄し、佐藤氏に「国際情報局分析第一課主任分析官」という臨時ポストを与えてコントロールさせたが、それが祟って後に失脚(って、ノンキャリアですよ本来)。

内戦をまたいだロシアとその中枢とコミュニケーションをとり、交渉を続けた能力は驚異的。

 

例の事件の後佐藤氏は下野し様々な国際政治分析の書籍を上梓しているが、その内容は深い。

状況と直感、細かな観察、そして相手の思考を踏まえた分析を行っており、例えは悪いが「松岡修三」が「錦織の試合」を解説しているが如くの説得力がある。

 

 

そして、上に紹介した記事にあるように氏は沖縄の運動に「日本系沖縄人」として参与することを決定した。

これは憂慮するべき事態である。

【一目でわかる】これは先日行われた「辺野古反対」を旗印に掲げた「県民大会」の様子だ、佐藤氏も登壇した。

【一目でわかる状況】これは先日行われた「辺野古反対」を旗印に掲げた「県民大会」の様子だ、佐藤氏も登壇した。3万5000人満員の席で「3万5000人」の主催者発表の意味は重い。

 

【国境のインテリジェンス】

「国境のインテリジェンスをめぐる具体的課題の8割が、日本が今後、中国とどのような関係を構築するかという問題に収斂される。」

 

佐藤氏の手による「国境のインテリジェンス」は例によって「きわめて実務的で合理的な分析の本」である。

2011~13年当時のニュースを解説する本であるが当時において「専門家からすれば当然」という見方に、「如何に現実が沿っているか」には愕然とするだろう「歴史は連続する」のである。

もちろんこれらは「過去」についての分析であり解説である、ただしまだ「歴史」ではない「現代」についての知見だ。

 

この本の中で揶揄されている外務官僚のように『明治維新(1868年)の結果、(鎌倉幕府の)御成敗式目(1232年)ができた』というような「本を書いてしまう歴史認識」しかもっていないようではそれがビジネスにしろ、教育にしろ・・・つまりマトモな大人として社会に存在していくことが出来ないという事になる。

 

『知的対話をすることは無駄』とみなされないための「最低限の教養」を学べる本としては、池上彰氏の「知らないと恥をかく世界の大問題」のほうが読みやすくまとまっている。
しかし「俯瞰的な認識」ではなく「何から何を読み取るべきか?」までが現れているのは「国境のインテリジェンス」である。

 

現在を見ると既に、中国との「境界」である、沖縄を中心とする海域にこの本で預言されているが如く「具体的課題の8割」が表れている。

 

我々は「感じ取りうる」、『感性』と『知識』を持つべきだろう。
その点で見ると、「国境のインテリジェンス」は現在の立場を超えてすべての人に薦められる良書だ。

 

ネパールは今から雨季へと入っていきます、みなさんのネパール支援もお願いします。

日本もここ10年程度の単位では火山活動が活性化しています、「楽観的見解」と共に「悲観的な備え」を持ちましょう。

 

 


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