【山で履く靴の選び方】の「基本」と「登山靴」と「運動靴」の違い

そういうわけで初心者のうちは「山でも運動靴をどうぞ!!」とおススメしていますが、「なぜ運動靴でいいのか?運動靴がいいのか?」について『納得』出来ないと不安もあると思いますので、基本的な靴の選び方と共にご説明します。

フィッティングは一苦労

【ブーツ選び】フィッティングは一苦労

ちなみに山に持っていく靴は「ハイカット(ミッドカット以上)」が無難です、これは石などが入りづらい(靴に防水性があれば雨天時にもある程度対応できるということになります)。

防水性もあればあったほうが良いと思いますが、はじめは「雨が降ったら山には行かない」方が良いでしょう、無理をする趣味は続きません。

【ハイカット】足首をカバーするシューズのほうがおススメ。

【ハイカット】足首をカバーするシューズのほうがおススメ。

 

 

【靴の選び方の基本はやっぱり「サイズ」】

靴の選び方の基本は「サイズ」ですが、実はこれはほとんど統一されていません。

 

「センチメートル」の表記もそれが「靴全体のセンチメートルなのか?それとも内寸なのか?」でさえ国や会社によっては違ったりします。

日本の場合はJIS規格で定まっていて「その靴が履ける『足の大きさ』」で書かれていますが「余裕」を持たせる慣例があるので基本的には靴は「すこし大きめ」です(これでやっぱり誤差が出るわけです)

 

まあ、ですから「センチで書いてあっても目安」という点には注意しましょう。

 

サイズについては「足の幅」も意識しましょう。

日本では足の幅では測らず、足の周囲「足囲」の長さで決まっています、段階は「(小)A・B・C・D・E・EE・EEE・EEEE・F・G(大)」と10段階が決まっていますが、男女で大きさが異なります。

 

この長さは小指の付け根と、親指の付け根の「足の一番広くなっているところ」で測ります

【JIS】国内では一応統一されているが、実際のところ「誤差」が認められるため必ずしも「ぴったり」とはいかない。

【JIS】国内では一応統一されているが、実際のところ「誤差」が認められるため必ずしも「ぴったり」とはいかない。

男性の25cmの靴のEEは「249mm」
これが25.5cmならEEは「252mm」となります。サイズがアップダウンすると「3mm」変わるということになります。

 

25cmの靴のEEEなら「255mm」で、一段階変わると「6mm」アップダウンします。

 

女性の場合24cmの靴のEEは「240mm」、サイズのアップダウンで「3mm」そして、段階が変わると「6mm」アップダウンするのは変わりません。

 

【フィッティング「形が合うか?を確認する」】

サイズで大まかに足に合う靴を選び出したら、後は「どれが合うか」に集中して選びます。

【形があっているか?】このサイトを見ると要は「全部あってるか?」という事を確認するのだということがわかる。

【形があっているか?】このサイトを見ると要は「全部あってるか?」という事を確認するのだということがよくわかる。

基本は「かかとの形が合う事(ぐらぐらするほど広すぎない事)」「つま先は1センチ以上空いている事」「足首の左右がきっちりフィットする」「甲や、小指などが強く当たりがない事」がポイントになります。

 

足は立体で、靴も立体ですから「サイズがあったから」「履ける・合う」とは限らないわけです、サイズはとりあえず忘れるのが無難です。

【足の形は様々】合うか合わないかは「個対個」の相性次第です。ちなみにこの画像には「ルーツ」とありますが、ギリシア足などは「絵画などでどう描かれているか?」なんかを評価しているので、必ずしもルーツを示すわけではないそうです。

【足の形は様々】合うか合わないかは「個対個」の相性次第です。ちなみにこの画像には「ルーツ」とありますが、ギリシア足などは「絵画などでどう描かれているか?」なんかを評価しているので、必ずしもルーツを示すわけではないそうです。

合いそうな靴があれば、それを履いた状態でしゃがんだり、立ったり、歩いたりと条件を変えても『違和感』が無いかを確認します。

 

登山用の靴を選ぶ上で重要なのは靴紐をきちんと締めた上で「足を前につっぱってみる」事です。

【つま先チェック】足を地面につけて前に「つっぱった(前に向けて押した)」時につま先が靴に当たったら『失格』

【つま先チェック】足を地面につけて前に「つっぱった(前に向けて押した)」時につま先が靴に当たったら『失格』

下山時には「下り坂」を歩くため足は靴の中を「前(下)に」滑りそうになります。
靴はこれを「内面の摩擦」で止めますが、形が合わないとうまく止まらず、足は前へとスライドしてしまいます。

【下り坂では足が前に滑る】ぐらつきも加わるため「かなりきっちり」止まる必要がある。

【下り坂では足が前に滑る】ぐらつきも加わるため「かなりきっちり」止まる必要がある。

このときに足のつま先が靴に「当たる」ようだと、ごく軽い「当たり」でも、長時間歩きますからかなり痛みます。

この場合靴のサイズ上げてインソールで調整してみるか「別の製品」を試すしかないでしょう。

 

【登山靴と運動靴の違い】

登山靴と運動靴は「硬さ」が違います。

これはどういう意味があるかというと、一つには「選びにくい」ということになります。

 

運動靴のように「布」でできた柔軟なものは靴紐で締めれば「足にフィットする」のは不思議ではありません(とはいえカカトの部分は形が変わり難いですし、つま先の当たりだけはどうしようもないのでご注意を)。

登山靴は「硬い」ため、フィットする幅は小さいので「足と靴の相性」がより大切になります。

 

登山靴も革靴同様で「徐々に足の形に沿ってくる」のですが、相性が悪いとそこまで我慢出来ないでしょう。

 

私が「初心者のうちは運動靴(ウォーキングシューズ)で」と言うのはこの『選ぶ難しさ』に理由があります。

歩きなれていない人が、見慣れない靴と足の相性まで見抜くのは困難です。

はじめは運動靴のような「柔らかい靴」を選びましょう。

 

・・・・・・ちなみに「登山靴の硬さ」は単なる嫌がらせではありません。

『足のハードなフレーム(外骨格)』として機能することで、足を捻挫などから守り、下り坂などで足の疲労を防ぎます。

【足首を中心としたせめぎ合い】路面の凹凸にあっても足を挫かないために足裏で「踏ん張る」。ハイカットのシューズはそれをある程度「補助」してくれる。

【足首を中心としたせめぎ合い】路面の凹凸にあっても足を挫かないために足裏で「踏ん張る」。ハイカットのシューズはそれをある程度「補助」してくれる。

『フレームがない靴』の場合、一歩一歩で足首を固めて「踏ん張る」事になるので下りなどの不安定な場所では「足首・足の裏(とそれにつながっている足の筋肉)」が疲労してしまいます。

 

それなりの登山靴であれば「靴のフレームが強固」なことに加え「ソールにプレート」が入っていることでより高い剛性を持たせてあります。

ちょうどスキー靴のような働き・構造になっているわけです。

 

雪や氷に対応するためのツール、アイゼンですが本格的な物は対応していない山靴ではつけることが出来ません。

 

軽アイゼンくらいなら普通の靴にもつかないことはありませんが、フレームの力が弱いとすぐに動いたり(取れてしまうと命に関わります)、痛かったりします。

上の商品のようなチェーンスパイクなどであれば使えるものもあります、チェーンスパイクは一般的な雪面歩きであれば十分な性能があり、カカトなどにも「スパイク」がつくので軽アイゼンより歩きやすい特徴があります。

 

本格的な山靴のメリットも踏まえつつ、はじめは『山用の運動靴(ウォーキングシューズ)』から選んでみてはいかがでしょうか?

安いトレッキングシューズもハードなフレームはない(ウォーキングシューズ的)なのでおススメできる
防水には「シューズカバー」という選択肢もあります、もしも家に履きなれたスニーカーがあればまずはそれで短いコースを楽しんでみるのが良いと思います。

 

 


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