雑記「インフルエンザ・狂想曲」身近で恐ろしい「流行風邪」

そういうわけで、シーズンかつ大流行中のインフルエンザについて!!

【感染症】日本では「感染症」扱いなので休業義務はないが、スペイン風邪では全世界で5000万人以上が死亡した。

【感染症】日本では「感染症5類」なので休業義務はないが、スペイン風邪では全世界で5000万人以上が死亡した。(画像はSpring8 より)

【型の違い】

まず基本としては「ウイルス」は「ビールス(細菌)」とは全く違うという事です。

ビールスは「微生物」ですから、体内に増えた病原菌を打ち破るというのは正しく「体力や気合」で治ると言えると思います、ですがウイルスはそもそも「生物かどうかよくわからない」物質です。

【人間頼り】ウイルスは「生物」というより「物質」だ。

【人間頼り】ウイルスは「生物」というより「物質」だ。

増殖も人体の細胞をダマして行わせるため「強毒性ウイルス」の場合は「若者の死亡率がピーク」というケースもあります、1917〜18年のスペイン風邪では乳幼児と共に20代の死亡率が大きく世界を震撼させました。

またウイルスは生物と違い「自分の形を維持する機能」を持っていません。

生物の持つDNAは二重らせん構造で、構成を維持する仕組みが有りますがウイルスはRNAしか持たず……簡単にいえば一重構造なので何か手違いがあるとどんどん変化していきます。

インフルエンザにはA型、B型、C型が存在し、この中で最も恐ろしいのはA型です(さらに細かい変異株は無数に存在します)。

【A型】

スペイン風邪もA型で、A型とは要するに「人間と動物を媒介する」インフルエンザです、ニュースで騒がれた「鳥インフルエンザ」もA型に判定されることになります。

ウイルス感染にはさらに「強毒性」と「弱毒性」があります、これも簡単にいえば「人間にとって強い毒性があるか?弱い毒性か?」という違いがあるにすぎません。

鳥インフルエンザが恐ろしいのは「鳥(例えば渡り鳥)にとって弱毒性で、人間にとって強毒性」というようなパターンだと感染拡大が予想されることです。

【B型】

B型インフルエンザは「人間から人間への感染」のみが確認されているインフルエンザです。

B型は比較的危険度は低いと言えます(ですが、必ずしも「感染してしまった人」にとってはリスクが低いとはいえませんのでご注意を)。

「人間から人間への感染」しか出来ないインフルエンザは「強毒性」のウイルスが産まれにくく、産まれたとしても広がりにくいからです。

人間から人間へしか感染できないウイルスが強毒性だった場合、「広がる前に感染者が死亡してしまう」ため感染病としてはあまり広がりを持たない事になる事が想定されるからです。

ちなみにインフルエンザにはC型もありますが、C型は「あまり変化もなく、感染力もないインフルエンザ」のためほとんど無視されています(検査薬にもA型B型の判定項目はありますがC型は殆どありません)。

【インフルエンザの治療・予防】

インフルエンザの治療薬は「タミフル」くらいというのが実情です(現在はリレンザ系など複数が出揃っています)。

タミフルへの評価は国ごとに異なっています、日本では積極投与、ヨーロッパでは「ある水準を満たさないかぎり非推奨」というような感じです。

【タミフル】とはいえ時分が「効く」グループなら有効な薬剤

【タミフル】とはいえ体質もあり自分が「効く」グループなら有効な薬剤

(効果はあるようですが、初めの認可に使われたデータでは「効果のなかったグループ」「副作用の強かったグループ」を研究結果から省いていた事が明らかになり、問題になっています)

ワクチンの予防接種も「当てもの(型と亜種で数十種類あるインフルエンザのどれについてのワクチンを使うか)」ですから、外れると効果がないことも考えられます。

【144種類の亜種】A型は特に種類が多いが「ルーレット」を当てられるか?(図は大幸薬品より)

【144種類の亜種】A型は特に種類が多い「ルーレット」を当てられるか?(図は大幸薬品より)

スペイン風邪の流行の原因の一つが「不出来なワクチン接種」によるものという指摘もあります(弱毒化させたワクチンであっても体にはマイナスインパクトがあり、それが感染を拡大したという主張です)。

(→2021年現在コロナで話題のmRNAワクチンはウイルスのように細胞を「だまして」コロナの侵入プロセスを阻害する物質を生み出させて抗体を作るという新機軸なので、旧来のワクチンとは効果も作用機序も全然ちがいます)

現在は当時とは異なりウイルスの分離や薬剤の製造には相当程度の正確性があるため、必ずしも無効とは言えません(但し「当たって」も接種で抗体が得られる確率は80%程度のようですが)。

またアメリカなどでの事例から、小学校などでの集団予防接種が結果として家庭へのウイルスの持ち帰りを防ぎ結果として老人の死亡率を下げたという事例もありますが特に新型(のA型)の感染にはおそらく殆ど効果が無いでしょう。

まあ、結局のところ最良の予防は、日頃からの健康作り(筋力ではなく細胞レベルでの)とマスク、手洗い、うがいというところに落ち着きそうです。

なんにせよ、短い人生を楽しむためには無用な病気で体調を崩さないように予防に努めましょう!!
ちなみにですがインフルエンザはA型、B型はかなり種類が違うので1シーズンに2つに罹る事もありえます、ご注意を!!


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