【超初心者登山のルート】『オーレン小屋→硫黄岳周遊』は美しく快適で無理のない好ルート

そういうわけで、先日の報告と同じタイトルですが、前回のは【報告】にして、今回のは純粋な「ルート提案」にさせてもらいました。

【硫黄岳山頂】アルプスの空はもう秋空だった(8月14日)

【硫黄岳山頂】アルプスの空はもう秋空だった(8月14日)

このルートの特徴は「負担が非常に少なく」「時間も手ごろで」「高山の快適さと美しさ」が楽しめることです、負担の少なさ・時間の短さについては圧倒的です。

今回提案したコースを1日で歩いてももしかしたら六甲山よりも「楽」と感じるかもしれないくらいです、『上高地・涸沢ルート』の美しさ、異世界感にはかないませんが、この「快適」さ「安全性」は貴重なものです。

 

【ルートと地図】

【オーレン小屋周遊ルート】超初心者向けに十分な「快適さ」と「美しさ」のルート

【オーレン小屋周遊ルート】超初心者向けに十分な「快適さ」と「美しさ」のルート

[印刷用・北八ヶ岳地図(B4 PDF)]

【アクセス】スタート地点の桜平には無料の駐車場があります。

ただし途中から林道を走ることになりますので、注意が必要です。

公共交通機関を使う場合は、茅野駅(中央線)から桜平まではタクシーで約50分ほど、約7,000円となります。

コスト削減のためには『稲子湯→本沢温泉』コースを歩いて夏沢峠を越えてオーレン小屋に入るというプランもありえます。

稲子湯からオーレン小屋がおよそ6時間の道のりで、この場合1日目はオーレン小屋まで来て泊まりというのは確定です。

 

JR小海駅(小海線)から稲子湯タクシー利用 約25分で約4,800円、バスだと約35分 800円という感じになります。

 

【アプローチ】

アプローチ(地図画像の緑のルート)も桜平からだとかなり楽です。

難所はほぼありませんが、一部沢を越える箇所がありますので雨天には確認をしましょう。

 

【オーレン小屋から根石岳山荘】

【オーレン小屋】到着時からすでに山々は見えている、正面にあるのが夏沢峠だ。

【オーレン小屋】到着時からすでに山々は見えている、正面にあるのが夏沢峠だ。

このルートは美しく緩やかなルートです、オーレン小屋の東端(建物のすぐ横)からルートが分かれています。

【分岐】オーレン小屋のすぐ横で道が分かれる。

【分岐】オーレン小屋のすぐ横で道が分かれる。

左の道へと入りましょう。

【森の道】美しい道で、路面もよい歩くのが楽しくなる好ルート!!

【森の道】美しい道で、路面もよい歩くのが楽しくなる好ルート!!

今年の雨で路面が崩れているという話ですが、それでもほとんどの山道よりも快適です。

 

【根石岳・天狗岳】

天気がよければ根石岳には行っても良いでしょう、体力があれば天狗岳も考えて良いかと思います。

【硫黄岳から根石岳・天狗岳方向】見えている屋根は夏沢峠の小屋

【硫黄岳から根石岳・天狗岳方向】見えている屋根は夏沢峠の小屋、それなりにアップダウンしているのがわかる

 

【稜線歩き「根石岳から硫黄岳」】

稜線(山上ルート)ですが、森の中を歩けます。

【美しい森を抜ける】山上でも森が尽きない

【美しい森を抜ける】山上でも森が尽きない

森の中というのは雨風にも強いですし、太陽も遮ってくれます。

ポイントポイントでは森も切れて、景色を楽しむこともできます。

【硫黄岳下部】頂上の手前から森が切れて景色が楽しめるようになる。

【硫黄岳下部】頂上の手前から森が切れて景色が楽しめるようになる。

この「森と高地が混在する稜線」は八ヶ岳の魅力です。

【一箇所崩落】夏沢峠から硫黄岳の間、十分な迂回路があるので安全だが。

【一箇所崩落】夏沢峠から硫黄岳の間、十分な迂回路があるので安全だが。

【硫黄岳】

硫黄岳は火山で、巨大な火口(爆裂火口)のフチを歩くことができます。

火口とはいえ大きすぎますので、「マグマが見える」とかいうことはありません。

【爆裂火口】広すぎてうまく写真に納まりません。

【爆裂火口】広すぎてうまく写真に納まりません。

火口の下に連なる沢を下れば「本沢温泉」で、沢岸においてあるコンクリートの湯船には温泉がかけ流されています。

この「野天風呂」は本当に「野天」なので天気の良い夜にでもつかりたい気持ちもありますが、本沢温泉から15分ほど歩かないといけないですし、脱衣所もないのでなかなかワイルドな「ナイトハイク」になるような気もします。

【高山らしい道】こういう景色も晴れていれば爽快なもの。空の蒼さも、雲も地上とは違う。

【高山らしい道】こういう景色も晴れていれば爽快なもの。空の蒼さも、雲も地上とは違う。

さて、硫黄岳ですが、好天ならなかなか美しい道行となるでしょう。

天気が悪くても、頂上付近以外は「森に守られた」ルートなので比較的安心です。

 

爆裂火口の真上まで回る道もありますが、「上側」のフチは明らかに「ヒビワレ」していますので僕はゾクゾクしました、高いところ嫌いな人はやめておきましょう(はじめの写真のように頂上付近は広くて安心です)。

【反対側の端からの景色】山頂がなだらかなのがわかる、このあたりの崖ギワに大きくヒビがあるのも見える。

【反対側の端からの景色】山頂がなだらかなのがわかる、このあたりの崖ギワに大きくヒビがあるのも見える。

 

【下山-オーレン小屋へ】

オーレン小屋への下山路ははじめこそ岩場ですがあとはなだらかな道が続きます。

【下山の分岐点から硫黄岳】ここまでは木のない道

【下山の分岐点から硫黄岳】ここまでは木のない道

このあとははじめハイ松の間の道をしばらく進み、最終的には森の中へと入っていきます。

登りに使ったルートよりも斜度のある、すこーしだけキツメのルートです。

【最難関】まあでも、一番きつそうなところでこんなものです。

【最難関】まあでも、一番きつそうなところでこんなものです。

疲れもあるので長く感じると思いますが、それでも1時間ほどでオーレン小屋にたどり着きます。

【オーレン小屋へ】”夏沢だけかんばキャンプ場"に出る。

【オーレン小屋へ】”夏沢だけかんばキャンプ場”に出る。オーレン小屋の管理施設だ。

あとは、オーレン小屋に泊まるもよし、少し無理をして下山するもよしというところです(1泊するのがおススメですが)。

 

名物の「サクラすき焼き」も、薪ストーブの談話室(囲炉裏端)もなかなか良いものです。

 

ルートとしても時間調整もしやすく・・・長く歩きたければ天狗岳を入れたらいいですし、短くしたければ根石岳もパスすれば良いでしょう、問題があってもほぼ1時間間隔で山小屋があります・・・美しく、快適な「北八ヶ岳」の「オーレン小屋周遊」は超初心者にもおススメできるGood Routeです!!

【通信】ちなみにですが下山する場合はタクシーを少し手前(山上)で電話をしておいたほうが良いかもしれません、オーレン小屋もアンテナは立つんですが、電波が悪くて、つながったり切れたりします。山上はおおむねOK(docomo)でした。

 

 


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