超初心者登山の技術【決断-難に遭ったと認める時】

【多分あなたも遭難している】

もしもあなたがすでに4~5回の登山経験をしているなら「気づいていないだけで実はすでに遭難の一歩手前まではいっていた、あるいは遭難した事がある」という事に気づく事が大切です。

2009年の白山 この日は強風と霧で一部道が見つけられなかった・・・【遭難】だ、ただしGPSが無ければ。

2009年の白山 この日は強風と霧で一部道が見つけられなかった・・・【遭難】だ、ただしGPSが無ければ。

 

「あれも遭難これも遭難」

登山における遭難とは何でしょうか?

それは「(命に関わりかねない)難に遭う」事です。

たとえば「忘れ物」が原因で遭難する事は良くあります。

 

「ライトを忘れた->日が落ちた=遭難」

ライトを忘れて山道を歩く事になると、場所によっては、特に低高度の森の中などでは『道を歩く』事さえできません。

こうなってしまえば判断は二つしかありません「道迷い遭難を覚悟で行動」するか「ビバーグ」するか?です。

 

「雨具を忘れた->雨が降った=遭難」

雨具を忘れたらかなり大きな問題を起こります。

この状態で雨が降ると判断以前に「ビバーグできる」=「ビバーグ」、「ビバーグできない」=「遭難」という事になります。

 

もしこの段階で人里まで3時間という距離であればカンタンに命に関わる問題になります。

 

あなたが生きて帰れるかは、ほんの少しの風の強弱や雨の温度という自然環境から言えば『誤差』みたいなものにかかってきます。

 

【結論:遭難なんてカンタンだ!!】

まず、遭難について「少し危ないかな?(あるいは、「わからないな」判断自体が出来ないな)」と思った段階であなたはすでに「一歩手前」か「遭難状態」にあります、おとなしく認めて「事前に用意した脱出手順(頂上をあきらめて、エスケープ・ルートから下山等)」を実行に移すか、助けを求めましょう。

 

あなたの周りの人が涼しい顔で目的地に向かっているのに「自分だけ出来ないとは言えない」とは思わないことです、あなたが持っていない装備をその人は持っているかもしれませんし、体力にしろ経験にしろ個々人で異なるのが「当たり前」なのですから。

 

「慣れないうちは失敗するもの」です、良い事ではありませんが、よくある事仕方ない事です。

 

ここで無理をするともはや「どんな判断をしても無駄」という状態あるいは「判断自体が出来ないような精神状態・肉体状態」になってしまう可能性が高いからです。 

 

一昨年の穂高であった弁護士パーティー遭難事件ではパーティー全滅の少し前の地点で別のパーティーとすれ違っています「先生、どうしましょうか?」というような会話をしていた事もこのパーティーのメンバーは聞いていました。

もしも助けを求めていたら、きっともっと別の結果になっていたでしょう(助けを求められなかった理由はなんとなくわかるでしょう?おそらく「恥ずかしかった」でしょうし「がんばればなんとかなる」と思ったのではないでしょうか?)。

 

町(=人間の世界) にいると気づきませんが、この『町』というのは本当にすばらしいインフラで、この中に居れば人間は難なく「無理」をする事ができます。

 

でも「無理」ができるのはあくまでも「これまでの人類が創り上げてくれた設備の中(遊園地みたいなものです、それがどれだけ危険に見えても実際には安全基準に従って造られたものしかありません)」だからで、その「つもり」で自然に振舞うと「無理」の報いをカンタンに受ける事になります。

 

登山をしているなら「遭難」は空気のようなものです、すぐ目の前にあるものです。

『少し無理をする、少し油断する』という事で足を挫けば、歩けても「遭難寸前」という事になるからです(町ならタクシーでも捕まえればスグにしかるべき病院に連れて行ってくれるでしょう)。

 

もちろん必要以上に「おびえる」必要はありません、それは普通の事だからです。

 

町の中でも一部、たとえば「車道と歩道が十分な幅がないところ」なんていうのは自然の中と同じで「ほんの一歩の油断が命取り」という場面です。

大切なのはそれに「気づき」そしてそれを「避ける」事です。

・・・・・・まあ当たり前ですね『車道には飛び出さない』『雨が降るなら傘を持つ』という事です。

 

逆に「気づかない」事は危険な事です。事実を過小評価して「これぐらい危険じゃない」と判断する事が最も危険なことです。

2011年 穂高からの下山中「少し足がおかしいのを」黙っていた人のザックを背負っている、この後下山自体が19時になり道迷いの危険まで・・・。

2011年 穂高からの重太郎新道を下山中「少し足がおかしいのを」黙っていた人のザックを背負っている、この後下山が19時までかかり道迷いの危険まで・・・。

ただし、自然の中では町よりも多くのこと、見慣れない事が「難」として転がっています。

・・・・・・おそらく僕がこのサイトでいくら一生懸命ご紹介してもすべては網羅できないでしょう!

 

超初心者登山では「メジャールート」をおススメしています、これは山小屋などの設備が比較的手厚くて、『人が行き来する』事を意味します、あなたが失敗したり、困っていたら助けてくれる(あるいは連絡くらいはしてくれる)人が居てるという事を意味します。

 

しかし、あなたが誰かから助けてもらった、あるいは「少し無理をして山小屋まで逃げ込めた」という事があったらそれは「遭難寸前だった」と考えて、次はそうならない方法や対抗装備を考えましょう。

 

それがあなたの「生きた経験、技術」になっていくのです。

 

 


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