20K自転車の『走り方-曲がり方、止まり方』

前回は「変速機の使い方」つまり、直線で加速する方法をご説明しました。

次は自転車の3大機能の「走る・止まる・曲がる」の残り二つ『止まる・曲がる』です。

 

【止まる】

物事をどう終えるか?それが大事なのは人生においてだけではありません、当然自転車でも、です。

ですから自転車で『止まる』練習を十分に練習するのは特に大切なことです(自転車のブレーキはコンピューターのマウス操作と同じく、目盛りやセンチで表すことのできない技術なので学んだことを生かして『実習』してくださいね)。

 

ではブレーキの基本から行きましょう。

 

1)ブレーキは「ロック」させてはいけない

ブレーキングの基本ですが自転車の場合、目いっぱい握ってはいけません。

あくまでもタイヤは回り続けなくてはならないのです。

 

これは自動車でもそうですが、タイヤが滑ってしまう(スリップする)と実際には『停止するまでの距離』が長くなってしまいますし、自転車を制御できなくなります、自動車、バイクではタイヤをロックしてしまわないようにABS(アンチロック・ブレーキ・システム)というシステムが標準搭載されています(そしてセコい話で言えばロック=スリップさせるとタイヤが激しく消耗します、すでに使い込んだタイヤだとバーストしてしまうかもしれません)。

 

自転車にはABSを積む余地はありませんからブレーキの握り具合で調整して、最大のブレーキ力を引き出す必要があります。

 

2)ブレーキの要は『前』、前衛は『後』

ブレーキをかける場合、まず左ブレーキ(後輪=リア)から軽くかけてから、右ブレーキ(前輪=フロント)も合わせるのが基本です。

そして、前後のブレーキをバランスよく効かせて停止させます

 

ブレーキは右ブレーキ(フロント)のほうが強くかかります、何も考えずに両手のブレーキを目いっぱい握ると、右ブレーキだけが強く効き、前輪がロックするので自転車はスリップするか、直線走行をしていても前転してしまいます(特に下りでは簡単にジャンプします)。

 

ですから先に左ブレーキ(リア)をかけることで、まず車体を減速させます。

リアにブレーキをかけると都合が良いことに、全体の(車体+人間)加重がリアに動きます(リアブレーキを先にかけると『後輪』が『車体全体』からは遅れる事で車体全体がわずかに後に伸びて、実際に後輪側に車体が傾き加重が後に動きます)。

すると前輪のブレーキの効きが弱くなりますが、後輪のブレーキの効きが強くなります。

元々は前輪が圧倒的に強く、後輪は弱いので、全体としてバランスが取れより安定して、より強く自転車を『止め』やすくなるなるわけです。

フロントブレーキだけが強くても、実際には「ロック(前転)」してしまうので無意味。

フロントブレーキだけが強くても、実際には「ロック(前転)」してしまうので無意味。

ブレーキは「左(リア)からかけて、右(フロント)を合わせる」事を普段から心がけましょう。

 

【曲がる】

『曲がる』事は実はあまり難しいことではありません。

あなたが自転車に乗れるなら、「乗って走れる」ようになるのには相応の練習が必要だったと思いますが、乗れるようになれば自動的に曲がることもできたはずです。

 

0)基本のコーナリング

『止まる』で解説した方法で、すぐに停止できる速度までしっかり減速して、安全にカーブを曲がります、角を曲がった先に人や車がいるかもしれませんし、最悪曲がり始める前に車が前を塞ぐかもしれません。

 

……これがもっとも大切な技術です。

レーン取りも大切です。道路のスミにピッタリ張り付くように走ると危険に気づくのが遅れます(もちろん道路の中央を走っていて回りの車に気づかなければ危険です)。

周りに気を配り問題が起こっても回避できる『ポジション』を取りましょう。

さて、道路の「スミ」を走ると・・・

さて、道路の「スミ」を走ると・・・

 

1)ペダルはカーブの外側を下へ

まず大切なことはカーブするときはカーブの外側になるペダルを下に、内側になるペダルを上にすることです。

高度なことをいえば過重のバランス的に外側のペダルを下にして体重をかけたほうがグリップ力が増す……

…というような言い方もありますが、2輪車である自転車で内側のペダルを下にすると、カーブで自転車を傾けたときにペダルが地面に当たって爆発(形容詞)してしまうからです。

 

必ずカーブでは外側のペダルを下にしましょう。

 

2)高速コーナリングでのブレーキ

コーナリングにおいて大事なことはブレーキをかけて曲がれる速度まで減速すること、そしてその中でもっとも速い速度でバランスを取ることです。

コーナリングの難しさは「➀コーナーに侵入する直前までに曲がり始められるギリギリの速度に減速→➁ブレーキをやや緩める→➂車体を傾け、外側のペダルを下へ→④再度ブレーキをうまく絞ってカーブを曲がりきるところまでその速度でバランスを取る」ということを数秒の間に行わないといけないことです。

 

これをうまくなる秘訣は……ちょっと思いつきません、練習しましょう!!!

 

まあただ言えることは、レースでもないのにいつもギリギリのコーナリングをする必要は無いと思います、大切なのはきちんとブレーキができること、そして危険にすばやく気づきそれを回避できることです。

コーナリングもその意味では日常的なコーナーの曲がり方というよりは、危険を回避する技術としては重要ですから、普段から(安全そうな時に)意識して練習しておけばよいと思います。

 


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