20K自転車の『走り方-変速機の使い方』

スポーツ自転車とママチャリのライディングの最大の違いは「変速機」の有無です。

 

まず変速機とはなにか?から入りましょう。

 

【変速機は路面状態に対応するためのシステム】

どんなルートでもアップダウンは付き物、変速機は登りではペダルを軽く、下りや平地ではペダルを”強く”してくれる。

変速機を操作すると……例えば「1~6」の目盛りの入った変速機の操作装置(シフター)を「1」にすると、リアのギアはもっとも大きなギアに入り、自転車のペダルはもっとも『軽く』なります。

 

逆に「6」にすると、リアのギアはもっとも小さなギアに入り、自転車のペダルはもっとも『重く』なります。

変速機の動き

【軽いギアの使い方】

軽いギアは、自転車の漕ぎ出し(信号などで止まったあとのリスタートの時)、坂道などで使います。

 

信号などで止まる前には軽いギアに戻しておく癖を付けると、自然で、スマートなライドになります。

 

【重いギアの使い方】

重いギアは、自転車が加速してきたら使います。

 

【チェーンのサーカス】

ギアの切り替え操作をした時、チェーンはギアとギアの間を『飛び移り』ます

 

なのでこのときに強い力でペダルを踏むとチェーンの飛び移りに失敗することがあります、具体的にはチェーンが外れたりします。

もしも強く踏んでいるときにチェーンが外れると転倒するでしょう、変速中はペダルをソフトに踏みましょう。

 

ギアの切り替えは、坂などを登り始める前に行いましょう。

坂の途中でやむなくする場合は、切り替えを操作したあと、ペダルを『空回り』させる感じで軽く回します(自転車の速度的にもうその余裕がなければ降りるべきです)。

 

なお『飛び移り(ギアチェンジ)』はギアを『重く』するほうがスムーズです。

 

これは重くする=『大きなギア』から『小さなギア』への飛び移りだからです、逆に『軽くする』変速は『小さなギア』から『大きなギア』への飛び移りになるので上手くいかないことがあります。

 

軽くする変速の場合は多めにシフトさせて(例えば1段軽くしたい時でも、2段軽くする操作を行って)、一段戻す(1段重く)シフトをします。
→【実はドライバー一本(ネジ二本を触るだけ)で出来る】変速機の調整についてはこちらへ
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「雑記:様々な変速機の操作装置(シフター)」

ロード用のバーエンドシフターやデュアルコントロールレバーなどは割愛

変速機の『シフター』にはいくつかの種類があり。

グリップ式のもの、レバー+ボタン(サム-親指-)式のもの、トリガー(ラピッド-素早く-ファイアー-撃つ-)式のもの、ロード用のブレーキに組み込んだものやダウンチューブに単にシフトハンドルがついているものもあります。

20K自転車で一般的なのはグリップ式とレバー+ボタン式です。

グリップ式ではグリップをまわす事でダイヤルを変更できます

レバー+ボタン式(サムシフター)のこのタイプでは、レバーを押すとギアが軽く(1へ)、ボタンを押すとギアが重く(6へ)なります。

 

トリガー式(ラピッドファイアー)ではレバー(トリガー)が二つついていて、片側が【軽く】へのトリガー、もう片側が【重く】へのトリガーです。

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【加速…直線の走り方】

平地などで自転車をこぐ場合、漕ぎ出しは軽いギアからはじめます。

 

自転車を漕いでしばらくすると、ペダルが軽くなってくるはずです。

 

これは『慣性の法則』によるもので……慣性の法則は「ある方向に移動している物体は、その速度でその方向に動き続けようとする」というものでしたね……自転車は車輪がついていますから、平地では『車輪の摩擦』や『空気抵抗』の分だけしか減速しません、この分の力でペダルを踏むと自転車は今までと同じ速度で走り続けます。

 

ですから、ずっと同じ力で(こぎ始めにするようにスピードを上げていく力で)ペダルを踏み続けると、自転車はどんどん加速していきます。

 

ある程度まで行くとペダルが『軽くなりすぎて』、漕いでも加速できなくなります(人間の足では1分間に200回転とかペダルを回すことは難しいですし、なによりも大変です)。

 

こうなる前にギアを『重いものへと』切り替えていくと自転車はさらに加速できます

 

自転車でも平地を直進している状態でギアをシフトアップしていくと、『6段変速』程度の自転車でも『時速30km』くらいまでは加速します

 

ちなみにギアの重さは巡航時……巡航というのは『最高速度』とは違って、その速度でずっと移動する速度です、例えば徒歩なら普通の人は時速4kmくらいで歩いていると考えられています……で、「ママチャリで平地を漕いでいる時よりも少し軽い」くらいが理想です。

 

 【トレーニングの視点から】

『スポーツだから』と重いギアをガンガン踏む人もいますが(もちろんそのほうが、筋力はつきますが)、膝を痛めてしまう可能性があるので、無理は禁物です(特にサドルの高さが「低すぎる」人が多いので、なれないうちはやめておきましょう)。

 

ちなみにダイエットとしてみた時、重いギアをガンガン踏むよりも、軽いギアでクルクルと低負荷・高回転で長時間回すほうがエネルギー消費が大きくなります、なにより長時間運動をすると体についたエネルギー(脂肪)を燃焼する能力が向上して痩せ易くなります

 

そして、ガンガン踏むと足が太くなり、クルクルと高回転をさせると細くなります。

これはガンガン踏むのが「無酸素運動」で、低負荷・高回転は「有酸素運動」だからです。

 

同じ”自転車選手”でも漕ぎ方(競技の特徴)の違いでこの違い。

 

競輪選手はムキムキですが、ツールなどの遠距離の自転車競技の選手やマラソン選手はスリムなのです。

 


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  1. ピンバック:自転車はじめの調整『変速機の調整(シマノのスタンダードタイプ)』 – Campsite7