野外生活的『バーベキューでの炭の扱い』

眩むような夏空の下でBBQを食べるという例の時期になってまいりました。

空からも、炭からも炙られるシーズン

空からも、炭からも炙られるシーズン

よく冷えたビールがないと死んでしまうイベントだと思いますが、でもまあ夏にやるほうが感じは良いですね~。
(→いつまでもビールが冷えている『真空断熱カップ』を是非入手しましょう!!)

 

さて、この楽しいバーベキューなんですが、一つ悩む事があります。

 

それが炭の扱いです。

僕も長らくバーベキューを運営していますが、いまだに悩みます。
とりあえずのところ僕の今の考えている事をまとめてみます!!

火をつける場合の基本は「きちんと組んで、放っておく」事、あおがない、いじらない。


「ツールからフィールドまで」焚火のガイドブック

1)炭の3つの種類

炭にはいくつかの種類があります。

バーベキューで運用するのは主に以下の3カテゴリーに分かれます。
それは『バーベキュー用の炭(黒炭)』『オガ炭(成型炭)』『高級炭』です。

まずは、皆さんご存知の「バーベキュー用の炭(黒炭)」今はコンビニでもシーズンになったら販売していますね。これは東南アジア原産でマングローブなんかを原料にしたやわらかい木で作った緩い炭です、下の二つと比較すると「比較的」火がつき易いのが特徴です。

岩手切炭6kg

岩手切炭6kg
価格:1,890円(税込、送料別)

こんな物は近所のホームセンターかコンビニで買ってください!!本格的な炭をお求めなら土佐黒炭とかを買っても良いでしょう。

 

次に「オガ炭」これはおが屑を固めて炭にしたもので、品質が均一なのが売りです。
豆炭、練炭、まねき炭など炭のハネ(小爆発)などが少なく、火の持ちが安定的です。火付きはぼちぼち!!

まねき炭小割1kg

まねき炭小割1kg
価格:1,260円(税込、送料別)

使う時には大きな物を買って、自分で小分け(小割)にして持ち込めば良いでしょう。

 

最後は「国産高級炭」です。
これはナラやクスノキなどの硬い木を炭にしたもので、国内の炭は本来、屋内での暖房用に使った歴史もあり、火持ちがよく、静かに強く燃えるのが特徴です。ただし、非常に火付きが悪いので単独で使いたければ火起こし器が必須です。

上土佐備長炭12kg

上土佐備長炭12kg
価格:10,185円(税込、送料別)

炭の種類について
まず、炭の種類は本当はもっと細かくて、黒炭の中でも産地や等級で品質が違います・・・が、まあ良いよね?w
僕自身としては、家には「まねき炭」を備えていて、BBQの時にはこれを1~3kg小割りにして持って行きます。
そして火付け用に「バーベキュー用の炭」を買ってきます。

 

2)炭の量「10人までなら1人1kg/10人以上は1人0.5kg」

人数によりますが、5人くらいなら「バーベキュー炭」3kg+「まねき炭」1~2kg用意します。
10人になると、「バーベキュー炭」を6kgにして、まねき炭を3kgぐらい用意します。

 

10人ぐらいまでは「1人=1kg」と考えていれば大丈夫です。

これ以上の人数になると「10人以上1人=+0.5kg」くらいで考えましょう。

15人ならバーベキュー炭10kg買って、まねき炭を3kgといったところです(10人×1kg=10kg+5人×0.5kg=2.5kg→12.5kg)

 

炭の量は少な目のほうが良いと思いますが(現地への物資の搬入的にも)、不安なら予備でさらに2~3kgの「バーベキュー炭」を買いましょう。

 

3)火付けは『着火炉構築』が勝負!!

扇いだり、騒いだりする火付けは大体失敗します。
大切なのはキチンと「着火炉」を炭で組み立てる事です(炭は火のつきやすい『バーベキュー炭』を使いましょう)。
はじめの炭の量は下の図のように少なめにしましょう。

 

炭はいびつな形をしていますので、空気の出入り口はあまり考える必要はありません。

大切なのは『熱(炭から放射される熱)』を逃がさないような形を作る事です。熱が逃げない構造になっていれば、少し火がついた状態で放っておけば2~30分で勝手に火は起きます(熱があることで、空気は自動的に循環していきます)

まあ、僕は着火剤ではなくて、『着火剤を入れるスペース』と説明している場所からガスバーナーで5分ほど火を送り込む事で着火しています。

まあ、僕は着火剤ではなくて、『着火剤を入れるスペース』と説明している場所からガスバーナーで5分ほど火を送り込む事で着火しています。

イワタニのトーチバーナー、カセットガスはやっぱり便利。右は火起こし器。

熱を逃がさない形(囲い)が大切。

熱を逃がさない形(囲い)が大切。

 

4)火の管理「必要な時に必要なだけ」

火が起こったら(はじめに組み立てた炭の半分ぐらいにシッカリ火がつけばもう大丈夫)、火のついた炭を中央部に広げて、その上に炭を置いていきます。まねき炭(高級炭)は中央部の右か左のどちらかに寄せて置きます。

 

この後、中央部の上に(まねき炭の上にも)バーベキュー炭を置きます、熱は「下から上に」向かうからです。
(炭の量は、全体に広げた時にコンロの半分ぐらいの高さになる量にします)

まあ、この辺はザックリ山にする感じで。まねき炭の代わりに備長炭を入れてもよいが火付きは悪い。

まあ、この辺はザックリ山にする感じで。まねき炭の代わりに備長炭を入れてもよいが火付きは悪い。

急いでいる場合は扇ぎましょう、シッカリ火がついている炭があるときには空気を送り込むと燃焼が助けられます(ただしあまり強くする必要は無いと思います)。
まだ食材の準備が出来ていないなら放っておきましょう、また15~20分ほどで火が回ります。

 

火が全体に回ったら(まあ例によって半分ぐらいに火がつけば大丈夫だと思います)、中央部の山を崩して全体に広げます。

はじめは『全体均一』にしても大丈夫です、特に人数がいる場合は、バーベキューコンロの数(焼ける面積)は不足しがちなので全体に焼き物を広げてどんどん焼きましょう。

 

『炭を足す』

炭を足すタイミングは「ふと見ると」炭がなくなっている様なタイミングになりがちです。
まねき炭はバーベキュー炭と燃焼する速度が違うので、『全ての炭が燃え尽きている』という状況にはならないと思います。

 

炭を足す時は、コンロの「半分」だけにしましょう。
そろそろみんなお腹も満ちて、食べるスピードも落ちているはずです。
片側だけで火を『維持』すれば問題ありません(必要ないのに火を燃やし続けるのはエコじゃありませんw)。

「焼きそばをする!」とか明確に目的がある場合はもう一度全体に炭を足しても良いでしょう。

 

5)後処理は『丁寧に』

炭は理想を言えば火消壷を使って消しましょう。
このとき燃え残った炭は、火付きがよいので持ち帰れたら重宝します。

万能缶7号

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価格:1,890円(税込、送料別)

なければ、自然鎮火を待つのが理想です(必要ない炭をバンバン放り込んだりせず、バーベキューの午後をだらだらと過ごしているうちに炭が燃え尽きる・・・・・・というスマートな火の管理がベストです)。

 

これも急いでいる時は砂か何かをかけて火を消しましょう。
・・・・・・とはいえ大量の砂がすぐに調達できるとは限りませんのでその時は、ある程度まで自然鎮火させて水をかけましょう。

高温になっているコンロに水をかけるのは危険です(高温の蒸気が大量に出て火傷しかねません)、あわてず丁寧に対処しましょう。

 

大体のバーベキュー場では炭の処分場所が決まっているので、指示に従って処分をしてください。
炭を捨てる時は鎮火した炭を、袋に水と一緒に入れて処分しましょう。

ちなみにこういうロゴスの商品もあります。掃除も楽になって、炭の持ち帰りの悩みも減りますよ。

【バーベキュー集中講座】

2014年に再編したバーベキュー講座、こちらもどうぞ!!


「ツールからフィールドまで」焚火のガイドブック
その0「炭の扱い、玄人っぽい着火法(リニューアル)」その1「バーベキューの時間と一般的予算案」

その2「会場の設営は「平安京風(またはローマ軍の陣地風)」で!!」

その3「バーベキューコンロは小型が吉」

その4「『BBQ=肉』以外のおすすめコンテンツ(食材)」

その5「網の掃除ーアルミホイルを使って焼き切る」

「【野外活動のシーズン】断熱カップのシーズンが始まりました」

 

 


人生の楽しみをあなたのすぐそばのフィールドで!!


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